ライフスタイルをデザインする建築家の・・・ライフスタイル

ライフスタイルをテーマに建築家の日常を綴っています。
最近は子育てを中心に時々建築話、旅行記や映画の事を綴っています。

■先が見えすぎちゃう展開にも涙・涙~おくりびと

2009-05-06 10:47:19 | ■映画鑑賞
今さらながら映画「おくりびと」を鑑賞しました。
あのアカデミー賞で外国語映画賞でグランプリをとった作品です!

年齢問わず、高給保証!
実質労働わずか。
旅のお手伝い。NKエージェント!!

そんな夢のような仕事を手に入れた大悟(本木雅弘)は、オーケストラ奏者という夢に破れ、生まれ故郷に戻ってきた若者だった。
嫁さん(広末涼子)も文句を言わず一緒に田舎暮らしが始まったんですけど・・・

実は大悟の仕事は旅行会社でなく納棺師という死者をあの世に送り出すお仕事だったんです。

自分の意思に反し、この納棺師という仕事に就いてしまった大悟は人の死を前にして逃げ出したい気持ちでいっぱい。

しかし、その故人を送り出す家族の人間模様を見ているうちにこの仕事にも誇りを持てるようになって行くんです。
しかし、自分が始め抱いた気持ちと同じで、世間のこの仕事に対する偏見もあり、なかなか奥さんに本当の事をいいだせないんです。

そんな時、奥さんがとうとう知ってしまい・・・

---

と、CMで流れていた範囲のあらすじですが、ストーリーは映画を見ていれば次に何が起きるなんてのはほとんど想像できて、結末もこうなるんだろうなぁと思った方向に収束していくんですが・・・

後半に近づくと涙が耐えないんです。

予想外の結末。
予想外の感動。

なんてものは何も無いんですけど、俳優たちの細かい演技が感動を誘い、次第に自分の中に溶け込んで涙した感じです。

え~と何を書くべきか悩むけど、まず一番に思ったのは良くこの作品がアカデミー賞で評価を受けたなぁって。

言葉以外の、”間”が重要なセリフとなって映画を構成しているので、その観客に与えられた白紙の部分をどのように解釈するかで、見る人によって全く違った映画になるんですよね。
ですから、日本のお葬式や風習を知らない外国人の方が、日本的な感性をどこまで理解したかわからないけど、逆に自分たちの解釈でまた違った映画として評価していたのかもしれません。

映画の中で石文(いしぶみ)というキーワードが出てくるんですが、そのシーンがまさにソレで、人によって受け方がちがうんだと思うんですが・・・

自分はあの石をどう解釈したかってのは人には教えたくない感じがするんですよ。
その解釈を語ることで自分の中の気持ちの裏側までも見透かされちゃうというか・・・
言葉という陳腐なもので表現したくないというか。
この映画の真髄だと思うんですよね。

映画が終わり、テロップが流れる間、もう一度父から子へ石が手渡されたシーンを思い出し涙してしまいました。。。。


じつに深く、いい映画でした。
これ以上の飾りの表現はいりません。。。

---

いやぁ~レッドクリフの金城武もかっこよかったけど細マッチョのモックンも最高にかっこよかったです。
やっぱ最近は日本映画が最高だわ。


■映画・おくりびとの公式HPはこちらから


最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
おくりびと (aonuma)
2009-05-08 23:47:06
帰りの飛行機の中で見ました。
日本語音声+英語字幕付きで。

日本語っていろんな意味で含みがあるのけど、英語字幕の方ではそのあたりがカットされてしまっているように思いました。

外人さんにはどんな映画に見えてるんでしょうかね。
返信する
おくりびと (akatuki)
2009-05-11 23:06:15
>aonumaさん

ほんと、外国の方にどこまで理解されるのか疑問な映画ですが、映画祭で評価されたわけですからね。
日本的な感性に海外の人も共感を持てる時代になってきたって事でしょうか?
返信する

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。