の見出しとともに以下の内容の活字が、1面の真ん中に
躍っていました。
約6500万年前の白亜紀に恐竜などの生物が大量絶滅
したのは、小惑星が地球に衝突して起きた環境変動のため
だとする大規模解析の結果を、東北大などが参加する国際
研究チームがまとめ、5日付の米科学誌サイエンスに発表
した。 大量絶滅の原因については小惑星衝突説がすでに
有力だが、巨大火山噴火説のほか、衝突と絶滅の年代が
合致しないとする反論もあった。
― 中略・後略 ―
天体衝突のみが絶滅を合理的に説明できるとした理由は
、メキシコに直径約10㌔の小惑星が衝突した跡とみられる
クレーターがあって、その衝突で飛散した鉱物を含む地層
が世界中に分布していて、しかも、その地層が生物絶滅の
跡を残す地層とほとんど一致したというのです。
火山噴火は絶滅の50万年前から継続していて環境への
影響は小さいと判明し、年代が合致しない地層については、
衝突による地震や津波によって地層が乱れ、年代の違いを
読み取れないものと判断して上記の発表となったのです。
さて、
「生き残る種は、強いものでも、賢いものでもなく、環境に
対応できるもののみである」
言わずと知れたダーウィンの言葉です。
それはおそらく、そうなのでしょう。
だから、「最も強い者は、変化に対応出来る者である」
…と、進化論を端的に説いたダーウィンの言葉を引用した
日本のある経営者の語った言葉も、その通りなのでしょう。
ただし、個人的には、
「最も強い者は、自ら変化を起こすものである」 と言いたい
ですし、「最も弱い者は、変化に対応出来ない者ではない」
とも言いたいのですが…
それに、恐竜が滅んだのは変化に対応できなかったから
というよりも、あまりに突然の偶発的衝突に対応できる生物
など本質的には存在せず、ただ単に運、不運と言う偶然性
によるものだと思うのです。
つまり、カラダが大きいことから派生するさまざまな不運が
重なったということでしょう。
ところで、最近はなんでもインターネットばやりで
ご多分に漏れず小生2号も、こうしてウェブログ(Weblog)
を認(したた)めているわけですが、正直なところ、したためて
いるといった風情や趣(おもむ)きはまったくありません。
ただ、カシャカシャと気ままにキーボードを叩いている日常
風景には、たとえセピア感を演出しようとしてもリアル感から
抜け出せないし、ボカシを入れて見てもクリアに見えてしまい
そうで、趣きのある記憶として残したい絵や写真にはどうして
もなり得ない気がします。
こうしたIT時代の殺風景なひとこまも、そのうちに、時代に
適応した趣きのある風景というものに変化してゆくのでしょう
ネ。 きっと …
IT化されて、世の中が便利になればなるほど、昔ながらの
趣きは失われてゆく。
手紙はメールに取って代られ、ピッと打ってピピッと送られ
て終了ですから、趣きもクソもありません。
手紙をしたためるという行為は、メールと比べたら、圧倒的
に面倒臭いわけで手間も時間もかかる作業です。
以前、手紙を書くことは、さほど億劫ではなかったはずなの
ですが、いまでは、とてつもなく面倒な作業に感じてしまうこと
自体が由々しきことなのです。
一口に手紙を書くと言っても封筒に便箋に切手、それに、
筆記道具としての万年筆やボールペンなどの準備が必要に
なります。
あれこれと、思いを巡らして紡ぎだした文章を自らの手で
綴(つづ)る。
誤字脱字に注意して、間違えないように書き進めてゆく。
下書きは常識で、事前に用意はするが、清書の段階で
文章を変更することはままあることで、最初の1枚からの
書き直しも珍しくはなかったのです。
このまわりくどい行為には、実は意味があって、それだけ
ひと文字、ひと文字に込められる思いは深かったのです。
手紙に限らず現在では、多くの行為がIT革命の波に
侵食され、どんどんと形の変わったものになっています。
今ではなんでもインターネットを使って入手できるし
、携帯電話でも同様です。 自らが積極的に動きさえすれば
、どんな情報でも容易に手にすることが可能なのです。
先の例で言えば、この変化に対応できなければ、自然に
淘汰されてしまう運命にあるのが、アナログ人間と呼ばれる
父母の世代や知人のM君、場合によっては小生も含めた
アナログ堅持論者たちという結論になってしまうのです。
母は、ボタン(スイッチ)が2つ(ON/OFF)までならOKです
が、3つになるともうお手上げです。
機械が苦手で、ボタンが3つ以上になるともうダメだという
人種は、まだまだ存外にも多いようですし、母などは当然、
銀行のATMは扱えませんし、携帯など論外です。
M君も「携帯が使えないなんて原始人以下じゃん」 などと
子供たちから馬鹿にされているらしいし、おいそれと連絡が
取れない不便さに奥さんからも、毎日のように小言や文句を
言われているらしいのです。
そこで、M君とも話したのですが、父母の世代(リタイア組)
は致し方ないとしても、俺達は、この先もまだしばらくは現役
だし、この生き辛い時代を泳いでいかなくてはならない以上
、携帯ぐらいは使えるようにしょうよ。 俺はアナログ派だし、
簡単にはITの軍門には下らないけど、電話を受ける操作と
かける操作さえ覚えれば大丈夫だからと説得したのですが、
頑固な彼は首をタテには振りませんでした。
小生もM君も昭和の真ん中辺りの生まれなのですが …
そんな所為か、最近は特に「昭和」という漢字を見ると
なんだか古めかしい時代を連想させる元号として感じるよう
になってしまったのです。
映画 『三丁目の夕日』 も、先だって TV放映(2/22)した
『突入せよ! 浅間山荘事件 』 にしても、現在TV放映中
のドラマ『不毛地帯』 も、なんだか、すっかりと歴史時代劇
になっているのです。
あっ、そうそう、言い忘れてました。
あのM君が、とうとう携帯を買ったのです。
まだ、慣れないこともあって、ぎこちないのですが、何とか
使えるようになったある日のことです。
夜中にマイカーでの帰宅中に着信音が鳴り響き、あわてて
車を停めて電話に出ようとするのですが、暗くて、どのボタン
を押せばいいのか分からずに迷っているうちに随分と時間
がかかってしまったのです。
漸(ようや)くのことに、 「ハイ、〇〇です」 と出てみると、
「 えっ、違う。 だったら 出んなよ!」 の
言葉のあとに、トドメとして浴びせられた一言
「どんだけ待たせるんだ。 バーカ !! 」
プー 、プー 、プー … … …
間違った側が謝るべき事態なのに、とっさに居直られて
一言も返せないままに一方的に切られてしまった衝撃の
事実に自らの不甲斐なさと自己嫌悪感に苛(さいな)まれた
M君は、その夜、悲しい やら、悔しい やらで、
なかなか寝付けなかったそうです。
IT世界の住人に必死になろうと努力した M君 に、
思わずもらい泣きの2号でした。
「変化に対応出来ない人間が弱いのではない。
変化しようと試みる人間の行為が尊いのだ」
我ながら、けだし、名言(迷言)である
……… 謹んで、M君に捧げよう ………
コメント一覧
ローランド・山羽
透明人間2号
ナフタリン
KKのつぶやき
ギンヤンマ
差別区別分別組
粗大ゴミ
ココナン
我道独歩
化石収集家
Mさんファイト
最新の画像もっと見る
最近の「ノンジャンル」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事