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大嘗宮の儀、厳かに 即位行事「大嘗祭」の中心的儀式天皇陛下の即位に伴って行われる皇室行事

2019-11-15 07:35:00 | アフィリエイト

大嘗宮の儀、厳かに 即位行事「大嘗祭」の中心的儀式天皇陛下の即位に伴って行われる皇室行事「大嘗祭(だいじょうさい)」の中心的儀式「大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀」が14日夕から、皇居・東御苑の大嘗宮で行われた。陛下は非公開の建物内で、古式にのっとり、国と国民の安寧や五穀豊穣(ほうじょう)を祈られた。15日未明まで続く儀式には、安倍晋三首相ら三権の長や各界代表ら510人が参列した。
 儀式は、皇室が祖とする天照大神(あまてらすおおみかみ)などに新米をはじめとした「神饌(しんせん)」を供えるなど宗教色が強い。憲法に基づく国事行為ではないが、政府は平成時(1990年11月)と同じように「公的性格がある」として宮内庁予算の「宮廷費」から約24億4000万円を支出する。
 新たに建てられた大嘗宮は、東西89・7メートル、南北88・15メートルの敷地に大小約30棟が左右対称に並ぶ。陛下は、北端にある廻立殿(かいりゅうでん)で身を清め、最も重要な神事に着る御祭服(ごさいふく)と呼ばれる白の装束に着替えて回廊を進み、午後6時35分ごろに前半の儀式が行われる東方の悠紀殿(ゆきでん)に入った。
 悠紀殿は東西8・1メートル、南北13・5メートル、高さ10・2メートルの木造建物で、内部は外陣(げじん)と儀式を行う内陣に分かれる。外陣には皇位の証しとされる三種の神器のうち剣と璽(じ=まが玉)が置かれ、内陣には東日本から占いで選ばれた栃木県高根沢町で収穫された「とちぎの星」を蒸したご飯や酒、海産物、果物などが運び込まれた。
 宮内庁などによると、陛下は内陣で天照大神が座るとされる神座に向かい合う御座に腰を下ろし、カシワの葉で作った皿に米などを箸を使って供え、祈りのためのお告文(つげぶみ)を読み上げた。自らも米や酒を口にする直会(なおらい)を行い、儀式は3時間近くに及んだ。
 内陣で儀式に臨むのは陛下と采女(うねめ)と呼ばれる女官だけだ。皇后雅子さまは白い十二単(ひとえ)を身に着け、悠紀殿近くの帳殿(ちょうでん)で拝礼した。秋篠宮さまは小忌幄舎(おみあくしゃ)、秋篠宮妃紀子さまら女性皇族は殿外(でんがい)小忌幄舎で拝礼した。安倍首相ら参列者は幄舎で見守った。
 後半の儀式は悠紀殿と同じ構造の主基殿(すきでん)で15日午前0時半ごろ始まり、西日本から選ばれた京都府南丹市の米「キヌヒカリ」などを陛下が供え、前半と同じ所作が行われる。
 皇室は毎年11月23日、皇居内の神嘉殿(しんかでん)で新嘗祭(にいなめさい)を行っている。即位した天皇が最初に行う際は大嘗祭として実施し、飛鳥時代の7世紀後半に始まったとされる。新嘗祭は皇室の私的な宗教行事として、天皇家の私的活動に使う「内廷費」でまかなわれている。



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