< 引っ越し、ネコは置き去り >
先日、Tさんから受けた相談です。
とあるアパートの住人が飼っていたキジの女の子。
飼い主は、引っ越しの時、この子を置き去りにして転居してしまいました。
それから7,8年・・・この子はこのアパートの階段の下で
雨の日も、寒い冬も、暑い夏も、飼い主をずっと待ち続けていたそうです。
いつもいつもこの階段の下にいたそうです。
見かねた大家さんがご飯をあげてくれていたので
今まで生きてこられたようです。
しかし来月このアパートが取り壊される事になりこの子の行き場はなくなります。
ご近所のTさんが、大家さんに・・・老猫なのでもう長くは生きられないから
飼ってもらえないかと頼んでみたそうですが、その気持ちはないようです。
話を聞く限り、多分10歳を超えていると思われます。
飼い主を待つ間に「おばあちゃん猫」になってしまいました。
片目はつぶれています。(猫風邪が原因で?)
先日この子が顔を腫らしていたので、可哀想に思ったTさんが保護し、病院に連れていきました。
喧嘩の傷のようで、抗生剤を打ち、今ではずいぶん腫れは引きました。
その時、ウイルス検査もしたところ、エイズも白血病もマイナスでホッと一安心。
老猫にはよくある状態ですが、腎臓の数字があまり良くないそうなので
フードは腎臓サポート系にし、水分を多く取らせ、脱水が起きた時は点滴をして・・・と
そんなサポートが今後必要になってくるかと思います。
こんな可哀想な老猫を、せめて最期ぐらい暖かい家の中で
のんびりした余生を過ごさせてあげたいと心から思います。
どなたかこの子の最後の飼い主さんになって頂けませんか?
とても人馴れした可愛い子です。
お問い合わせお待ちしています。
今、この子はTさんのご自宅の車庫にいます。
今度こそ心優しい飼い主さんに巡り会えますように・・・
自分が飼っている子を、引っ越しの時に置き去りする神経が理解できません。
どうしてそんな事が出来るんでしょうか。
一度その子を飼うと決めたら、家族の一員として受け入れ
終生その子の命が尽きるまで、お世話をするのは当たり前の事なのに
・・・悲しい現実です。
< せめて存在の証に >
先日、メンバーMが、TNR活動中に、道路の真ん中でうずくまっている黒猫を発見。
近づいても逃げるどころか、衰弱して動く力もないようでした。
身体中疥癬でただれ、毛も抜け落ち、見るも無残な姿。。。
すぐ病院に連れていきましたが、疥癬と風邪で、衰弱していたところに
交通事故に遭ったようで、とても助からないと・・・
数時間後 息を引き取りました。
写真は病院で診察を受けている時の姿です。
メンバーMいわく、いつもは通らない道をこの日に限って通ったそうです。
そこで出会ったこの子・・・きっと誰かに最期を見届けてもらいたくて
この子が引き寄せたのではないか・・・と。
この子の猫生は、とても厳しく辛かったでしょう。
疥癬になっても、風邪を引いても、寒い外生活で、ご飯もない。
誰も振り向いてもくれない。助けてもくれない。
最後は衰弱して交通事故・・・この子はなんのために生まれてきたのでしょう。
誰にも見送られず、道路で死んで、段ボールに入れられ
業者の車で運ばれるのはあまりにも哀れですが
せめて最期に、メンバーMが保護し、病院に連れて行き、
たとえすぐ亡くなってしまったとしても
こうして記事にし、多くの方がこれを見て可哀想に想って下さり
流す涙が・・・この子の供養になると思うし
この子にとって最後の最後に、この世に生まれてきた証・・・というか
この子の存在を認めてあげたい・・・というか
うまく言えないけど・・・そう思ったから
本当はこんな辛い写真は掲載したくなったのですが、今回はあえて記事にしました。
メンバーMは、翌日、この子を八事の火葬場に連れていきました。
もっと早く見つけてあげられたら良かったね。
ごめんね。。。