こういう子達に出会う度
思うことがある。
この子が生まれた理由は何ですか?
9月5日(水)
メンバーの一人から緊急SOSが入りました。
「死にかけの猫が横たわっていて
触ろうとすると威嚇をするので触れない。
何とかしてほしい。」
という相談が入ったという連絡。
お昼頃に入ったライン。
メンバーは仕事の為
行けても夕方5時半以降。
仕事が早く終わった私が向かいました。
向かう道中で相談者さんに電話。
状況を聞きます。
猛烈な台風が去った後、早朝6時頃
ゴミが落ちていると近づくと猫だった。
死んでると思ったその子のお腹が動いていたので
触ろうとしたら威嚇をされ
怖くて触れない。
少しだけ体の向きを変えたが
ほとんど動かない。
この日は気温が高く暑い日でした。
半日以上その場所にいるその子は日陰にいるのだろうか。
その子の安否を心配しつつ
そして何より怖かったのがパルボウイルス。
ーパルボウイルスとはー
獣医師がもっとも嫌う病気のひとつです。
致死率も高く伝染性も高いのが特徴で
致死率も高く伝染性も高いのが特徴で
消毒も難しく清浄化が困難な感染症です。
例では15頭ネコを飼育していて1頭目が感染。
例では15頭ネコを飼育していて1頭目が感染。
その後10日ほどで全員に伝染、3分の1は死亡という家がありました。
パルボウィルス科に属するウィルスで
いったん感染すると細胞の分裂が盛んな腸、骨髄、リンパなど
どんどん増殖します。
感染動物の便、尿などと一緒に外界に排出されたウィルスは
最低3ヶ月はしぶとく生き残り通常の消毒薬、紫外線などは無効
熱湯をかけても感染力はなくなりません。
この子、状況がわかっているのか
外猫のように他の猫や感染猫の糞便から直接感染する場合と
人の靴の裏などにウィルスが付着し
外出しない猫にも間接的な要因で感染することがあります。
もしもこの子がパルボウイルスであったなら
私がそのウイルスを持ち帰ることになります。
私達の保護活動の中には
今にも死にそうな子達がいます。
その中でパルボウイルスを持った子も
いないとは限らない。
絶対必要になるのはゴム手袋。
もしもパルボウイルスだったとしたら
その時身に着けていたものは全部脱ぎ捨てる。
そして向かいました。
現場に着くともの凄い臭いがしていました。
膿のような臭い。
その子には虫がたかっていました。
ここ半年以上前から、とあるY公園の増えすぎた猫のTNRをしていて
この現場がそこのすぐ近くなので、多分そこから流れてきた猫ではないかと思います。
(里親募集中の「御・来・光」の3頭もY公園で保護した子猫です)
早速ゴム手袋をし
ケージを組み立てます。
その子にそっと触れてみる。
こんなにも弱っているのに威嚇をします。
こんなになるまで人を信じることもなく
今まで生きて来たのだろうかと悲しくなる。
洗濯ネットを持ち保護します!
ゆっくりと立ち上がり逃げて行く。
頭からネットを被せようとした時暴れました。
手荒なまねはしたくはないですが
これ以上体力を使わせたくはない。
病院に行こう。
道中この子は全く動かなかった。
このまま逝ってしまうんじゃないかと
思うくらい危ない状態。
かろうじて息をしている感じだった。
この日はいつも行く獣医さんが休みで
最寄りの獣医さんへ駆け込みました。
脱水がとにかく酷い。
膿の臭いは口の中からだと獣医さんは言う。
パルボウイルスではなかったものの
水分の点滴をするくらいしかできないと言われました。
つまり長くはない。
おそらくエイズ、白血病が発症したのではないか。
メンバーの中での葛藤。
最後に痛い想いや薬漬けではなく
自然に任せてそっと逝かせてあげるのがいいのではないか。
最期を看取ってあげよう。
メンバーの自宅にこの子を送り届け
帰りの車の中でずっと考えていました。
あの子の姿が物語る過酷な現実。
それでも幸せなことはあったのですか?
私はね、どうしても諦めることが出来なかった。
本当にもうやれることはないのだろうか?
最後に1度だけ信頼できる獣医さんに連れて行きたい。
院長先生の見解が聞きたい。その想いを胸に移動すら負担があるであろうこの子を
病院へ連れて行く!!
口からたくさんのよだれ
両目はふさがり膿が出ています。
両目はふさがり膿が出ています。
頑張って。。
そのまま逝かないで。。
体力もありません。
綺麗に拭いたら目があいた!!
レントゲン
この子を触り体の状態を全部見ます。
顎の骨が割れていることがわかりました。
触ると顎がずれています。
左目は綺麗ですが
右目は穴があいていて機能していない。
右から車にあたったのだろうということでした。
事故から一週間以上は経っていて
その間この子は一切飲み食いできていない。
院長先生「この子熱があるんだよ。
体が戦ってる証拠。
この子はまだ生きようとしているんだよ。
やれることが全くないことはない!」
そして。。
去勢がされていないオスなので
2か月後の再検査は必要ですが
とりあえずはウイルスなし!
歯の状態から5歳くらい。
きっと強いオスだったんだろうな。
あんな凄い台風を乗り越え
暑さと痛みに耐えながら
水も飲めずによく頑張ったと思います。
涙が出る。。
本日入院となりました。
点滴をしながら少しでも状態を良くしていき
2、3日中には顎をくっつける手術をします。
その後去勢手術と
状態を見ながら右目をどうするか考えるそうです。
この子、状況がわかっているのか
たくさん人がいる場所で落ち着いていました。
まだまだこれからです。
絶対回復するし
絶対元気になる!!!
生まれた理由は必ずあるから。
by 会員K
たびたびで大変申し訳ありませんが
この白キジ君の顎の手術代に加え
そのTNR中のY公園で捨てられた子猫達の治療費の
「Y公園レスキュー募金」を
募らせていただきたく思います。
今年は動管からの引き出しが
秋になってもエンドレスで
(9月1日2頭、3日2頭、6日3頭、12日3頭)
引き出した子がすべてが順調に育てばいいのですが
ミルクを飲まず入院した子もかなりの数にのぼり
それに関する医療費は一切、動管からは出ません。
それに加えて、動管以外にも多くの子猫を保護しているので
会計さんが「もうお金ありません」と会議の時に嘆くほど
正直・・・金銭的に切羽詰まった状態です。
そんなわけなので
皆さんのお力をお借りするしか方法がありません。
度重なるお願いで本当に本当に心苦しいのですが
皆さんの温かいご支援を・・・宜しくお願いします。
<レスキュー口座のお振込先はこちら>
三菱UFJ銀行 尾張新川支店
口座番号 0176316
名義「レスキュー ねこネットあま」
◎みなさまのご協力をお願いいたします◎