発売と同時に手に入れておきながらなかなか読むことができなかった雑誌Newton(ニュートン)をようやく読み始めました。
Newton(ニュートン)は言わずと知れた科学雑誌。
新聞や週刊誌などのフィルターが掛かった情報ではなく、もっと純粋な理論や学説に目を通したくて購入しました。
情報としては、特に新しい情報があるわけじゃないのですが・・・
津波の仕組みや原子力発電の仕組みをじっくりと自分のペースで読み進めることが出来るのはいいですね。
私の中での新事実は、核分裂が止まっても熱が発生し続ける仕組みで、「放射性崩壊」という漏れ出した放射能が別物質に変化する際に伴う発熱の事。
放射性崩壊は決して止められない物で、発熱量が一分後には1/2、一日後に1/3、一ヵ月後に1/10と減少するらしいのですが、それ以降は崩壊熱の減少が鈍くなり、水で冷却する必要がなくなるまで10年以上掛かるという事です。
TV等でも、10年以上は冷やし続けなければならないという事を聞いていたけど、その発熱量のカーブがどんな曲線を描いて減少するのかを詳しく解説する情報が無かった為、どうにもこの原発の処理の行く末が見えなかったものが、なんとなく解る様になりました。。。
つまり、ニュートンによると1ヶ月以降は崩壊熱の自然現象はほとんど見込めないため、現在の冷却行動をず~~~っと継続しなければならないという事がより具体的に理解できたのです。
冷却装置等の復活や代替措置が出来ない限り、消防車等での放水を今と同量程度続けなければならない。
そして、それに伴う汚染水が大量に出続ける事になるというのが理論的に理解できたのです。
※もちろん素人の解釈なので間違っているかもしれませんが、私なりに腑に落ちたということです。。。
なんだか、人の言葉でタダ聞くだけじゃなくて、こうやって基本から考える方が理系の私にはわかりやすいですね。
しかし、読み込むのに時間が掛かるため、まだ全部読めていません(笑)
全て目を通す前に事態がさらに改善しているといいんですけどね。
---
最後に冒頭のページでニュートンの編集長のメッセージがあって印象に残った一文を紹介しておきます。
・・・この地震や津波は想定外だったといわれる。しかし私はこの「想定外」という言葉が発せられるたびに、長い物理学の歴史の中から生まれた有名な格言を思いだす。それは「理論的にありえるものは、必ず自然界に存在する」というものであり、実験物理学では「理論的にありえる失敗は、かならずおこる」というものである。・・・
どうして「日本にもマグニチュード9以上の地震がおこりえる」ともっと大きな声を発しなかったのか?これが地球科学者としての私の悔恨の大きな理由である。
---
そういった気持ちの中で今回の災害を正しく理解し判断できる材料を提供しようとする姿勢が感じらる今回の特集。
今後も科学的な分析を続けて情報を提供してくれたらと思います。
正しく理解する力は直接国民に求められているんだと思います。。。
→Newton (ニュートン) 2011年 06月号(amazon)
※売り切れの為中古品しかないようです。。。
増刷しないのかな??
Newton(ニュートン)は言わずと知れた科学雑誌。
新聞や週刊誌などのフィルターが掛かった情報ではなく、もっと純粋な理論や学説に目を通したくて購入しました。
情報としては、特に新しい情報があるわけじゃないのですが・・・
津波の仕組みや原子力発電の仕組みをじっくりと自分のペースで読み進めることが出来るのはいいですね。
私の中での新事実は、核分裂が止まっても熱が発生し続ける仕組みで、「放射性崩壊」という漏れ出した放射能が別物質に変化する際に伴う発熱の事。
放射性崩壊は決して止められない物で、発熱量が一分後には1/2、一日後に1/3、一ヵ月後に1/10と減少するらしいのですが、それ以降は崩壊熱の減少が鈍くなり、水で冷却する必要がなくなるまで10年以上掛かるという事です。
TV等でも、10年以上は冷やし続けなければならないという事を聞いていたけど、その発熱量のカーブがどんな曲線を描いて減少するのかを詳しく解説する情報が無かった為、どうにもこの原発の処理の行く末が見えなかったものが、なんとなく解る様になりました。。。
つまり、ニュートンによると1ヶ月以降は崩壊熱の自然現象はほとんど見込めないため、現在の冷却行動をず~~~っと継続しなければならないという事がより具体的に理解できたのです。
冷却装置等の復活や代替措置が出来ない限り、消防車等での放水を今と同量程度続けなければならない。
そして、それに伴う汚染水が大量に出続ける事になるというのが理論的に理解できたのです。
※もちろん素人の解釈なので間違っているかもしれませんが、私なりに腑に落ちたということです。。。
なんだか、人の言葉でタダ聞くだけじゃなくて、こうやって基本から考える方が理系の私にはわかりやすいですね。
しかし、読み込むのに時間が掛かるため、まだ全部読めていません(笑)
全て目を通す前に事態がさらに改善しているといいんですけどね。
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最後に冒頭のページでニュートンの編集長のメッセージがあって印象に残った一文を紹介しておきます。
・・・この地震や津波は想定外だったといわれる。しかし私はこの「想定外」という言葉が発せられるたびに、長い物理学の歴史の中から生まれた有名な格言を思いだす。それは「理論的にありえるものは、必ず自然界に存在する」というものであり、実験物理学では「理論的にありえる失敗は、かならずおこる」というものである。・・・
どうして「日本にもマグニチュード9以上の地震がおこりえる」ともっと大きな声を発しなかったのか?これが地球科学者としての私の悔恨の大きな理由である。
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そういった気持ちの中で今回の災害を正しく理解し判断できる材料を提供しようとする姿勢が感じらる今回の特集。
今後も科学的な分析を続けて情報を提供してくれたらと思います。
正しく理解する力は直接国民に求められているんだと思います。。。
→Newton (ニュートン) 2011年 06月号(amazon)
※売り切れの為中古品しかないようです。。。
増刷しないのかな??
連休に帰省したときもこの巻を発見…読みたいと思いながらバタバタで読めなかった(涙)
益々読みたくなったから送ってもらおう。
やっぱりニュートンの記事は説得力あるんだよね。新聞記事より信頼感ある気がするときもあるし
ただし眠くなるのがたまにキズ。特に宇宙のテーマが…
ニュートンは教科書より教科書らしいから読むほうも本気で読まないといけないのが辛いよね。
宇宙のテーマとかは馴染みがないから余計理解しづらくて眠くなるよね。
でも、ブラックホール理論とかはニュートンで楽しく学んだ覚えがあるなぁ。
原発の怖いところは、絶対に壊れない、壊れたらもう知らないってところ。
飛行機とかもそうなのかも知れないけど、影響範囲や期間が全然違いますからね。
そうですよね~
絶対壊れない物が作れるのであれば、家電製品で商品化されるはずだし、誇大広告に当たるからそう宣伝できないのに、なんで原発はそれが出来たのかが今となっては疑問ですよね。。。
決められたことを足並みそろえて伝えることは得意なのですが、色々な可能性がある場合の伝え方が全くなっていません。もちろん受け取り手(私たち)の準備ができていないという状況がそれを助長しているのでしょうが。
海外の報道を見ても、色々な可能性をそれぞれの専門化が報告し、それらを協議しているのに対し、日本はあるときから「大丈夫」の一辺倒。それ以外の可能性について考えるのをやめているようにも見えます。
原発に限らず「100%安全」を国民が要求し、それを国(や企業)が公表しているのは先進国では日本ぐらいです。日本は本当に有事の対応に弱いです。それは国も国民も準備ができてないからではないでしょうか(そういう意味では私達にも問題がありますね)。いい加減、100%神話から抜けてほしいですね。
長すぎるなんて事はありませんよ~
ほんと、なんか伝え方が下手と言うか戦略不足だというか飽きれるよね。
下手な嘘で騙され続けるほど国民は馬鹿じゃないっていうの~(笑)