暇を持て余してはいるがこう暑くては舟もこげない。
そこへ汗だくワトソン君が涼を求めて来たんだろうと察したが本人さんはあくまで見回り序に来ましたよ風情で相談者用の椅子に座る。
「1人で詫びしくアイスは嫌なんでね」と
ファミリーサイズのアイスを出す。
にこりとして頬張る。
陽占図に天貴や天印のある人は素直さが大事
ワトソン君のようにね。
「北海道の〇狩り事件も目星がついたし、歌舞伎役者の一家〇中も自〇幇助で片付けたられて良いですよね」
半分ほど食べて話し出す
「何、事件が片付けられないほどあるのかい？」
「いや、無かったんですけどね。2日前にオレオレ詐欺グループの指示役が昔の事をゲロしたんですよ。それでも未解決事件が解決されれば良かったけど、また圧力鍋です」
外で蝉が見ん見んと鳴く。
蝉までも見るな関わるなと鳴くが、へっぽこは天邪鬼でもあるのだ。
天邪鬼だから、反社会的勢力と政治家の圧力鍋！それに抗う【タラレバ】で味付けしてしまおう、未解決事件は時折掘り出しては思いを馳せ風化させない事が大切なんだ！
「どんな事件かね」
「2002年に交換〇人を請け負ったというんです」
「交換〇人ってなんで分かるんだい？」
「闇サイトの掲示板に書かれた名前が知り合いにいた。脅迫も兼ねて2つ請け負ったらしいが、直ぐに別件逮捕で服役中に時効が成立していた」
2002年、平成14年、20年以上も前だが、〇人の時効撤廃は2010年、平成22年だから、それ以前に起きた〇人事件は時効撤廃されず15年で時効成立なのだ。
「時効ですが、最近揉めて警察に駆け込んできた老人とどうやら関係あるらしいのです」
「昔、女が男に養ってあげたんだから1600万返せってやつか！」
女の夫は不審〇だったが女にはアリバイがあった。他の男と子連れデートしていたのだ。
不審点がある。
河原で〇身自〇。
現場に車が残されておらず、徒歩で向かったのだが、大量に使用されたガソリンを徒歩で持ち運ぶのは至難の業。
他〇なら要件は満たすのだが背後の圧力鍋で未解決事件なのだ。
「そうです。2人が同棲していたのは女が夫の遺族年金貰っていた期間だったから、騒がない方が得策なのに、何やらバックに反社会的勢力と政治家が付いているらしく強気なんです」
「そういう輩は個人情報を盾に誕生日は教えないだろう？｣
「それがね、そうでもないですよ。彼女はある意味有名人なので遺族年金関係から分かったんです」
メモ📝
丙午年 丙申月 戊午日
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「ほう世間では丙午に生まれた女はと言うが、算命学では三業干支や異常干支、暗合異常干支でもないんだ。まぁ難を言えば丙(太陽)が2つある不自然さと、命式に午の自刑があるだけかな｣
「あの暑苦しさは太陽がいっぱいだからすね」と失礼な事をサラリと言えるのも特技のひとつだろう。
｢日干戊午か？午と相性が良いのは未だが、
確か1600万円返せと言われた男性は80代位だったな｣
｢そうです｣
｢どうせ煮ても焼いても食えない話なら…これから言うのはもしもの話だよ」
私は神妙な顔つきをして見せ話し出した。
｢算命学には長く続いた家系を終わらせる役目を持って生まれてくる人がいる。
その命式は【閉畢命式】へいひつ命式と呼ばれているんだ。
この事件の裏にこの命式が隠れていたなら｣
「続きを聞きたいですね」
「返せと言われた男の家系も全滅したのか」
「親は既に鬼籍。妻だけが亡くなり、子はいない。ある意味家系が続かなかった」
「年の差があるから知り合ったのは仕事を通じてなら、年に未があるのかもな該当するのは1943年の癸未 今丁度80歳だ」
「年齢も推測出来るんですね」
「交換〇人しても逮捕されなかったなら午未天中殺でもないはず、閉畢命式と仮定すれば日にちまで出せるが、これはタラレバの域を出ちゃいけないもしもの話だよ」
ｼ━━━ｯd((ˊ皿ˋ ；)
メモ📝
閉畢命式とは日干が産む干が年干にあり、年干を七殺する干が月干にある事が条件だ。
年干が癸
癸を産むのは庚。
年 癸
月 ？
日 庚
癸と七殺の関係は「己」
年 癸
月 己
日 庚
第2要件
陽占図には
上段中央の北(過去)の位置に未来の星の
鳳閣か調舒があり
下段中央の南(未来)の位置に過去の星の
龍高か玉堂がある事
陽占図
〇〇 調舒 〇〇
〇〇 〇〇 〇〇
〇〇 玉堂 〇〇
要件は満たしている。
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「なるほど」
分かってないのが100%見て取れる表情
｢女の夫は河原で〇身自〇したんだったな
大量のガソリンを被ったとされているが、そもそも鬱病で気力、体力が削がれた状況で大量のガソリンを徒歩で運んだと言う納得いかない状況だったな｣
これが反社会勢力と政治家がバックについているから表向きには出てこない。
「女の夫も同様にする。確か亡くなったのは享年38歳」
メモ📝
2002－38＝1964年
年 甲辰
甲を産むのは癸
甲と七殺になるのは庚
年 甲辰
月 庚
日 癸
彼は午年に亡くなっているから午未天中殺
午未天中殺になる日干支を当てはめると
年 甲辰
月 庚
日 癸巳
庚がつくのは午月だった
年 甲辰
月 庚午
日 癸巳
となる。
彼は午未天中殺、午が月干にあるので生月天中殺になり、家系を頼れない。
癸巳は配偶者に異常性が現れる。
以上
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算命学で説明は出来ても馴染みの無いものだから多くの人がまだまだσ(￣＾￣)？だろう
この圧力鍋には【交換〇人】【閉畢命式】と隠し味は暗合異常干支の(癸巳)で出来ている。
まぁ脅された爺様も金返せってすごい金額要求してくる太陽2つある女も同じ穴のムジナ。
被害者の持っていたかもしれない（癸巳）は配偶者に異常性が現れるか、元々異常性を持った配偶者を選びがち。
多分今回は後者だろう。
異常性のある配偶者達の暴挙で2つの家系が途絶えたのだと私の推測でしかない話は終わった。
「圧力鍋は、算命学で味変され、誰も食べられずただ煮込まれるんですね。僕は帰って冷やし中華食べます」と軽やかな足取りで帰って行くのを頬を緩ませ見送る。
相変わらず見ん見ん蝉は煩い。
そのうち突く突く防止も鳴き出すだろうから涼しくなるまで大人しくしていよう。
出来るかな？
[完]
これは全てフィクションです。
ヘックションではありません。悪しからず
拙い小説モドキ
読んで頂きありがとうございますm(_ _)m
