「ぼくはチャチャって言います。」
とその猫は答えました。
たくもはなも自己紹介をしました。
チャチャはなぜこの公園にいるのか
ふたりに話してくれました。
「ボクの飼い主さんはお仕事で
違う街に行ったんだ。でもボク
は一緒に行けなくてさ。新しい
家にはボクは入っちゃいけな
いんだって。だからここにいる
んだよ。」
チャチャはたくとはなに
お行儀よく話します。
「寂しくないの?」
たくもはなも心配でした。
「うん。最初は怖かったけどもう慣れたよ」
「そうだ!ブランコ乗ってみなよ」
チャチャはそう言ってふたりを
ブランコに乗せてくれました。
「ねぇ、寝るところはあるの?」
と、はなちゃんが聞きました。
というのもここには箱もないし
草も短く刈られているので
隠れ場所が見当たらないからです。
本当にチャチャはどこで寝ているのでしょうか?