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財布の中身
財布はバス営業所から吉原警察署に預けられた。担当の女性署員が調べると、現金8万3920円が出てきた(内訳は一万円札8枚、千円札3枚、五百円札1枚、百円札2枚、百円玉1個、五十円玉2個、十円玉2個)。
今なら100万円近い大金だ。財布の中からは、なぜかライターに使う「火打石」がケース入りで3個出てきた。そして二つ折りにしたハガキも出てきたが、切手は貼っていなかった。
【中略】
当時の静岡県警関係者なら当然、財布は大事件に関係する重大なものだとわかる。黒革の財布は中身ごと、こがね味噌事件の捜査本部へ送られて鑑識に回された。鑑識の結果、「指紋は不検出」「一万円札2枚にルミノール反応」と判明した(ルミノールとは血液の痕跡を調べるための試薬で、血液成分を感知すると光を発する)。
持ち主は見つからない
金額は橋本専務宅から奪われた金額とほぼ一致している。事件後、発見までの間に少し交通費などに使ったのか、という程度の差額だ。しかも、お札からはルミノール反応まで出た。
事件時、高齢で病弱だった藤作さんの行動範囲は広くはない。彼と接していた人物は極めて限定されている。捜査本部は、拾得物の事実を知った後、バスの乗客に当たったが、「落とした」という人はいなかった。大金にもかかわらず警察に届ける人がないのは、落とし主だと知られるとまずい事情があると考えるのが普通だ。
殺された橋本専務の実父の名があり、強奪されたのとほぼ同じ金額が入っていた。強奪したものの、札には製造番号もあり、足が付くので使うこともできず、そっとバスに置いて遺失物とした可能性も高い。ハガキは多数用意されたはず。何者かが1枚を盗み出し、財布に入れて持ち歩き、落とし物としてバスに置いたはずだ。
どう考えても大事件に結び付く可能性の高い「落とし物」。こんなものが転がり込んでくれば、捜査本部は「すわっ」と色めき立つはず。ところがそうならなかった。
【中略】
都合が悪かった「黒革財布」の存在
捜査本部が黒革財布を極秘にしたのはなぜか。この存在が暴露されると、すでに巖さんが強盗殺人犯であると決めてかかっていた捜査方針が大きく揺らぐからである。重要なハガキをさっさと処分すること自体が不思議だ。不思議というよりも、意図的としか考えられない。
県警は、すでにマークしていた巖さんの行動を洗った。しかし、富士急バスに乗った形跡も、バス停近くに現れた形跡もまったくなく、巖さんと大金と礼状入りの黒革財布を結びつけることはできなかった。これで「財布と袴田巖は無関係」とするならわかるが、「財布は事件と無関係」としてしまう。無関係のはずはない。
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この事件は、元々ミステリが好きだった事と、算命学をやり始めて、算命学で冤罪は晴らせるのか?やってみたかった。
でも、その当時でもこの【黒財布】は出てこなかった。
今日、たまたま、そう不図、同年代で同じような強盗放火〇人事件で検索したら、出てきた。
益々、当時の警察の怠慢、奢りが、真犯人を逃した可能性が高い。
以上
最後まで読んで頂きありがとうございます
m(_ _)m