先週ある会社の事務員さんから
こんなメールと写真が届きました。
「背中に怪我をして
骨折なのか？足を引きずっている
黒猫さんを保護したい」という内容でした。
写真を見ると黒猫さんの下半身
かなり広範囲に傷が広がっています。
これは命に関わりそうなレベル。
すぐ保護器を貸し出し
病院も紹介しました。
その方の会社は猫好きさんが多く
敷地内で寝床を作り
住み着いている野良さんもいて
名前をつけて皆さんで
可愛がっておられるそうです。
そんな心優しい方達なので
怪我の黒猫さんを
見過ごせなかったんでしょう。
相談メールの翌日に捕獲。
すぐ病院へ連れて行って下さいました。
検査の結果
足を引きずっていたのは骨折ではなく
事故か、喧嘩傷からの怪我で
感染症と皮膚炎を発症し
その傷口にハエに卵を産み付けられ、ウジが湧き筋肉へと侵食。
それで足が麻痺してしまい
ひきずって移動していたのでは
ないか…との事でした。
大量のウジを1匹ずつ取って
縫合手術をしたとのこと。
他の感染症や皮膚炎もひどいこと。
エイズ陽性だったこと。
…などなど先生からお聞きしました。
それでも
麻酔からは醒めたとの連絡が入り
このまま回復できると
相談者さんも、私達も
思っていました。
ところが1泊入院の翌日
病院から容体急変の連絡が！
相談者さんが看取る時間もなく
あっという間に黒猫さんは
虹の橋を渡ってしまいました。
退院後はご自宅に引き取る事も
考えておられた相談者さん。
幸せになれるはずだったのに…
あまりにも呆気なく
あまりにも早く。。
猫エイズ陽性であったことで
抵抗力が低かった事も
原因の一つとの事でした。
その日の夕方
メンバーAと、相談者さんと
病院へ黒ちゃんを引き取りに行き
お花と一緒に埋葬しました。
黒ちゃん
せっかく幸せになれるはずだったのに…
どうしてそんなに急いで逝ってしまったの？
もっと早く出会っていたら
もっと早くここに来ていたら
もっとああだったら
もっとこうだったら
……色々想いはありますが
それでも黒ちゃんの事を
ここまで気に掛けて
ここまで心配して
ここまで動いてくれた人達が
いた事は、とても嬉しく
亡くなってしまった黒ちゃんの
供養になると思いました。
黒ちゃん、安らかに。
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