■ドタバタ会話劇で思わぬ展開に～キサラギ

いやぁ～～～楽しかった。

この”キサラギ”は香川照之を始め、ユースケ・サンタマリア、小出恵介、塚地武雅（ドランクドラゴン）、そして小栗旬と豪華キャストでおくる”ワンシチュエーション映画”

遅れて出てきた？清純派アイドル”如月ミキ”の一回忌に集まった５人の俳優たちが、その死の真相を巡って面白おかしい推理を繰り広げる、コミカルサスペンス。

ほんと、脚本が見事で伏線が張り巡らされたストーリー展開に脱帽。
テンポも良く、そのテンポを外したお笑いが格別。
映画館が何度も笑いの渦に巻き込まれ、とっても面白い。

サスペンスの要素も、よく出来ていて・・・
ヒントを沢山提供して観客が気付く”間”がうまく設けられている気がした。
観客の中には、思わず・・・
「アッ！○○じゃない」なんて口から思わずでしまう人がいたり・・・
なんか、観客同士が同じものを共有しているような感覚で鑑賞できた。

こういう映画ってホント好き。

まぁ、どちらかというと映画というより”舞台”に近い感覚。
それだけ、演じている俳優との距離感を近くもてるし、空気感もその場にいるような・・・
なんか不思議な映画。

しかし、ほんとビルの屋上（ペイントハウス）内のみでの演技で、良くコレだけの要素を表現できたなぁと感心。
ハリウッド映画もこういう地味な日本映画の手法をもっと勉強してもらいたいなぁ。


公開二週目で、パンフレット売り切れ（次回入荷未定）なんて映画は早々ないと思います。
面白泣きしちゃうそんな映画。
超お勧めです！
是非映画館へあしをはこんでくださ＝い！

---

そう、やっぱり香川照之さんの演技は最高。
映画”ゆれる”を見て以来、その演技の虜になってしまいました。
香川さんの表情一つでいろんな含みをもった演技はほんと凄い。
だって、香川さんが悲しい顔するとこっちまで悲しくなっちゃうんだもん。

■キサラギの公式ＨＰはこちらから