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それなら、出来るかも?
何でも許す、のは
きっと無理だと思う。
本人に伝わらないように努力しよう。
相手に悪気はないのだから。
私が勝手に、まるで漫才のツッコミ担当のごとく
繊細に言葉の端々までを拾い上げてしまうから、いけない。
カチンとくることは、あって然り。
生きて来た、環境が違うんだもの。
向かいで新聞を読んでいる義母。
この人は何を思って毎日生きているのだろう。
遠慮していること、のうち
「なぁんだそんなこと!すぐにやりますよ」という
私にとっては「何でもない」ことも多いのでは、と思う。
気の遣いドコロが互いに違うから
こんなにも苛立ったり疲れたりする。
互いに気を遣っている、のにも関わらず、だ。
もったいないエネルギーだと思うが
人間関係って、得てしてそんなもの。
一緒に住む前は、私も優しかったなあ。
今はとても無理だ。
しーんとしてテレビを観ている食卓で
これが普通なのかもしれない、と思う。
「家族」になったんだと。
同時に、
「うちの食事は無言の行だ」と言っていた実母を思い出す。
何も話さない、ことが寂しい世代に
どう接したらいいのだろう。
私も義母も、おしゃべりがあまり得意ではないらしい。
誰かがすらすら話してくれると、調子が出るのだけれど。
さて、10時。
コーヒーを出して、また無言で飲むんだろう。
私とて居心地よくないが
なすすべなく、毎日がそんな風に過ぎている。