■耐震リフォームから広がる追加工事

今、耐震リフォーム工事をしているお客さんの話。

始めは耐震リフォームに付随した簡単な間仕切り移動だけだったんですけど。
壁紙を換えたり、フローリングを交換したり。
照明器具も交換、コンセントも追加。
エアコンもお掃除ロボット。

まぁ、それぐらいだったらいいんですけど、いざ壁を空けてみると、胴差し（梁）があるべきところになかったり、昔の増築でなきゃいけない柱を取ってしまっていたり・・・

次から次へと問題が出てくる出てくる。

最大の問題は、建設中に予算を削った駐車場の部分。
はたして今までどのようにして地震に耐えていたのか？
と、かなり疑問な手抜き工事。
駐車場の上に載った中二階（8畳ほど）を鉄骨の柱二本だけで支えていたのだ。
しかも、ボルトの止まっていない宙ぶらりんの状態。

数年前に、その柱とは別に流しの工務店に補強工事を頼んだらしいのですが・・・

補強した鉄骨のフレームが何にも固定されていないのです。
ただ、見せ掛けだけの補強工事。
（元からあった木造にくっついていない＝力を伝達できない）

いやぁ～恐ろしい。
知らないって恐ろしい。

お客様は、その工務店の
「もう、これで大丈夫ですよ。地震が来ても」
的な言葉で安心していたみたいなのですが・・・
どうも、騙されちゃったみたい。

ほんと、リフォームって危険。
信頼のおける工務店じゃないと、どんな手抜きされているかわかりません。

おかげで、追加工事が大分増えてしまいました。
しかも、お客様が我々を信頼していただいているので、監理している間にいろいろと頼もうとどんどん工事が増えていきます。

今度は、玄関の吹き抜けのガラスをステンドグラスにしようかという話が・・・

いやぁ～それだけ予算がある事が解っていればもっといろいろ出来たんですけどね。
工事が始まってからの追加工事だと、調整が大変です・・・

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みなさん悪徳リフォームやさんには気をつけて。
決して近所で工事している者です。無料点検します的な飛び込み業者には頼まないように！

※本物件はグループアプローチ建築設計事務所勤務時代に担当者として設計に携わりました。
現在は退所し、物件写真等は削除させていただいております。