瞳の奥の宇宙。

数ある小説の一つとして、読んでもらえたら救われます。

2024/02/23

2024-02-23 22:53:31 | 小説家
1年前のちょうど今頃、11年の時を経て、また彼とこんなふうにシンクロが多発することになるとは夢にも思いませんでした。

子供を送るためにバス停でバスを待っていると、道を挟んだ先に、ちょうど彼が仕事のために訪れたようで、タイミング悪く鉢合わせてしまいました。

あまりのタイミングの悪さに、居心地の悪さを感じましたが、ぐっと堪えて笑顔で子供を見送りました。

そして、こちらに気がついている彼にも笑顔で手を振り、逃げるように自宅に戻りました。

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彼は11年前から、私の瞳をじっと見つめる人でした。

いつもその視線を感じていました。

彼とはいわゆる同期で、異性だと感じて接したことのないくらい、中性的で話しやすい人でした。

私自身、唯一と言っていいほどに同期の中では信頼していた存在でした。

だから、彼にじっと見つめられることは、特別な違和感もなく、嫌な気持ちがすることもありませんでした。

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だから、11年経って、こんな不自然な関係になってしまったことが、ただ残念で悲しかったというのはありました。

それでも、彼は相変わらず落ち着いた優しい瞳で、私のことをじっと見つめて、手を振りかえしてくれました。

2024/02/23

2024-02-23 22:32:49 | 小説家
私よりもひと回りは若いであろう、ある女性に言われた一言に、ハッとさせられました。

彼女は、『私は相手がツインレイかどうかは気にならないのです。ただ相手を尊敬し、素敵な人に恋ができて幸せだ。』と。

素敵な女性だな、と思いました。

それと同時にわかったことがありました。私が彼に対して感じる気持ちは、彼女のそれとは全く別ものであるということでした。

私は別に彼に恋をしている訳ではないのだということを、彼女のおかげで改めて気がつくことが出来ました。

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私が彼をツインレイであると気がついたのは、
あまりにも度重なる不自然なほどのシンクロニシティがきっかけでした。

彼に恋をしていたわけでも、現実逃避をしたかったわけでも、時代の流れに乗りたかったわけでもないのです。

ただただツインレイという存在に出会ってしまっただけなのです。