ちょうど1年前の春、同じ場所で3頭の野良ママさんが産んだ
11頭の仔猫を保護し、あまりの数と状態の悪さに途方に暮れました。
そう、この子達です。
以前から私達のブログを見て下さっている方は
この写真、覚えてみるかもしれません。。。。
私は昔の写真はどんどん決していく人なんですが
(そうしないとネコの写真だらけですぐ満タン)
この写真だけは印象深く、消さずに残しています。
中でも2頭は特に真菌がひどく、命も危険もあったほどで
11頭を3,4か所の預かりさんのお宅に分散し
通院し、治療し、お世話をし・・・当時はとても大変でした。
そんな11頭、すべて里親さんが見つかりました!!??
・・・と思いきや、ほぼ1年経ちましたが
実はまだ2頭が残っています。(^▽^;)
ジャジャ~~~ン!!!!
譲渡会に毎回参加しているこの2頭です(笑)
「ああ~~いつも窓側のケージの中で2人くっついている
白い巨体の子たちね?」
そうです!!笑
ボイメン「きさ君」と「れん君」です。
保護時は真菌がひどく、命の危険もあった弱弱しい2頭でしたが
今では立派な(立派過ぎる)体系に成長しました。
「なんで俺たち、お声かかんねぇーの?こんなイケメンなのに」
もちろん里親募集中です。
きさ、れん、兄弟で貰って頂けたら最高です。
宜しくお願いします。
実はつい数か月前までは、もう1頭残っていて、この3ショットでした。
・・・が、去年の秋に、左の「いかるが君」にご縁が見つかり
熱望して下さった里親さんに、正式譲渡になりました。
「れん、きさ、俺は先に行くぜ。達者でな~~
お前たちも、俺みたいに優しい里親さんが見つかる事祈ってるぜ」
今日は、その「いかるが君」の譲渡までの経緯と譲渡後のお話しを
長くこの兄弟を預かって下さっている
預かりのWさんが綴って下さいました。
4、5回に分けて掲載します。
平成29年6月中旬
我が家に新しい預かり猫ちゃんが
6頭来ました。
その中の1頭
いかるが君(前の預かりさんが付けてくれたお名前)
私は親しみを込めて「るがっち」と呼んでいました。
「るがっち」は、避妊せず、野良さんにエサだけあげていた結果
3頭のメス猫が、その庭で11頭の赤ちゃんを産んでしまった中の1頭です。
↑ 写真では元気そうですが
↓ 11頭の中の3分の1は真菌がひどく、命の危ない子もいました。
仔猫たちはこれ以上真菌が広がらないように
真菌の程度によって、3チームに分け
3人の預かりさんの元で治療を受け
手厚く看病してもらい
なんとか全頭、元気になりました。
5頭は新しい家族が見つかり
残っていた6頭を我が家で預かる事になりました。
右から3番目がるがっちです。
おっとりしていて
丸顔で愛嬌があって。
いつもみんなより
ちょっと早く おねむになる
なんとも かわいい るがっち。
譲渡会ではいつも大人気で
「この子、抱っこできますか?」
「なんて、かわいい子なの。」
「この子が、第一候補だわ。」
「わたし、この子がいい。」
渡会で何十人の方に
抱っこされたことでしょう。
いつも抱っこされると、
じ~っと その人を見つめ
しばらくすると、ちょって嫌がり
「そうだね、やだよね。」って言ってもらって
ケージに戻ります。
しかし!なぜか!話は進まず
夏が過ぎ
秋も過ぎ
冬には残り♂3頭になっていました。
そんな中、私には気になる女の子がいました。
お父さんと、弟、妹と
何度も譲渡会に来てくれていました。
3度目くらいの時には
お母さんも連れて来てくれて
お母さん「どの子が、まるちゃんなの?」
お母さんの言葉から、女の子は
まるちゃんって 名前まで付けて
るがっちを思ってくれている事が分かりました。
ある時は、猫ちゃんを飼った経験のある
お婆ちゃんを連れて来てくれた事もあります。
私はとても気になっていて
「今度来たら、るがっちと
たくさん記念写真を撮ってもらおう。」と
思っていました。
いつ里親さんが決まってもおかしくありません。
次にその女の子が来た時に
るがっちがもう居なかったら
どんなに悲しむか・・・・。
そして次に、女の子が来た時
私 「よかった~、間に合って。
まるちゃんと、写真いっぱい撮りな。
ここに座って、抱っこして。
お父さんにたくさん写真を撮ってもらいな。
お兄ちゃんも、妹ちゃんも撮りな。
いつ里親さんが決まるか分からないから。
次に来た時には、この子は居ないかも知れないからね。」
思い出作りとともに、
里親さんが決まってしまう覚悟も
しておいてもらわなくてはいけません。
翌日の月曜日
るがっちに、申し込みがありました。
。:.゜ヽ(´∀`。)ノ゜.:。+゜
スタッフさん 「緑区から申し込みだよ。
あの子達、緑区から来てくれてたんだね。」
え━━━(゜o゜〃)━━━!!!
そんな遠くから!
何回も来てくれているので
もっと ご近所だと思っていました。
そして平成29年11月23日
るがっちはめでたく、まるちゃんになりました。
持って行った段ボール箱に隠れる事もなく
すぐに馴染み、夜泣きもせず
夜はにいにの布団の足元で寝て。
翌日には「ただいま~」と帰って来たねえねを
「にゃ~」とお出迎え。
Σ(゜д゜;) なつくのハヤ。
まる 「ぼく、このお家に来たかったんだ。
だから、他の人が抱っこした時は
その人の目をじ~っと見て
『これ以上ボクを欲しいと思っちゃダメだじょ』って
催(にゃい)眠術をかけてたんだじょ。」
私達は「飼い主は猫が選ぶ」と
感じる事がよくあります。
まるちゃんの場合、
特にそう思いました。
ご家族もまるちゃんをペットではなく
弟が欲しかったにいにの希望で
次男として迎えてくれました。
小さいねえね 「○○(←苗字)まるちゃん!」
まるちゃん 「はーい。」 の練習。
練習の成果か?
まるちゃんと呼ぶと
「にゃ~」とお返事できる様になりました。
まるちゃんも、ご家族も
本当に幸せでした。
ねえねなんて「かわい過ぎて泣けてくる」と
まるちゃんを見ては、目をうるませるほど
。゜+(σ´д`。)+゜・クスン…
幸せな毎日でした。
たった2ヶ月で
こんな事になるなんて・・・。
誰も、夢にも思いませんでした。
つづく・・・
by 預かりの にゃらら