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透明人間たちのひとりごと

ダ・ヴィンチの罠 悪巧み

 ダ・ヴィンチが仕組んだ大いなる「罠」の目的は、

  1⃣ 人類はによって、創造されたのでは
   なく、異星種との交配により、作られたこと。 

  2⃣ 預言されていた救世主(メシア)はイエスでは
   なく、洗礼者ヨハネであったこと。

  3⃣ キリスト教(ローマ・カトリック教会)が世界
   を腐敗させる元凶であるとの告発をすること。

 など、全部で3つ の要件に定義・集約されますが、
 いまさらながらに思うことは、目的の3つ目を誘発
させたペテン師パウロによる『イエス・キリスト計画』と
いう名の世紀陰謀」が、すべての元凶となって
現代社会に影を落としているのです。
 
   ディープステート consultancymk.p-kit.com

  
  イスラム国が使用する旗 ISIL( Islamic State)ja.wikipedia.org


         イスラム国(ISIS)www.huffingtonpost.jp

 これから、その「大陰謀」の内幕に可能なかぎり
肉迫してみたいと考えています。


            ISとアルカイダが使用する旗 Photo PIXTA diamond.jp

 そもそも「罠」の集大成として完成させたつもりで
いた壁画『最後の晩餐』は、時を置かずして、絵の具
の腐食や剥落に加えて、カビの大量発生など、見る影も
ないほどの憐れな姿に成り果てていたのにもかかわらず、
ダ・ヴィンチが何の手立ても講じようとはしなかったの
には、それ相応の理由(わけ)があったのです。


       『最後の晩餐』修復前 www2.odn.ne.jp


          『最後の晩餐』修復前 ameblo.jp

 壁画『最後の晩餐』は、一般に知られる処刑前夜の
十二使徒との晩餐の場面の他に、復活後のガリラヤでの
顕現の朝餉のシーンでもあるのです。

 
  ガリラヤ湖での顕現 tomoshibi.or.jp

 その内容については、 

ダ・ヴィンチの罠 緑の壁 - 透明人間たちのひとりごと

ダ・ヴィンチの罠 緑の壁 - 透明人間たちのひとりごと

【窓の数】による「4」の編成における『ブノワの聖母』『リッタの聖母』 『最後の晩餐』 『カーネーションの聖母』①『ブノワの聖母』②『リッタの聖母』③『最後の...

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 url
『ダ・ヴィンチの罠 緑の壁』
  

 を参考にしてみてください。

 さて、

 大ペテン師パウロによる人類史上最大級の詐欺事件で
ある「イエス・キリスト計画」とは  如何なる経緯に
よって齎されたのか!?

 symbol2 ダ・ヴィンチによる推理はこうでした。

 西暦27年のある時に、

 パウロは二人のメシアからなるユダヤ独立解放計画の
存在を知ることになります。

 それは対立するエッセネ派に忍ばせていた二重スパイ
からの情報によるものでしたが、派内の一宗団クムラン
が主導するローマからの解放と独立を企図した宗教革命
でもありました。

 思えば、マラキ以来、

 すでに 400年という長き年月にわたり、預言者の出現
を見ないユダヤの民衆にとって、待ち焦がれていた待望
の預言者、すなわち救世主(メシア)の到来を意味する
ものでもあったのですが ・・・

 クムラン宗団にはユダヤ解放に際し、車の両輪の如き
「愛」と「義」をテーマに、ローマからの解放と独立を
推進する「二人のメシア」の擁立によるユダヤ解放計画
がありました。

 その二人のメシア候補として、白羽の矢が立ったのが
洗礼者ヨハネとイエスの異母兄弟だったというのです。

 ここで、

 下線部の異母兄弟に「おやっ」と首を傾げられた方は、

 

ダ・ヴィンチの罠 洗礼者(改) - 透明人間たちのひとりごと

「洗礼者」、まさに、そんなブログの引っ越し作業の結果、100を超える記事の画像が表示できなくなり、非公開としました。記憶を呼び起こしつつ、漸次、復活・再生させるつも...

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ダ・ヴィンチの罠 姦通罪 - 透明人間たちのひとりごと

ダ・ヴィンチの罠 姦通罪 - 透明人間たちのひとりごと

現在、世界で最も広く使われている紀年法である西暦はイエスが生まれたとされる年の翌年を元年(紀元)にしていますが、当時のユダヤ社会でのイエスの登場は如何にセンセー...

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 url『ダ・ヴィンチの罠 姦通罪』

 などを参照してみてください。

 洗礼者ヨハネとイエスは下級祭司であったザカリヤを
父に、エリサベツとマリアをそれぞれの母として、この
世界に登場するに至ったとする推理・構想が「罠」
構成する重要なプロットのひとつになっています。 


『幼児キリストと洗礼者ヨハネ』(貝殻の子供たち)ムリーニョ画

 クムランの共同体の中で幼少時より一緒だった二人は
互いが兄弟であることを知らされないままに育ちます。

 
  『幼児キリストと洗礼者ヨハネ』(貝殻の子供たち)部分 ムリーニョ画

 大雑把に言えば、

 『旧約聖書』の預言における本来の意味での「救世主」
は兄である「アロンのメシア」(洗礼者ヨハネ)であり、

    

 後継者として彼を補佐(サポート)し、 護衛(ガード)
する役目を「イスラエルのメシア」としての弟イエスが
担うという筋書きです。

  

 そして、

 本格的な行動を起こすまでの期間は、それぞれが独自
の宣教を行い、互いの活動には干渉しない約束でした。

 シナリオによれば、

 自動車のスロットル・バルブ(エンジン)に直結する
アクセルとしての「武」を有する「イスラエルのメシア」

 とドライブを制御するステアリングとしての「愛」
「義」に裏打ちされた「アロンのメシア」との相互作用
によってローマからの解放を勝ち取るという『旧約聖書』
に準拠した預言的色彩が極めて強いクーデターとしての
「メシア計画」だったのです。

 クムラン宗団の企図したクーデターを実現するための
道筋となる精神的支柱としての狙いは、

     
      イスラエルの三種の神器   

 失われたアーク(聖櫃)に、納められているとされる
「三種の神器」のうちの「マナの壺」が、「愛」であり
「十戒の石板」が、「義」に相当し、「アロンの杖」が
「武」を象徴していて、主にアクセルとしての「武」を
イエスが担い、ステアリングとしての「愛」と「義」を
洗礼者ヨハネがコントロールする。

 
    イスラエルの三種の神器 nazo108.sblo.jp

 そうした宗団の宗教的クーデターから社会変革(革命)
を惹起しようとした「二人のメシア計画」であったもの
が単独の、それも当初の計画とは違う、
「贖い(自らが犠牲となること)によって人々を
その罪から救うという予定外の「イエス・キリスト計画」
が発動されることになるのですが、

 この欺瞞と偽善に満ち溢れた、決して、誤謬ではない
詭弁なる画期的アイデアの生みの親こそが、天才にして
大ペテン師のパウロであったわけなのです。 

『新約聖書』の『使徒行伝』によれば、

      
       使徒言行録(使徒行伝)Wikipedia 

 パウロの職業はテント職人でしたが、生まれついての
ローマ市民権の保持者でもありました。

 彼の出自は、ベニヤミン族のユダヤ人で、もともとは
ファリサイ派に属していて、エルサレムの高名なるラビ
(律法学者にして、宗教的指導者)であったガマリエル
1世(ファリサイ派の著名な学者ヒレルの孫)に師事し
、主に律法を学んでいました。

 パウロはそこで原始キリスト教(ユダヤ教ナザレ派)
の人々と出会うのですが、

 熱心なるユダヤ教徒としての立場から当初はキリスト
教徒を迫害する側にあり、ステファノの殺害(石打ち刑)
にも賛成していたとされていますが、


       ステファノの殉教 www.lets-bible.com

 ダ・ヴィンチは そんなに生やさしいものではなかった
と考えていました。

 つまり、

 そこにはパウロによる積極的な働きかけ(偽旗作戦)が
あったということです。

 さらに、

 「目から鱗が落ちる」の語源となったダマスコへと
向かう途上における、

 「サウロ、サウロ、なぜ、わたしを迫害するのか!」

 とのイエス・キリストの声とともに天からの眩い光に
よって、目が見えなくなったサウロ(パウロ)に対して
、アナキアというキリスト教徒が、神のお告げによって
サウロのために祈ると目から鱗(うろこ)のようなもの
が落ちて、目が見えるようになったとされるAD34年頃
の『サウロの回心』なる話も眉唾で、

 
  『サウロ(パウロ)の回心』ピエトロ・ダ・コルトーナ

 パウロはもとより名をあげる手段にキリスト教を利用
して、歴史的(宗教的)大人物にのし上がろうと画策し、
ものの見事に大願成就したというのが、ダ・ヴィンチの
思うパウロ像なのです。

 彼は、律法を学ぶ傍らで聖書の預言に興味を惹かれて
熱心に研究していました。

 その過程で『ダニエル書』にある

 「膏そそがれた者(メシア)は
       断たれ、彼には何も残らない」

       (ダニエル書9章26節)

 との預言を自らの策謀において成就させようと考えた
のでした。多神教があたりまえの同時代において一神教
を奉じるユダヤは異質であり、特殊であったために支配
され続けていたユダヤの民衆のローマに対する反感が、
日々鬱積の度合いを増しつつあると直感した彼は、機を
見るにして敏であり政治情勢にも極めて目ざといものを
持っていました。

 ここで、

 ローマの支配に不満をつのらせている民衆を失望の
うちに焚きつけられれば、彼の思い描く「事の成就」に
近づくと、そのようにパウロは判断したのでした。

 「失望のうちに」とは、ダビデ的な勇者や英雄の如き
救世主(メシア)を熱望する民衆の期待を裏切る「愛」
によるメシアの創造(登場)です。

 そこで彼は、

 まず初めに洗礼者ヨハネに近づきますが、あっさりと
あしらわれたので、その矛先をイエスに差し向けます。

 この時点における人気や知名度は圧倒的にヨハネの方
が高く、それを好ましく思っていなかったイエスは迂闊
にもパウロの謀略話にうっかり乗ってしまうのでした。

 パウロは、『旧約聖書』に綴られているメシア預言を
イエスの名において実現させるというアイデアとその為
の方策をイエスとその高弟たちに伝授しますが、

 あくまでも、表向きは、

 イエスのプロデュースによる「イエス・キリスト計画」
であって、パウロ自身は「七十週預言」の成就の成否が
わかるまでは、従来通り敵対するユダヤ教ファリサイ派
としての立場をそのまま堅持するというものでした。

 おそらくは、

 ディテールを除いた大まかな構図としては、およそ、
そんな経緯であったのだろうとの予測や推測をもとに
ダ・ヴィンチ独自の推理は組み立てられていたのです。

 ところで、

 投獄され首を刎ねられた洗礼者ヨハネですが、その
経緯に少なからざる疑念を抱いた人物がいました。 

 曰く、そこには陰湿な〝謀り事〟(謀計・謀略)が
めぐらされていたとのことですが ・・・ 

 共観福音書(マルコ、マタイ、ルカ)とは、一線を
画す『ヨハネの福音書』には投獄される以前の意味深
なる洗礼者ヨハネの言葉が載っています。


       出典:amazon.co.jp

 「その後、イエスは、弟子たちとユダヤの地に行き、
 そこに一緒に滞在し、洗礼を授けておられた。
 他方ヨハネは、サリムの近くのアイノンで洗礼を授け
 ていた。 そこは水が豊かであったからである。人々
 はやって来て、洗礼を受けていた ヨハネは、まだ
 投獄されていなかったのである
      (ヨハネの福音書 3章22-24節)

 「ところが、ヨハネの弟子たちと一人のユダヤ人との
 間で、清めのことで論争が起こった。 そこで、彼らは
 ヨハネのもとに来て言った。 『先生、ヨルダン川の
 向こう側であなたと一緒にいた人、あなたが証しをさ
 れたあの人が、洗礼を授けており、みんながあの人の
 方へ行っています』」
       (ヨハネの福音書 3章25-26節)  

 「ヨハネは答えて言った。『天から与えられなければ
 、人は何ものも受けることができない。  わたしは
 、「自分はメシアではない」と言い、「自分はあの方
 の前に遣わされた者だ」と言ったが、それを証しして
 くれるのはあなたたち自身である。  花嫁を迎える
 のは花婿だ。 花婿の介添え人は傍に立って耳を傾け
 、花婿の声が聞こえると大いに喜ぶ。   こうして
 、わたしは喜びで満たされている。    あの方は栄え
 わたしは衰えねばならない』」
      (ヨハネの福音書 3章27-30節)       

 まだ投獄される前に、洗礼者ヨハネの口から、

    
  『洗礼者ヨハネ』サンドロ・ボッティチェッリ

 「イエスは栄え、自分は衰える」とまで言わせて
謀殺の隠蔽だけでなく、イエスがメシアである印象付け
に腐心しているというのです。

   
  『洗礼者ヨハネと子羊』 webchapel.jp

 そうなると、

 斬首への工作疑惑のみならず、投獄の一件に関しても
疑いの目を差し向ける必要性が生まれると、考えるのは
自然のなりゆきです。

 ダ・ヴィンチは洗礼者ヨハネがヘロデ王に投獄されて
からイエスの宣教活動が開始されたと考えていたわけで
すから、同時期にヨルダン川の両岸でそれぞれが洗礼を
施していたという記述に大きな違和感を覚えたはずです。

 『ヨハネの福音書』が「共観福音書」とは異質のもの
であることは周知の事実ですが、イエスの宣教が始まる
時期がこれほど食い違うのですから、

 ひとり、ダ・ヴィンチだけが、見誤った前提をもとに
独自の推理を働かせていたわけではないのです。

 『ヨハネの福音書』は、いろいろな意味で他の3つの
福音書と違った印象をうけます。

 理由はさまざま考えられますが、そのひとつには他の
福音書には書かれていない時期のイエスの活動について
記述されていることです。

 繰り返しになりますが、以下は 新共同訳の引用です。

 たとえば、

 『マルコの福音書』 1章14-15節にあるように、

 14 ヨハネが捕らえられた後、イエスはガリラヤへ行き、
  神の福音を宣べ伝えて、
 15 「時は満ち、神の国は近づいた。 悔い改めて福音
  を信じなさい」と言われた。

 等々、3つの福音書では、イエスが福音の宣教を開始
したのは、洗礼者ヨハネが捕らえられた後であるとして
いるのに対して、

 『ヨハネの福音書』 3章22-24節には、

 22 その後、イエスは弟子たちとユダヤ地方に行って、
  そこに一緒に滞在し、洗礼を授けておられた。
 23 他方、ヨハネは、サリムの近くのアイノンで洗礼を
  授けていた。  そこは水が豊かであったからである。 
  人々は来て、洗礼を受けていた。
 24 ヨハネはまだ投獄されていなかったのである

 として、ヨハネが捕らえられ、投獄される以前から
イエスは活動していたと記録しているわけです。    

 こうした齟齬は、枚挙にいとまがないわけで、いま
ひとつ ダ・ヴィンチが、『新約聖書』に信頼を置いて
いない理由は、ここにあるのです。

 しかしながら、

 ダ・ヴィンチの考える〝謀り事〟は、そういうこと
ではありません。

 そもそもの発端は、稀代の大ペテン師パウロ思い
描くシナリオに沿ったかたちで〝謀り事〟が展開され
ていくのですが、もう一人の人物の登場が予期しない
「渡りに船」となって、願ってもいない舞台の設定が
出来上がってしまったのでした。

 このあたりにおける天才ペテン師パウロの思い描く
シナリオについては、

ダ・ヴィンチの罠 パウロ(改) - 透明人間たちのひとりごと

ダ・ヴィンチの罠 パウロ(改) - 透明人間たちのひとりごと

「パウロ」、まさに、そんなブログの引っ越し作業の結果、100を超える記事の画像が表示できなくなり、非公開としました。記憶を呼び起こしつつ、漸次、復活・再生させるつも...

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 url『ダ・ヴィンチの罠 パウロ(改)』

 の記事を参考にしていただくとして、ここではその先
、つまり洗礼者ヨハネを亡き者にしたいと思っていたが
民衆の暴動を恐れて殺害することを躊躇(ためら)って
いたヘロデ・アンティパスに絶好の機会となる誕生祝い
の宴の場面という虚構の舞台を設定した人物についての
話をしましょう。

 結論から言えば、この舞台の設定に一役買ってくれた
人物こそが、のちに「裏切者」の烙印を押され、蔑まれ
続けることになるイスカリオテユダだったのです。

 
     「え !!

 ユダは、大きな野望を胸に抱いていました。

 俗にいう優等生ではなかったユダは、いわゆる秀才と
いう枠内に分類されるタイプの人間でしたが、父シモン
に対してある意味でのコンプレックスを抱いていました。

 それゆえ彼は、

 「野心家」にならざるを得なかったのです。

 自己評価の高い自惚れ屋にして自信家であり、向上心
に燃える努力家にしてチャレンジ精神にあふれる勢力家
でもあったのですが、

 

 秀才ゆえに、無駄に目端が利きすぎて洗礼者ヨハネに
魅力を感じなかったのか、彼を陥れる為の献策までして
しまうのです。 

 イスカリオテの「イス(Isch)」は、人(男)であり
 「カリオテ(Kariot)」は地域の名称ですのでカリオテ
の人、ユダという意味になります。

 カリオテとは、『エレミヤ書』48章24節に出てくる
南部のケリヨト(Kerioth)だとされていて、

    
      『エレミヤ書』 Wikipedia

 イシュ・ケリヨト(ケリヨトの人)が、イスカリオテ
の語源であり「都会人」という含意をもっています。 

 イスラエルの南部地方に位置する村であったとされて
いますが、

 ユダの父はイスカリオテのシモンと呼ばれていました
ので、おそらくは代々にわたり、都会人としての生活が
あったものと推測されます。(ヨハネの福音書 6章71節)

 南部パレスチナの地に位置するカリオテは、イエスが
活動拠点にしていたガリラヤからは地理的に離れていた
にもかかわらずイエスの共同体にユダが加わった理由と
は、いったい何だったのでしょうか?

 相応なる目的や然るべき諸事情があったと考えるべき
でしょうね!

 ユダは見紛うことなき実践的理論家であり並はずれた
自信と教養の持ち主でもあって、強い自負と誇りに満ち
溢れ、エリート意識については相当程度に高かったので
はないかとダ・ヴィンチは推測したのですが、

     
     出典:www.lets-bible.com

 それは、

 生来からローマ市民権を所持し、エルサレムにおいて
ファリサイ派の高名なラビに師事していたパウロに比肩
しうるもので、パウロにも負けず劣らずの傑出した彼の
資質であったと思われます。

 ユダはイエスの活躍を風のうわさで聞き、数々の奇跡
を起こしているというこの人こそ、メシア(ユダヤの王)
となり得る逸材であり、イエスをしてユダヤをローマの
「軛(くびき)」から解放して独立を果たそうと考えた
のかもしれません。

   

 もちろん、噂が本当のことであったならば、ユダは
イエスを信奉し帰依者となって自己の心身のすべてを
帰投してもよいとさえ思っていたのです。

  それゆえに、結果として、 

 洗礼者ヨハネは殺される運命をユダは裏切者の烙印を
押され続ける宿命を引き受けることになるわけです。

 さて、

 そんなユダが、ガリラヤに向かう途中、エルサレムの
神殿に立ち寄った可能性は高く、偶然にも街中のどこか
でパウロと接触していたのかもしれません。

 ただ、もし仮に、たとえ2人に何らかの接点があった
としても「イエス・キリスト計画」の密約にユダの関与
はなかったというのが、ダ・ヴィンチの見解です。 

 とは言え、

 洗礼者ヨハネの謀殺はパウロの計画をブレイクダウン
したものであり、ヨハネの死は必要条件だったのです。

 しかしながら、

 この斬首にパウロは直接の関わりをもっていません。

 彼のシナリオでは、捕縛・投獄の後に日を置かずして
ヘロデ・アンティパスの命令によって処刑されるものと
踏んでいたので、手筈違い(刑の執行がなされないまま)
のパウロには、こうしたユダの登場はまさに「渡りに船」
の存在だったのです。

 さらに、

 ユダの介入にしても積極的な働きかけとして行動した
わけではなくて、あくまでも誘導目的のプロパガンダで
あり、ヘロデ・アンティパスの政治的決断への後押しと
なる工作をしただけなのです。

 その手段や方法は、ここでは明言できませんが、
      

 フェイクではないが、100%真実でもないような噂話
を撒き散らして、パウロが洗礼者ヨハネを捕らえさせた
時のような手法(対象者に不都合となる話を故意に流布
したもの)とは違うでしょう。 

 ダ・ヴィンチは密使となる人物に親書的な手紙などを
託して、処刑後の善後策を伝えたものと考えました。

 要するに、処刑後に危惧される民衆たちによる暴動を
回避するための方策や方便、

 つまり「そういうことならば已む無し」と民衆が納得
せざるを得ない言い訳を伝授することで、後顧の憂いを
失くさせたものと推理したわけです。

 他にも、ローマに対する独立とユダヤの解放をヘロデ
の名のもとに行ない、それをイエスが全面的にサポート
する具体的な奇策・妙案がしたためられていたのかも
しれませんが ・・・

 こりゃあ、  

             
          www.pinterest.jp  

「陰謀」というより、ユダの「悪巧み」でしょ!

   
     だよね!         う~む  (^▽^;)(^^ゞ 

       ま、まさか、お前さん!  

  
  「密書を渡しておらんよな!」
     
   
  「やだぁ、あれ、ラブレターじゃなかったの?」

      (なぬ !!
 
       そ、そっち なの?
  
   ・・・ って、おいおい、

           画像元: domani.shogakukan.co.jp
           なんでやねん!


         !!

 どうやら、この男はまったく何も、

       気づいてませんな

  聖母マリアが泣いてるけど、    
 ひょっとして、失恋でもしたのかな?

   
    マジで!          う~む  (^▽^;)(^^ゞ 

 さて、次回こそは、

 ペテン師パウロが思い描く「イエス・キリスト計画」の
内幕に可能なかぎり肉迫し、その「陰謀」のシナリオ
の全容について解説したいと考えています。

    
  
 
 
  symbol2 ダ・ヴィンチの推理は続きます。 

… to be continued !!

レオナルド・ダヴィンチ作 最後の晩餐
               画像元:amazing-trip.xyz        

コメント一覧

小吉
感想を一言で言うなら「ぼんやり」です。

複雑な背景で、登場人物が多くそれぞれがどういう立場でどういう人間なのかがあまりよくわかりませんでした。

趣旨は冒頭にあったダ・ヴィンチの考えの「2」と「3」に関わるものだと思われますが、ある程度の前提知識がないと伝わりづらいものだなと思いました。

構成として、
・一般的にはこう思われています(これをAとする)
・ところがダヴィンチは違う見方をしていました(これをBとする)
・その考え(B)についての説明
・その根拠について
・以上のことにより、(A)は間違っていて(B)が正しいといえるだろう

 みたいな文章の作り方だったら読みやすいんじゃないかなと思いました。
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