あれよ~,あれよ~という間に3月に入り・・・。
まだ朝晩は冷えるけど,日中はだいぶ暖かい日が多くなってきた。
さて,本当であれば今日は朝から,久しぶりに無線機とアンテナを持って出かけようかと思って準備していたのだが,朝から軽い頭痛や思うように体が動かないなど,軽い体調不良を感じたので予定を取りやめた。
★ 春だからなのかなぁ~?
何もせず家で過ごしていても仕方ない・・・,と思い,ずっと前から考えていた作業をすることに。
今から14年くらい前・・・,
家の押し入れ内を整理していたところ,当方がアマチュア無線開局後間もないころに購入した,コメット社の「カージオイド型指向性GP(CA-430GX)」というアンテナが出てきた。(以下「アンテナ」という。)

この時(14年前)・・・,
このアンテナを見てみると,経年劣化のためか,給電部のプラスチック部分が折れて(割れて)いたり,アンテナ本体を支えるアルミポール部分に粉(特有のサビ?)が吹いているなど,即使用に耐えない状態だった。
給電部のプラスチック部分はエポキシ剤で固定,アルミ部分はスポンジで磨くなどして,何とか使えるまでの状態にしたのだが,それ以来・・・,う~ん,14年もの間,今日までそのままの状態で保管・・・,言い換えるなら「放置状態?」にしていた。
ということで,今日はこのアンテナにもう少し手を加え,使用可能にしようと作業を始めた。
★ 前置きがかなり長くなってしまった。
まずは,今日最初の状態。

14年前に発見した時と変わらない状態・・・。
でも,発見当時に修復した給電部のプラスチック部分はシッカリ固定(固着)されていた。
しかし,アンテナ本体の前方・左右に取り付けるラジアル部分を見ると,保管中あちらこちらから負荷がかかっていたのだろうか,曲がりや変形などが見られた。


このラジアルの材質はステンレス,パイプ径は5mm,同等のステンレス材はホームセンターなどで購入できそうだが,加工が大変(めんどくさい?)なので,安価で購入できるアルミ材を使用することにした。
★ アルミ材はだいぶ前に購入済み

ものさし側のパイプが,購入してあったアルミ材。これを元々付いていたステンレス材と同じ190mmにカット。

やはり,アルミ材はカットもヤスリ掛けなどの加工も容易だ。

加工したアルミ材の先端を保護する先端キャップを取付る。
先端キャップは,家にずっと放置されていた4.5mmのもの。
0.5mmの差はあったけど,ゴム製品なので無理やりねじ込めた。
今度は,アンテナ後部に取り付ける「H型」のリフレクター部分を。
当初付いていたリフレクター部の材質はラジアル部と同じステンレス製なのだが,よくよく見てみると,ラジアル部のパイプ径より少し太い。
調べてみると1mm太い「6mm」だった。
手元に6mmのアルミパイプはなかったので,交換作業は見送りとなった。
でも,元々取り付けられていたネジ類は交換した。

続いて,このアンテナに同軸ケーブルを接続するには,アンテナ本体を支える下部のアルミパイプを外さなくてはいけない。
これでは(移動運用の際)毎回面倒かな?,と思い,押し入れから同軸ケーブルの切れ端が出てきたので,丁度よい長さにカット。
★ 同軸ケーブルは「8D2V」

続いて,だいぶ前に友人から頂いた,アンテナ固定金具「デベクランプ(商品名?)」が屋外の倉庫から出てきたので,アンテナ本体を支えるポールに取り付けて完成。


最後に,カメラ用三脚にポールを立てアンテナ本体を取付けてみた。



こんな感じ。
使用可能な430MHz帯全般のSWRを調べてみると,全域にわたって良好だった。
★ 測定時の写真を撮ったのだが全てピンボケ(許して!)。
さて,このアンテナについて・・・,
最近,コメット社のホームパージに,昔発売されたアンテナのカタログが掲載されている。
★データの問い合わせが多かったようである
そこで,このアンテナについて見てみると・・・,
COMET CA-430GX カーディオイド型指向性GP
周波数 430MHz
利 得 5.15db
耐入力 500W
全 長 0.65m
重 量 820g
価 格 8600円(1986年当時)
周波数 430MHz
利 得 5.15db
耐入力 500W
全 長 0.65m
重 量 820g
価 格 8600円(1986年当時)
と出ていた。
利得・・・,今の5/8λ2段くらい?
耐入力・・・,500W? そんなアンプ持ってないよ!
価格・・・,この形状と材質で?(安ぅ~)
今回,色々手を加えてみたアンテナ・・・,
元々は固定で運用するアンテナとして発売されたものと思うが,移動運用で使用するには,アンテナ本体の形状や大きさから持ち運びが少し大変かな?
また,利得を考えたとき,どうせ持っていくなら八木アンテナ系の方がいいのかな?,などなど思う(感じる)。
でも,一度は(近いうち)屋外で試してみようと思う。