■一杯のかけ蕎麦ならぬ、一杯の牛丼・・・

今日は仕事納め。
机の周りを整理し早い帰宅。

嫁さんは会社の納会があって晩御飯はないので・・・
つくるのも面倒なので松屋の牛丼で済ませてしまいました。

牛丼を注文した所で、ふと数年前の出来事を思い出しました。
それは、池袋の吉野家？（松屋かも）での話。
年の瀬で、確か大晦日だった気がするのですが・・・

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ホームレス風の風貌のおじさんがお店に訪れました。
手には小銭を持って、自販機の前に。
一枚一枚小銭と別れを惜しむかのような？ゆっくりとした手つきでお金を投入しています。
すると、「あ～」とか「う～」と低い唸り声発しだすおじさん。
どうしたのだろう？
券売機が使い慣れないから苦戦しているのか？
しばらく、自販機の前で立ち尽くしていると、見かねた店員さんが「どうしました？」
と、問いかけたのですが、
やはり「あ～」とか「う～」
どうも、”大盛りご飯100円”みたいなボタンを一生懸命押しているみたいで・・・

「すみませんお客様。この100円の大盛りは定食を頼んでいただいた方が大盛りにする時のボタンでして・・・」
「単品のご飯は160円？になります。」
と、店員。

おじさんは、もう本当に凄いビックリした顔で、動揺している模様・・・
結局もう60円なんとか出してご飯だけ注文していたのですが・・・
すごい悲しそうな顔をしていて・・・

きっと、自動販売機とかの小銭を集めて一生懸命貯めたお金で、その年最後のご褒美としてあったかいご飯を食べようと思ってたんだろうなぁと。
お店の前を通る度にメニュー眺めて、後何十円か貯まれば大盛りご飯と味噌汁が食べれるって感じで。

あの、ガッカリした顔・・・
思い出しちゃいました。

あの時、
「大晦日だし、私がお金出しますよ。」
の一言がとっさに出なかったんだよなぁ。
ちょっと後悔してたんですよね。

なんか、その年の締めくくりが気持ちよくないというか・・・
なんかやり残した感じで。

それが普通の日だったら、なんとも思わないけれども、きっとあのおじさんの一年のご褒美だったのではと思うと切なくて切なくて・・・

そんな事を思い出してしまいました・・・