去年出会った子達がいる。
マンション裏側駐車場。
風がまともに吹き抜けるこの場所。
ベランダ下のスペースに作られた
シェルターらしき段ボールと
ご飯の器。
誰かがお世話していることがわかる。。
たくさんの人が暮らすマンション
5階建ての30世帯が暮らすマンション
この場所で野良猫達の居場所を作り
お世話している人がいる!!
苦情はないのだろうか?
何度も何度もこの場所に通いました。
マンションの方々に話を聞き
猫達の様子を見ていました。
毎年繁殖を繰り返しているのだと言う。。
隣にある工場の資材置き場。
資材やコンテナ、車の駐車スペース
ここも出入りしている。。
目の前にある工場の方に話を聞く。
私「お仕事中すみません。
目の前の資材置き場は○○さんの所有地ですか?」
簡単な自己紹介をし
お仕事中なので手短に野良猫達の話を聞く。
資材置き場に出入りしてること
会社の方々はもちろん知っていますが
コンテナの中にも猫達が入り込み
毎日帰る時に追い払うのが大変なんだと言う。
敷地内にうんちはしていくし
ご飯をあげる人がいるから大変迷惑している!
そうおっしゃっていました。
何度か「餌を与えるな!」という張り紙をしたそうですが
全く効果がないのだと言う。
隣の長屋の方も同じことを言っていました。
賃貸のこのマンションは
大家さんがいて、間に管理会社が入っています。
「野良猫に餌を与えないでください」
管理会社がマンション内にビラを入れたこともあると言う。
きっと苦情が入ったのだろう。
マンションに隣接する数件の家
鉄工所、整備工場、接骨院
そこにも足を運び、いろんな方に話を聞く。
だけど、ご飯をあげてる人の姿が出てこない。。
そして何度もこの場所に通い見えてくること。。
1日目
「今の時期はまだいいですが
夏場はハエがたかり不衛生です」
住民の方は口を揃えて言いました。
ご飯をあげてる人の姿が出て来ない。。
いろんな話を聞いていくうちに
エサやりさんらしき人が3人ぐらいいるようだった。
野良猫問題を考えた時必ず出てくる問題
「エサを与えるな」
「エサをあげなきゃかわいそう」
この対立からエサやりさんは
隠れてコソコソ置きエサをするようになる。
私がこの場所にこだわった理由。
マンション1階の室内に猫の姿がありました。
そして隣の接骨院では
可愛い首輪をつけた看板猫ちゃんがいました。
おうちの中で不自由することなく
大事にされる猫達。
そして、飼い主がいない頼る場所がない猫達。
同じ猫でどうしてこうも違いがあるのかな。。
「エサを与えるな!」
「エサをあげなきゃかわいそう」
人間たちが討論したところで何も変わりません。
犠牲になるのはいつもこの子達です。
この子達は今を必死に生きている!
ここにいる子達は人が来るともの凄い勢いで逃げて行く。
いつかこの場所でマンションの住民の方に
追いかけられ、追い払われている姿を見ました。
明らかに猫嫌いな人は多く大半が迷惑をしている。
ご飯をあげてみる。
私が離れると食べ始めました。
私に何ができるだろう??
この子達の為に何ができるだろう??
私が望む事
この子達の避妊、去勢手術。
もうちょっとしっかりしたシェルターの設置。
そしてエサやりさんが苦情を言われることなく
野良猫の短い生涯をみなさんで見守ってほしい。
ですがここは賃貸マンション。
大家さん、管理会社、マンションの住民
そしてエサやりさん
これは難しいなぁ。。
まず私がした事。
管理会社に電話をしました。
ビラを配った管理会社の方は当然野良猫達のことは知っているし
管理会社の許可がおりなければシェルターの設置も勝手にはできません。
マンションの管理会社
名古屋周辺では大きな建設会社。
女性の方が電話に出ました。
担当の方不在の為、簡単な用件を伝え
改めて連絡を下さることになりました。
心ある方であってほしい。。。
1時間ぐらいして電話がありました。
担当はSさんという男性の方
そして本題に入ります。
Sさんはどこまで理解しているのか?
野良猫の存在
シェルターがあることも知っていました。
「私は猫が嫌いなんですよ。
共有スペースに勝手に許可なくああいうことをするのも許せませんし。」
怒っていらっしゃるようでした。
そして私のしたいこと
私がやれること
説明していきます。
Sさんももちろん地域猫、耳先カット全く知りません。
「エサを与えるな!」では解決しないこともわかっています。
この場所に戻さなくてはいけない理由
この子達はこの子達の代で終わるよう
避妊、去勢手術の大切さ
そしてその後どうするのか。。
建設会社の方はあくまでも仲介役です。
「大家さんにこの話をし後日連絡をします。」
と回答をいただきました。
祈るような気持ちで待ち、どのくらい経ってからかな。。
Sさんから連絡がありました。
大家さんから許可がおりた!と言う連絡です(涙)
やった!!!
でも、そこには条件がありました。
「これ以上猫が増えていくようならシェルターも撤去せざるを得ない。」
それは当然の事だと思います。
反対派の人に納得してもらうには
これ以上猫を増やさない事。
避妊、去勢手術
そしてエサやりさんのマナー。
手術をし耳先カット
地域猫活動
理解していただけるよう話をしていきます。
説明にびっくりする人が多かった。
ほんとにそんなことができるの?!
馴れない猫を捕まえられるの?
またこの場所に戻すの?
その質問にきちんと答えていきます。
野良猫問題は地域の問題であり
「エサを与えるな!」だけでは解決しません。
そして絶対的に協力していただかなくてはいけないのが
エサやりさんです。
毎日ご飯をあげ続けることは本当に大変です。
この子達をかわいそうに思いお世話をしています。
無責任なエサやりなのかもしれません。
でも、その中で何とかしたくても
何もできない人もきっといます。
捕獲の仕方
お値打ちに手術ができる病院
苦情の対応
今はいろんなところに保護団体がいます。
その方達はいろんな情報があります。
そこに相談するのもいいと思います。
春に向け、この子達の出産シーズンまでに
メスだけでも手術がしたい。
とりあえずのシェルターはあるし、まだ時間があります。
のんびりもしてられませんが
デリケートな問題なだけにゆっくりやっていこうと思う。
まだまだ調査が必要です。
猫達の頭数
そしてエサやりさんの特定
エサやりさんを説得し、決まった時間のご飯
食べたものをきちんと片づけてもらう。
もしもそこがクリアできなければ私は手が出せません。
エサやりさんの協力なしではできません。
この場所を荒らすだけになってしまうからです。
今いる子達の居場所をなくしてしまうからです。
ここが1番難しく、時間が必要です。
ここがすべてなんです。
エサやりさんを説得できたら次は住民の方です。
チラシを作成し
何をするのか。なぜするのか。
伝えていきます。
短いこの子達の生涯を見守ってほしい。
私にどこまでできるかな。。
どこかで断念するかもしれません。
それでもやってみようと思う。
by 会員K