ライフスタイルをデザインする建築家の・・・ライフスタイル

ライフスタイルをテーマに建築家の日常を綴っています。
最近は子育てを中心に時々建築話、旅行記や映画の事を綴っています。

■寅さんよりも食い歩き・柴又観光②~下町散歩

2009-11-30 23:02:47 | ■国内旅行
前回に引き続き柴又のレポートです。

今回は帝釈天の魅力についてお伝えいたします。

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まず、帝釈天とはインドの神様の一人「インドラ」(ヒンズー教)の事。
シヴァ神やヴィシュヌ神、ガネーシャ等は日本でもメジャーかもしれませんが・・・
私もインドラ神については正直よく知らなかったりします。
ウィキペディアによるとインドラ神は雷を操る雷霆神とされているようで、天空の神としても崇められているようです。

邃渓園


さて、そんな神様を祀る帝釈天の魅力の一つは、その御神体というわけではなく・・・
庭園と、お堂の彫刻が素晴らしいのです。
私は何の知識もなく、ただ「散歩」としてやってきたのですが、塀の外から見た庭園が魅力的で、急遽入場料を払って鑑賞する事にしたのです。


邃渓園


邃渓園とよばれるこの庭園は、ぐるりと回廊が囲み、館内からゆっくり歩いて見れるようなっています。
柴又という場所の影響もあるのでしょうか?
所々にベンチがあり、お年寄りだけでなく妊婦さんにも優しい見学コースです(笑)

大南天の床柱


ここで注目すべきはこの大南天の床柱。
床柱というと、一本の太い枝(幹)が床の間に立っている姿を想像しますが、この南天の床柱は巨木の枝をそのまま天井まで伸ばして天井を支えているように見えます。
樹齢300年といっていたかな?
ちょっと細かい話は忘れてしまいましたが、南天がこんなに大きくなるなんて知りませんでした・・・

象の形の木


象の形をしている木を発見。
なんか、とっても可愛らしいです。

干支の透かし彫り・猿


帝釈天の境内にもこういった干支の透かし彫りがあり、結構見ごたえがあるんですけど・・・
決して、コレで満足して帰ってはいけません。

彫刻ギャラリー


帝釈天の一番の魅力。
それはこの彫刻ギャラリーの中にあります。
僕らも、外からこのガラス張りの境内を見て、正直入場料の400円は高いからやめとこうかなぁって思ってたんですけど・・・
庭園とセットで400円だったので、ついでに見てみようという軽い気持ちだったんです。

あたり一面透かし彫り


しかし、見てください。
このようにガラス張りで囲まれた部分は本堂に施された透かし彫りとは格段にレベルの違う緻密な装飾が施されていたんです。

風神と雷神


それぞれの透かし彫りが仏教の説話をテーマにしており、しかも作者も様々で違った技巧の作品を見比べる事が出来るんです。
コレは風神と雷神。
大きな仏像としてよく見かけますが、このように小さな風神と雷神はあまり見たことがなく、とっても可愛らしいんです。

象に乗った人


檜の一枚板を掘って作品にしているようですが、一体の仏像を削り出すのでなく、一つの物語を表現する事の難しさは計り知れません。
ほんと、ただただ感心するばかり・・・

透かし彫り


どの作品も比較的近いところで見る事が出来るので、その緻密さが良く解ります。
始めは境内をこんなにガラスで囲ってもったいないなぁと思ったんですが、こうやって風雨に曝されないようにちゃんと保護してくれてありがとうと思いたいです。
それだけ、保存する価値があると思うんですよね。

竜の透かし彫り


そして、腕木には竜の彫りものがしてあって、コレも魅力的です。
いやぁ~ほんと、久々に彫刻を見て熱くなりました。

もっと、もっと宣伝すれば来場者数も増えるのに。
せっかくの作品が知名度が低くて残念です(私が知らなかっただけ?)
ぜひ、柴又に観光にきたら帝釈天の庭園と彫刻ギャラリーには足を運んでみてください!!


ししまいおみくじ


一度やってみたかった獅子舞のおみくじを発見!
と思ったら故障中でした。

ちょうどこの時は寅さんミュージアムも改装中で見ることが出来ず、柴又探索のメイン?を外した格好になりましたが、僕は大満足です。
いやぁ~いい散歩コースでした。

→柴又の主な観光コースはこちらから(前回のレポート)


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