サガリバナ

今年もサガリバナの季節になる。

母は、去年も行ったサガリバナの夜間観賞を今年はキャンセルした。

長時間の車イスに耐えられそうもないと言う。

確実に体力の衰えを知る。

花が好きな母は、写真でいいと呟いた。

大雨の今日、いつもの様に食事の介護が始まる。

母「きゅうや、だいずだたあ」（今日は大変だったよ）

私「のうがすたりゃ」（なにかあったの）

母「ふすのいでぃかにし、んにゃてぃすった」（うんちが出にくて大変だった）

そばに来た介護職員のK子さんが、その出来事を説明してくれたのは

便秘のために座薬を使ったが、それでも排泄できずにいたので、手でかきだしたとの事。

母「やんかりゃーすんがたしゅうたう」（痛すぎて、死にそうだったよ）

私「んびゃーいんったんさー」（耐えられなかったさー）

母「やらびぅなすゆーすかあやんかたー」（子供をうむよりも痛かったー）

私：爆笑

母「K子んかい、3万円ふぃーるよー」（k子さんに、3万円あげてねー）

私「んーな」（わかった）

k子さんに大変難儀させてしまったので、お金を渡したいとの事である。

母のいつもの対処方です。

もちろん、規則違反になりますので出来ない事なのですが…。

そして母は、夕食を完食していた。

また、いつもの様に、「くぱーくぱし、んまっふあにゃーん」（硬くてまずい）

と一言いい、歯磨きを終えて、ベットに横になった。