ライフスタイルをデザインする建築家の・・・ライフスタイル

ライフスタイルをテーマに建築家の日常を綴っています。
最近は子育てを中心に時々建築話、旅行記や映画の事を綴っています。

■歪んだ真実~ディア・ドクター(Dear Doctor)

2009-09-02 21:24:48 | ■映画鑑賞
先日、DEAR Dr.を見てきました。
姉に余ったチケットをもらったんですけどなかなか行く機会がなく、封切りから二ヶ月以上経ってからの観賞となってしまいました。

でも、ほんとチケットを無駄にしなくて良かった。
さすが西川美和監督。

以前見た「ゆれる」は私なりの最高の評価を与えたんですけど、負けず劣らずいい作品に仕上がっていました。
ゆれるでもそうでしたが、俳優の見せる表情で訴えかける場面が言葉以上の重みがあって、深く心に響く作品です。

舞台は医者のいない田舎町。
村長がなんとか連れてきた医者・笑福亭鶴瓶の起こした一つの嘘が村の運命を変えていきます。
地域医療のあり方を問うばかりでなく、終身医療の難しさ、人とのふれあい、真実とは何かと問いかけます。

目に見えるもの。
決まりや形式の正しいという事だけが決して正しいわけではないという事を教えてくれます。

一つの嘘。
その嘘が形を持ち、周囲を巻き込んでいきます。
その嘘を取り繕うあまりにどんどん深みにはまっていく。
こんな事って人生に幾らでも起こりそうな事ですよね。
その掛け間違えたボタンを直す事の難しさ。。。

その町に研修医としてやってきた瑛太は、違和感を感じながらも地域の人と親密に接し、信頼される鶴瓶を尊敬するようになる。

しかし、そのほころびが明らかになった時に人々はどう考えるのか?

今まで抱いた感情、感謝、尊敬は幻だったのでしょうか?

真実。

それは正義を貫き、正しい事を行う事のみが真実とは限らないのだと教えられます。

1+1が必ずしも2でないように人それぞれの真実がある。
とても深い深いお話です。

■ディア・ドクター(Dear Doctor)の公式HPはこちらから

もうすぐ公開終了&DVD等でじきにレンタルされると思うので、もしまだ見ていない方は”ゆれる”でもご覧になりながらレンタルになるのをお待ち下さい。

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しかし、銀座のシネカノン有楽町2丁目で見てきたんですけど、凄く綺麗になっていてビックリ!
再開発でシネ・ラ・セットがなくなってしまった時は凄く悲しかったんですけど、シネカノンとしてリニューアルした模様。
有楽町イトシアの4階。
素晴らしく綺麗な内装で、期待して劇場の中に入ったら・・・
やっぱりスクリーンは劇小!
普通のお客さんだったら怒るでしょ・・・

と、やっぱりミニシアターの流れは変っていなかったようです(笑)


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