あま市近郊のある団地の自治会長さんから、動物管理センター→市役所経由で私達にSOSの依頼が入りました。
その団地は一戸建てが100軒近く集まっている古くからの団地で、その中の人が野良ネコにエサを与えのが始まりで
どんどんネコが増えてしまったので、なんとかしたい・・・という相談でした。
4,5年前は数頭だったそうですが、そのうちどんどん増え、糞害、オシッコ、鳴き声、生ゴミあさり・・・
中にはネコに噛みつかれて病院に通う人もいたとかで
今ではネコを見るだけで、ストレスに感じるようになり
住民達の不満がマックスになったようです。
最初のうちは、エサをやらないように注意したり、役場に相談に行ったり
「野良ネコにエサをやるな」と張り紙をしたり、回覧板を回したり・・・したそうですが
進展がないまま、1年、2年と経過。
冬の時期は寒さと飢えで一時期は減るそうですが、また春になると子ネコが産まれ、今では推定40頭!!
去年、子ねこが20頭近く生まれているのを見た自治会の人達は
もうこのままではいけない!なんとかしないといけない!と、本腰を入れ始めたようです。
最初は全部捕獲して殺処分・・・という意見も出たようですが、今は行政も引き取りはしてくれず。
何度も自治会で会合を重ねた結果、エサを与えている人だけを責めても、注意しても
なんの解決もしないので、なんとかネコを減らす方法はないか・・・と、役所に相談し
そこから紹介されて、私達ねこネットあまの方に相談が入りました。
その相談を受けた私達は、まずその団地の様子を見に行き
団地の人達に色々お話をお聞きしました。
みなさんほとほとネコには困ってる様子でした。心底ネコを毛嫌いしている様子でした。
この1週間の間にも、3頭もここで死んでいた・・・と。
可哀想に・・・お腹を空かせ体力のない上にこの暑さ、熱中症で死んだんでしょう。(>_<)
その後、自治会の役員さんや組長さん達と集まり、公民館で、私達と
ネコを減らすにはどうするか・・・の話し合いをしました。
私達はTNR活動の大切さ、必要性を、みなさんに説明させていただきました。
「避妊をするとネコは減るのか」「お金はいくら掛かるか」
「どうしてメスだけでなくオスにも手術をしないといけないのか」
色々質問され、私達もそれにお答えしました。
「減ってもまた他から集まってきたら同じじゃないか」的な意見もありましたが
「そんな先の事まで心配したって、なんにもならないじゃないか。
とにかくやってみよう!始めてみよう!みんなで交代で病院に連れていこう。」と
自治会長さんの前向きな言葉が、みなさんの背中を押してくれました。
その結果、自治会で数十万予算を組み、TNRをみなさんでやって下さる事になりました。
私達の気持ちも伝わったようで、とても嬉しかったです。
本音を言えば、行政もこんな時、避妊手術に補助金を出すとかして
もっと協力してくれたら、どんなに助かるか・・・と心から思います。
野良ネコの寿命は3,4年と言われています。
そんな短い猫生なので、殺処分される事なく、せめてリリース後は
できるだけ穏やかな生涯を終えることができるように
「地域猫」として見守ってあげて欲しいです。
野良猫がかわいいからごはんをあげた。
そしたら家に居ついた。
気が付けば繁殖し
1年もあれば家の周りは1頭の猫だけだったはずなのに
50頭以上に増えることがあります。
去勢手術・不妊手術を行う事
完全室内飼育を行う事が猫を飼う上で
とても重要なことを知ってほしいです。
<次回譲渡会>
8月31日(日)1時から3時 二つ寺公民館