秋田の片隅でホームシアター

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【ネタバレ注意】関心領域を観た

2024年06月02日 22時01分25秒 | 映画のこと
こんばんは。

本日、第96回アカデミー賞にはアカデミー作品賞、監督賞、
国際長編映画賞(英国代表作)を含む5部門にノミネートされ、
国際長編映画賞・音響賞を受賞した「関心領域」をTOHOシネマズ秋田で見ました。

1日1回まで上映回数が減ったのでなんだか残念。
アカデミー賞を受賞した作品なのに。

この映画は強制労働などによりユダヤ人を中心に多くの人を死に追いやった
アウシュビッツ強制収容所の隣で平和な生活を送る一家の日々の営みを描いた作品。

以下はネタバレになっちゃうことも含めて感想を綴ります。

まず冒頭。
不穏な音と暗い画面からスタート。
不安をあおる音はすべてのチャンネルから浴びせられた。

画面は明るくなり、収容所の隣に住む家族の何気ない
幸せそうな生活が映し出されます。

ただ、聴こえてくる音は生活音とは違う何か
不安をあおる音。銃声、叫び声、何かが燃やされる音。

後半は音に加えて夜の帳を彩る何かが窓を超えて部屋を
薄暗く照らし始める。

収容所の悲惨な実態を音で想像させると同時に、
何事もなかったかのように普通の生活を営む家族。

しかし、普通の生活の中になんとなく不穏な音とリンクするセリフや描写がちらほら。
しかも、そんなセリフをしゃべる人物たちは収容所のことなど気にしていない。

最後には現代に残る収容所の博物館?で清掃員が遺品の展示コーナーなどを
いつも通りの日常の中で淡々と掃除という仕事をこなすシーンが挿入。
映画を見ている観客の関心領域を大きく広げておいて、現代の無関心さを描いているのか。

意味深なシーンの数々。
例えば、庭に咲いている花のアップが多数あった後の真っ赤な画面とドーンという心に響く音。
あの花の中には赤いダリアがあった。花言葉を調べると「華麗」「栄華」。
まぁ家族の大黒柱が収容所での仕事が評価され、何不自由のない生活の結果がそうであるということかなと。
ただ、そこには多くの血が流れているのだと気づいていないことへの皮肉か。
ダリアの花言葉を調べるとこんなのもあった。「移り気」
「移り気」はナポレオンの妃だったジョセフィーヌが珍しい花を集めて自慢するが、
ある日ほかのの貴族が盗み、庭で育てると、一気に興味を失ったためにつけられたとされているようです。
関心に関連のある花でした。

意味深なシーンは解釈の難しいものもあったので何度か見ないと理解できないかも。

まぁという風な感想を持った映画でした。
現代社会にも通ずる関心。関心を持てば裏が見えたりして。関心を持たなきゃ幸せだったのに。
関心を持っておいてよかったとも思う時もあるし。

あなたの関心領域はどこまで広げますか?

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