ライフスタイルをデザインする建築家の・・・ライフスタイル

ライフスタイルをテーマに建築家の日常を綴っています。
最近は子育てを中心に時々建築話、旅行記や映画の事を綴っています。

狭い土地ほど腕を試される~狭小物件・設計助成金

2017-07-26 01:14:14 | ■雑談
町屋の9坪ハウスが竣工しました。
こちらは敷地面積約42㎡(12.5坪)に建つ木造三階建ての住宅です。

9坪というのは正確には建築面積が8.79坪の建物で延べ面積は約22坪の超狭小物件。
ワンフロアの面積が約9坪である事から名付けました。

以前、設計事務所に勤めているときには8坪の建物を設計したことがありますが、狭小物件としてはこのくらいの大きさが限界ですね。
もちろん、もっと小さくても設計はできますが、その狭さを感じさせない工夫で切り抜けられるのは8~9坪だと思っています。

現実的にも木造3階建てを想定すると延床面積の関係からもこれより小さいと厳しくなってきます。

居酒屋の「つぼ八」さんは8坪の店舗からスタートしたためその名前としたという話を聞いたことがあります。
その当時は「8坪なんて小さいところから頑張って店を大きくしたんだ」と感心してましたが、8坪あればいろんな創造の膨らむ充分な大きさだと思う様になりました。

もちろん住む人にもいろいろな制約がかかり、多少の覚悟が必要な部分も出てきます。
しかし、その制約を振り切って家を建てて良かったなぁと思っていただけるように様々な工夫を凝らしています。

光の取り込み方や空間の構成、収納の効率化はもちろん
天空率等を使って容積を最大限に活かす工夫もハウスメーカーや工務店には簡単に真似できないものと思っています。
狭小地は特に建築家の能力が試される物件ですね。

ここで少し宣伝ぽくなってしまいますが、
荒川区ではなんと設計料にも助成金がおりる制度があります。
今回はその制度を利用して新築しました。

除却工事費(解体費用)は2.5万円/㎡(1000㎡まで)
設計料は面積に応じて(100㎡なら約140万円)助成が受けられます。

もちろん、それらには築年数や地域などいろいろな条件に合致する必要があるのですが
その区域でなくとも耐震建て替え工事など様々な助成金制度があります。
荒川区での新築・建て替えの際はぜひ有効活用してみてください。
他の区域に比べかなり手厚いと思います。

→設計料も助成金でカバーできる荒川区の不燃化特区制度はこちらでご確認ください(荒川区HP)

対象地区は下記のとおりです

「荒川二・四・七丁目地区」
荒川一丁目1,6,32番、荒川二丁目全域、荒川四丁目全域、荒川七丁目全域、町屋一丁目1,2,19から21番

「町屋・尾久地区」
荒川五丁目全域、荒川六丁目全域、町屋二丁目全域、町屋三丁目全域、町屋四丁目全域、東尾久一丁目全域、東尾久二丁目全域、東尾久三丁目全域、東尾久四丁目全域、東尾久五丁目全域、東尾久六丁目全域、西尾久一丁目全域、西尾久二丁目全域、西尾久三丁目の一部(21番から26番)、西尾久四丁目の一部(1番から6番、9番から24番、27番から32番)、西尾久五丁目全域、西尾久六丁目全域


これらの地域で新築をご検討の際は、安く建築家に設計を頼むチャンスです!
普段は区外の設計依頼がほとんどで近隣での仕事が少ないのですが、やはり現場が近いと私としても楽なので少し宣伝させていただきました(笑)

ハウスメーカーや工務店の提案では思う様に建てられないという方や
対象地域でワンランク上の住まいを手に入れたいと思われている方
よろしければまずは当設計事務所へお問い合わせいただけたら幸いです。

→AkatukiDesign一級建築士事務所の問合せフォームへ
こんの(アルファベットで)@akatukidesign.com
に直接メールを戴いても構いません



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