春には復帰して、
10月の単独コンサートに間に合う予定だった。
人生でもう長いこと合唱をやってきて、
仙台に引っ越すことになった時も
合唱団に入れば、友達はできると
簡単に考えていたけれど
仙台は思いの外大きな街で
選び切れないほどたくさんの合唱団があり
それぞれの個性もあれば、
土地勘もない私が、通いやすいかどうか
皆目わからないまま時が過ぎ…
知り合いがまったく増えない約4年間を
ひとりぼっちで手仕事をしながら過ごした。
偶然出会った同い年の5人で
アカペラを始めた頃…
その少し前に、ようやくここだ!という
女声合唱団を見つけて入団。
少人数だけれど、とても居心地の良い場所。
熱血の先生の元で、やっと私は
歌い始めることができたのだった。
やりたいことは変わっていく、、、
だからこそ、決心できたのだと思う。
始めてしまったことが多すぎて、
何かを諦めなければ、と感じ始めた時
入った当初は平日昼間だった練習日が
今は平日夜か日曜午後のみとなり
まったく出られなくなってしまった合唱を
とりあえず辞めてみよう、と思った。
いつかは復帰できると思う。
でも、それは「今」じゃないのかな、と。
人生って、流動的なもの。
その時の大切なものが、いつか色褪せていく。
歌は今でも大好きだけど、
状況が許さない今、
そこにかけるエネルギーは空回りばかりしてる。
また、戻ります。
それまで、離れます。
合唱をやめたこれから、
私にどんな変化があるのだろう?
プラスの変化であってほしい。
きっとそうだと信じてる。
何かを手放せば、何か掴めるのだ。
最近、疲れすぎている。
精神的なものもあるのかな。
もっとゆっくり
自分のペースで生活したい。
出来るだけ気持ちも穏やかに。
苛立たず、何かに追われず、
私らしさを大切に。
寂しさを感じつつ、
新しく歩いていく2023年、60歳のの春です。