その後確認したところ
生存していた猫は、10頭と判明しましたが、
雌はすべて未避妊、雄も1頭を除いて未去勢でした。
シェルターを持たないねこネットあまには
残念ながらこれだけの猫
それも大人猫を引き取る余裕はありません。
何とか猫たちの命を助けたいと考えていた
包括支援センター職員さんと話し合い
猫は自宅で奥様が今まで通り飼い続ける事を前提にした
支援の形を提案しました。
・人に馴れていない子もいるので
猫をすべてケージに入れて健康管理をしつつ
人間に慣れさせ、避妊去勢手術
ウイルス検査、ワクチン接種を行い
可能な限り譲渡先を探す。
・今の劣悪な環境を改善し
適切な飼育環境を整備するために
ねこネットの所有するケージやトイレなどの
必要な備品を無償無期限で提供する。
・毎日の猫の食事やトイレ掃除は
親族や本人だけでは不足する部分をカバーするため
近隣のメンバーやボランティアら有志が
週に最低限2~3回は自宅を訪問し
猫の餌やりやトイレの掃除の際
ご本人に声かけして見守り
出来ない部分を手伝い
残された猫たちの居住環境の改善に協力する。
これらは、ご本人や親族の同意を確認の上
猫の命と健康を守るため不可欠な部分を補うという限定的な形 です。
果たしてすべての猫の里親が見つけられるのか
先の見通しに確たる自信の無いまま
とにかく目の前の猫たちを助けたいとの一点で結束し
ねこネットの支援が始まりました。
認知症の独り暮らしとはいえ
毎日の親族による安否確認はあり
12月からは福祉サービスの利用も始まり
当面は自宅での生活は可能でした。
それはまた、住み慣れた家で
猫と長く暮らしたいというご本人の希望や
できれば猫の殺処分は避けたいという
親族の想いに沿う形でもありました。
情報交換を続けている包括支援センターの職員さんや
担当ケアマネさんには
在宅生活を送るためのケアプランを作る際には
大好きな猫と暮らせる生活の継続を
支援目標として入れて欲しいとお願いしました。
やや強引にですが
ねこネットとしては譲れない一線でした。
この場をお借りして
多くの方から、ケージなどの備品を
ご寄付いただき本当にありがとうございました。
とても助かりました。