この時期なら差し詰め初ナスと有名な初ガツオでしょうか
昔から初物を食べると寿命が延びると言われていますが、
いったい、どのくらい延びるのか
… って、なんでも75日らしいのです。
75日と言えば 「人の噂も75日」 って、… のもあるよね。
関係あるのかな
そんなこんなの雑談を 5号 たち数名と交わしていたら
「お~い。 買って来たぞ 開運沼津シール。
こりゃあ、縁起物 だからなあ。 さあ、貼っとくれ」
やけに元気な 1号 さんのご帰還です。
『一富士、二鷹、三茄子』 の記事を投稿する
キッカケとなったのが 開運沼津シール を紹介する
静岡新聞の記事だったそうで 「縁起のまち沼津」
を売り出そうと沼津観光協会が考案したという代物です。
http://numadu-mirai.com/
ブログでの紹介を忘れてしまった 1号 さんの罪滅ぼしの
気持ちが手伝っての購入と相成った次第のようですが…
それだけならまだしも 「『一富士、二鷹、三茄子』 の続編
を記事にしろ!」 とのキツ~イお達しがあって、いまこうして
キーボードを叩いているというわけです。
これって正真正銘・完全無欠のパワハラですよね
ところで、雑談の中身が尻切れトンボの消化不良状態です
ので、ここでは 2号 が 透明人間たち を代表して
続きを書かせていただくことにします。
え~と、初物の話題 でしたっけね
初物を食べると何故か寿命が延びるってやつ …、 しかも
75日と相場が決まっている。
その理由は、古代中国の 「五行」 思想からきているようで
、「この世の中は、木、火、土、金、水 という 5つの元素から
成り立っている」 とするものです。
この世界のすべての事柄を、5つに分類して把握すれば、
森羅万象の仕組みが理解できるというのです。
もちろん、
季節も例外ではなく、四季ではなく五季として分類するわけ
ですが、春夏秋冬の真ん中に 「土用」 を加えて数えます。
木 春、火 夏、土 土用、金 秋、水 冬 …
四季が鮮明な日本では分り難いのですが、夏と秋の間に
長夏(暑くて湿度の高い季節)という土用が入ります。
日本の季節に無理やりにねじ込んでみれば、梅雨の季節
よりは9月の霖雨の時期に該当するのかも …
それで一年は365日だから、5つの季節で割るとおよそ
75日くらいの周期で季節が巡ることになるのです。
えっ 計算すると73日になるって !! … で、ですから
概(おおむ)ね、だいたい、そのくらいということです。
つまり、初物を口にすると1シーズン分の寿命が延びると
いうことらしいのです。
ちなみに、「人の噂も75日」 も同様で、いくら人の口には
戸は立てられないとは言っても 季節の変化とともに徐々に
忘れられて行くということなのです。
じゃあ、季節ごとに初物を食べれば不老はともかくとしても
不死は担保されることになるよね
… って、おいおい。そうなんでもかんでも物事を杓子定規
に考えないでください
それじゃあ、永遠に寿命が延び続ける可能性のない別の
謂(いわ)れをひとつ紹介しましょう
江戸時代に大伝馬町の牢屋敷の死刑囚たちが小塚原や
鈴が森の処刑場に引っ立てられる際に、町奉行が最後の
温情として、食べたいものがあれば何でも与えてやるという
言わば 囚人にとっての「最後の晩餐」に当る不文律
があったのです。
あるとき囚人が所望したのは、時期はずれのものでした。
現在のように冷凍保存の技術などはない時代でしたから、
日本中どこをどう探しても見つかりません。
かといって最後の望みには違いないので、むやみに決まり
を破るわけにもいかず 初物 が出回るのを待つことになり
囚人はまんまと75日間も延命できたというわけです。
まあ、そういうこともあって、昔から初物を食べると寿命が
75日延びると言われて珍重されてきました。
そこで、一日でも早く収穫できるようにと工夫を重ねたのが
促成栽培の始まりで、西暦1600年頃に駿河国の三保地区
で始まったナスの促成栽培が日本で最初なのだそうです。
駿河からは旬(夏)の前の四月に初ナスが将軍に献上され
、それが将軍献上の通例となったそうです。
そうした献上品のなかでも世上に賞翫(しょうがん)されて
いた香貫茄子の評価と値段は極めて高かったのでしょう。
ですから、先の 『一富士、二鷹、三茄子』 の
記事にあるように、三保のナスが駿河の国の三大名物に
挙げられるのはおこがましいと切り捨てた1号 さんの見解
は、それが の駿河の国の名物の順とする説を打ち消す
ための方便であって、 の駿河の国の高いものの順とする
説の信憑性を確保するための手段だったとしても、いささか
浅慮だったと言わざるを得ません。
http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/262.html(参照)
三保の初ナスが日本初の促成栽培の地であるという事実
と、香貫産の初ナスの評価が世上を席巻する勢いにあった
ことをそれとなく匂わせるだけで十分だったのです。
単に の説を補足する意味での 一富士、二鷹、三茄子
に続く、四扇、五煙草、六座頭が、駿河の国の名物である
とは到底考えられないとした方が、 の説の優位性をより
際立たせるのに分りやすかったのではないかと思います。
さて初物と言ったら、江戸時代の俳人 山口素堂が詠んだ
「目には青葉 山時鳥(ホトトギス) 初松魚(カツオ)」 ですね。
「女房子供を質に出してでも食え」 と言われたくらいのもの
で、初物に縁起を担いだのでしょうが、とんでもない話です。
そういえば、「目には青葉 … 」 の返歌となる川柳に …
「目と耳は ただだが口は銭がいり」というのがあるそうです。
でも、本当に初鰹(ハツガツオ)は … いや、そうではなく
初物は縁起が良いのでしょうか
なんでも、初鰹 を食べると他の初物の10倍の750日も
寿命が延びると言い伝えられていたようですが、
初物といったら、まず最初に神に奉(ささ)げるのが順序、
真っ先に人間が食べるのは罰当たりなのかもね …
でも、夢なら罰は当たりません。
ましてや、初夢なら縁起は最高です。
一富士・二鷹・三茄子
初物・縁起・開運シール
だから、開運沼津シール、買っとくれ !!
これでいいですかねぇ 1号 さん ―
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