新聞クイント 第224号 2014年9月号「顔」
顔 THE Face
日本歯科技工士会の「顔」杉岡範明
(公社)日本歯科技工士会会長
歯科技工界の問題解決に向けた努力が報われる職業にしたい
このたび、日本歯科技工士会の新会長に就任した杉岡範明氏(北海道歯科技工所開業)。性格はけっして派手ではなく「コツコツと積み上げる公務員タイプ」と謙遜する杉岡氏だが、前執行部では副会長として会務運営をしっかりサポートするなど手腕を発揮している。本欄では、会長への抱負と今後の展望についてうかがった。
杉岡:まずは、古橋前会長をはじめ前役員の皆様に心から感謝と御礼を申し上げるとともに、創立60 周年をまもなく迎えようとする組織の代表理事として、これから2 年間、真摯に職務を執行してまいる所存です。
私は、地域の歯科医療の一分野を支える歯科技工士として、手作業を中心とした創造的なこの職業に携われることに、心から幸せを感じるとともに誇りをもっています。何としても、歯科技工士を志す後輩たちに自己実現を可能にする、よりすばらしい環境で引き継ぎたいと思っています。
歯科技工士一人ひとりは、現在の環境に対して責任があります。けっして他人のせいにはできない部分があります。歯科技工士の未来は自分たちの過去とつながっているからです。未来は私たち自身の選択によって変えていけるということをもう一度しっかりと自覚しなければなりません。
超高齢社会を迎えたわが国において、国民のQOL の向上に寄与する歯科医療の役割は重要です。この一分野を担う歯科技工士が相応しい環境で職責を果たすことは、国民の口腔保健などの増進に欠かせない要件です。この道理を叶えることが、今を生きる私たちの責任です。
今期執行部の主な課題としては、6月に可決された歯科技工士法の一部改正による歯科技工士国家試験の全国統一化の確実で円滑な実施です。また、「国民に信頼され尊敬される組織」の実現に向けた中長期総合計画“日技新発展「7」プラン”の達成です。さらに、具体的課題の最大にして最難関は、や歯科技工士の経済基盤の確立です。
5 月19 日には、「歯科技工士に関する制度推進議員連盟」の国会議員による歯科技工所視察が行われました。現場の歯科技工士の声を、先生方が歯科技工所を直接訪ね聴くという画期的なものです。包み隠すことなく、自費中心の歯科技工所、保険中心の歯科技工所、中規模や小規模の歯科技工所と時間の許す限り、訪問していただきました。これらを次のステップにつなげてまいります。
当会は、歯科技工士の社会的代表部・ナショナルセンターとして具体的課題を掲げ、政治・行政当局、そして日本歯科医師会、日本歯科衛生士会と対話を重ね、主張すべきことを主張し、歯科の未来を切り開くことを使命としています。
歯科技工界の諸問題は山積していますが、問題解決に向けた努力が報われる職業にすることこそが私に与えられた使命でもあります。全身全霊で会務に取り組む決意です。
すぎおか・のりあき
1978 年、岩手医科大学歯学部附属歯科技工専門学校卒業。1989 年、北海道デンタル・システム開設。日本歯科技工士会副会長を経て、2014年6月より現職。また、現在は北海道歯科技工士会会長も務める。
顔 THE Face
日本歯科技工士会の「顔」杉岡範明
(公社)日本歯科技工士会会長
歯科技工界の問題解決に向けた努力が報われる職業にしたい
このたび、日本歯科技工士会の新会長に就任した杉岡範明氏(北海道歯科技工所開業)。性格はけっして派手ではなく「コツコツと積み上げる公務員タイプ」と謙遜する杉岡氏だが、前執行部では副会長として会務運営をしっかりサポートするなど手腕を発揮している。本欄では、会長への抱負と今後の展望についてうかがった。
杉岡:まずは、古橋前会長をはじめ前役員の皆様に心から感謝と御礼を申し上げるとともに、創立60 周年をまもなく迎えようとする組織の代表理事として、これから2 年間、真摯に職務を執行してまいる所存です。
私は、地域の歯科医療の一分野を支える歯科技工士として、手作業を中心とした創造的なこの職業に携われることに、心から幸せを感じるとともに誇りをもっています。何としても、歯科技工士を志す後輩たちに自己実現を可能にする、よりすばらしい環境で引き継ぎたいと思っています。
歯科技工士一人ひとりは、現在の環境に対して責任があります。けっして他人のせいにはできない部分があります。歯科技工士の未来は自分たちの過去とつながっているからです。未来は私たち自身の選択によって変えていけるということをもう一度しっかりと自覚しなければなりません。
超高齢社会を迎えたわが国において、国民のQOL の向上に寄与する歯科医療の役割は重要です。この一分野を担う歯科技工士が相応しい環境で職責を果たすことは、国民の口腔保健などの増進に欠かせない要件です。この道理を叶えることが、今を生きる私たちの責任です。
今期執行部の主な課題としては、6月に可決された歯科技工士法の一部改正による歯科技工士国家試験の全国統一化の確実で円滑な実施です。また、「国民に信頼され尊敬される組織」の実現に向けた中長期総合計画“日技新発展「7」プラン”の達成です。さらに、具体的課題の最大にして最難関は、や歯科技工士の経済基盤の確立です。
5 月19 日には、「歯科技工士に関する制度推進議員連盟」の国会議員による歯科技工所視察が行われました。現場の歯科技工士の声を、先生方が歯科技工所を直接訪ね聴くという画期的なものです。包み隠すことなく、自費中心の歯科技工所、保険中心の歯科技工所、中規模や小規模の歯科技工所と時間の許す限り、訪問していただきました。これらを次のステップにつなげてまいります。
当会は、歯科技工士の社会的代表部・ナショナルセンターとして具体的課題を掲げ、政治・行政当局、そして日本歯科医師会、日本歯科衛生士会と対話を重ね、主張すべきことを主張し、歯科の未来を切り開くことを使命としています。
歯科技工界の諸問題は山積していますが、問題解決に向けた努力が報われる職業にすることこそが私に与えられた使命でもあります。全身全霊で会務に取り組む決意です。
すぎおか・のりあき
1978 年、岩手医科大学歯学部附属歯科技工専門学校卒業。1989 年、北海道デンタル・システム開設。日本歯科技工士会副会長を経て、2014年6月より現職。また、現在は北海道歯科技工士会会長も務める。