ねこネットあま

ダブルキャリアの詩音⑤

 

出会い。。
私と詩音との出会いは今年の3月でした。

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年齢10歳以上
慢性腎不全
慢性貧血
それに伴う脱水
エイズ 白血病ダブルキャリア
この子が戦って生きて来た姿。
 
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保護から1か月、2か月

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詩音と寄り添い合いながら
頑張った今があります。
週2回の通院
慢性腎不全
慢性貧血
それに伴う脱水
ダブルキャリア
治ることがない
生涯付き合っていかなくてはいけない病気を
薬でコントロールしながら
詩音は少しづつ状態が良くなっていきました。
 
そして、出会った日からちょうど3か月経った
6月19日の朝
詩音の呼吸が荒い事に気付く。
獣医さんへ走ります。
呼吸はどんどん荒くなり
苦しそうな詩音。
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レントゲン、血液検査
 
結果
心臓の周りに水が溜まり
肺を圧迫し苦しくなっていたようでした。
水分がうまく排出できず
体もむくんでいます。
 
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酸素室に入り
利尿効果のある薬の投与で
水分を体外に出すと言う。
いつどうなるかわからない状態です。
 
詩音君、あなたの底力はまだ全部出していないんだよね。
きっとまた。。大丈夫だよね。
絶対帰って来るよね?
詩音をお願いし仕事に行きました。
仕事中、電話が鳴る度怖かった。
 
夕方の面会で酸素室の中で鳴く詩音の姿がありました。
良かった。。少しは良い方向へいってるのかな。
 
次の日はご飯を食べるまでとなる。
 
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よく耳にする胸水や腹水
体に水が溜まるのは最期が近いように思う。
だけど詩音はそれとは違い
体外にうまく水分が排出できなかったことにより
体はむくみ
心臓周りに水が溜まったようでした。
利尿効果のある薬と
脱水を起こさせ水分を抜く。
 
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1日目、2日目、3日目
詩音の心臓周りの水が抜け
どんどん綺麗になっていきます。
 
貧血と脱水が慢性化している詩音は
薬のバランスがとても難しいと院長先生は言う。
脱水が酷くて水分を体に入れれば当然血が薄まる。
貧血も進行してしまうのです。
今回何故このようなことが起きたのか?
いろんなものを持つ詩音には
あらゆる理由が考えられると言う。
また同じことが起きる可能性がある。
 
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詩音は歯周病もあり口の中はにおい
唾液も白く濁っています。
歯はほとんどなく
上下の牙が4本むき出し。
詩音自身、相当な痛みがあると院長先生は言いました。
口を触るだけでもの凄く痛がる詩音。
歯がむき出しになっているので
食べる時もお皿に歯があたる。
途中で食べるのをやめると
歯が痛いからじゃないかと毎回思いました。
 
上2本はぐらぐらで
普通の猫さんならペンチでその場で抜けちゃうレベル。
貧血の数値が悪い詩音は
歯を抜いた時出血が止まらないと危ないので
麻酔をかけ
輸血をしながら抜かないといけないそうです。
そこには当然健康な猫さんよりもリスクはあり
痛みから解放してあげたい気持ちはありながらも
なかなか決断ができません。
 
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酸素室の中の詩音は
出たがったり暴れたりすることなく
とても落ち着いていました。
ご飯は100%完食し
いろんな数値も1番いい状態です。
改めて入院し直すよりも
いずれ歯を抜くのなら
このまま今抜いてしまった方がいいのではないか?
院長先生と何度も話し合いをしますが
お互いに決断ができません。
麻酔をかけ、手術をすることは健康な子でもリスクはあり
そのまま亡くなってしまうこともある。
詩音は更にリスクがあると考えられます。
抜いてあげたい。。でも。。
そこで足踏みしてしまうのです。
 
6月27日
心臓の水はすべて抜け
いろんな数値もいい方向へ
ご飯の食べも良く元気もあります。
口をそれほど痛がる様子もないので
とりあえず歯を抜くのは保留で詩音君退院です。
良かった。。
 
帰ったら安心するのかな。
あなたのおうちだという認識はあるのかな。
 
胸を躍らせながら詩音と帰りました。
 
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詩音君、ここがわかる?
私に何かを訴えて鳴く詩音。
ずっと私の後をついて回ります。
 
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詩音、やっぱり帰って来れたね。
あなたは本当に凄い子だね。
 
退院した詩音はびっくりするくらいなんでも食べました。
今まで食べれるものと食べられないものがあり
量もたくさんではなかった。
初めてご飯をもりもり食べる姿
本当に嬉しかった。
 
退院から5日目
7月2日
仕事が終わりおうちへ帰り
2階に上がったところで詩音の鳴き声がします。
私が帰って来たことがわかり鳴く。
いつものことです。
詩音がいる場所へ行くとドアの前で待っています。
いつものように私について回り
私はいつものようにお水とご飯の減り具合を見る。
カリカリがいろんな所に飛んでいました。
「詩音君、これどうしたの?こぼしたの?」
足元にいた詩音が首を不自然に振っている。
そこで初めて異変に気付きました。
顔は歪み、半分だけが濡れている。
手足もべたべたの状態です。
口は開いたままで閉じません。
朝はいつものようにお腹が空いたと鳴き
いつものようにご飯を完食しました。
「詩音、何?何があったの?」
急いでキャリーを準備し
詩音を連れ車に乗り込みます。
走りながら病院へ連絡。
「救急です!!」
 
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何年か前、会社で最期を看取った子がいました。
最後にドロッとした胃液を大量に吐きました。
詩音、ついにきたの?
もう最期なの??
こんなにも突然なの?
昨日ササミ湯がいて食べさせてあげれば良かった。
病院に向かう中
自分を落ち着かせるだけで精一杯でした。
 
電話をしてあったので
病院へ着くとすぐに手術室に通されました。
院長先生が状態を聞きながら詩音を診ていきます。
こういう日がくるのは覚悟をしていました。
でも、詩音を院長先生に託した後
涙と震えが止まらない。
 
結果
何かの拍子で上のぐらぐらの歯と
少しだけ動く下の歯ががちあってしまい
ロックがかかったように動かなくなり
口が閉じなくなってしまったようでした。
詩音はパニックになったと思われます。
濡れたのはよだれ。
何故そのようなことが起きたのか?
ご飯を食べてる時になってしまったかもしれないし
顔を洗った時かもしれない。
もしかしたら発作や痙攣があったかもしれない。
このままではどうしようもないので
必然的に歯を抜かなくてはいけません。
 
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院長先生「少し嫌がったけどそのまま綺麗に抜けたよ。
歯茎に植わってる部分が少なかったから
出血もほとんどない。
結果良かった。
上の痛みが酷い歯を2本抜いたけど
今後歯と歯があたることもないから
この子の痛みの7割はなくなったと思うよ。」
ありがとうございました<(_ _)>
 
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おうちへ帰るとご飯をもりもり食べる。
7割の痛みってこういうこと?
信じられないくらいの食べっぷりで
私は嬉しかった(ノД`)・゜・。
 
そういえば詩音ってマタタビに反応するんだろうか?
ふっと思い。。
 
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めっちゃ反応してる(≧◇≦)
 
二日後の診察で
まぁ、貧血はいつも通りそれなりだけど
状態は悪くはないと言っていただきました。
 
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詩音君
二日前の出来事はもの凄いびっくりしたんだけど
それ以上にあなたの方がびっくりしたんだろうね。
歯を抜くか?抜かないのか?
詩音はどうしたい?
そんなことでずっと悩んでいた私のことがわかったの?
治療費も安く済んだよ。
詩音君、びっくりしただろうけど
痛みが減って良かったよね。
 
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それでもこの子が持つ爆弾はたくさんです。
調子が良かったり悪かったり
食欲、水分
おしっこの出具合
鼻や耳の色で貧血のありなし
呼吸
それらを見ながら心配な時は一緒に寝ます。
 
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私にくっついて
ひっくり返って爆睡の詩音を横に
私が幸せを感じました。
 
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詩音、生きてる!
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