救 心 庵

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自らの心を救うための記録

認知症とのつきあい方 3

2019-08-31 20:45:52 | 介護
認知症の場合、家族だから少しの変化でも気づける、というのは100%の正解では無い、と私は思う。
一緒にいても、身びいきというか、信じたくない気持ちが先行して,,気づくのが遅れる事は多いという。

ましてや仕事を持ち、一緒にいる時間が少ない場合、自分のことで精一杯となる事も多く、親は生活が出来ていて当たり前と思ってもいるので、余計気づくのが遅れてしまう。

数分前に言ったことを、すぐに忘れてしまったりしても、
「さっき言ったじゃない」と言い、いやね、もう、と片付けてしまう。
一緒に生活する上での、これはヤメて、というルールにも無頓着になる。
それまでの趣味にも、全く興味を示さなくなっても、単に飽きただけだと思ってしまう。
同じ物を何度も買ってきたり、食事の献立が簡単なものになったり、ワンパターンになったり。
後から思えば、(アレ?)という事など片手で収まらない。

小さな事が積み重なって、こっちもムカついてるし、連日の疲れもあるし、鬱陶しくも感じたりした。

今は家はここだと言ってるのに、毎日繰り返しウチへ帰ると言ってた時は、何度言っても分からないのだと分かってて、1日に何度もウチはここなんだよと真面目に何度も応対していた。
私にはそれが強烈なストレスになったのだけれど、たぶん、多くの人も同じ対応をし、精神的な疲労を感じているはず。
やっと、言ってる事に返事をしないで、全く別の話をする事が出来るようになったけれど、有効的でありながら、これも真面目な人ほど出来ない方法だと思う。

親だと思うから、出来て当たり前の事が出来ないと何で?と思うし、しっかりしてよ、とも思ってしまう。
悲しい。
誠に悲しい事だけれど、受け入れなければならない。
なるべく早い時期に、プロの目線で相対する覚悟が必要だと認識させられる。
それがまた、自分自身を救う事になると気づいた。

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