活動をしていく中で現場へ行った時
まず周りを自分の足で歩き
出会ったご近所さんの話を聞きます。
どんな状況にあるのか
周りの方はどう見ているのか
そして踏み込んだ時
ご近所さんの理解や協力があったら
言うことはありません。
たくさんの猫達がいたおばあさんのおうち。
おうちの中と外
出入り自由だった猫達。
これだけの頭数
ご近所の方は絶対迷惑に思っている・・・
最初はそう思いました。
初めてここへ来た時
裏の家のおじいさんと話をすることができました。
おじいさん「たまにうちの庭に猫達が遊びに来てたよ。」
私「苦情を言う人いましたよね。」
おじいさん「そんなことは聞かないなぁ。
おばあさん入院したんだってね。大変だね。」
裏のお宅、隣、向かい
話を聞いて行くみなさんが本当に優しく
猫達の苦情どころか
「ありがとう」
「ご苦労様」
「何かあったら言って下さいね」
本当に温かいご近所のみなさん。
この子はご近所で可愛がられているチャトラのたけしくん
野良の子ではあるけれど
みなさんにすり寄り甘えてお腹を出します。
知らない私にさえも。
この子の縄張りが安全であることがわかります。
怖い想いをすることなく
みなさんに大事に可愛がられているんです。
昔はきっとみんなこうだったんだろうなぁと
何とも微笑ましい気持ちになりました。
おばあさんのおうちに残る4頭。
この中の1頭シャム系♀⑬
チャトラのたけしくんとお隣の玄関先でご飯を貰っていた子。
⑬この子は元の場所に戻します。
これからどんどん暖かくなりますが
お昼寝する時も使ってくれたら嬉しいな。
それからもう1頭。
⑭愛夢の母猫。
おばあさんがこの子をおうちに入れるようになり
この子から繁殖は繰り返され
増えていったようです。
この子はおばあさん自ら避妊手術をしました。
この愛夢の母もお外に戻し
ご近所の方達にお願いすることになりました。
【残り2頭】
3月2日(土)
⑬シャムぐーちゃんと⑭愛夢の母猫
その2頭を外にリリース後
残り2頭の捕獲にかかります。
⑯シャム系♂
ちょっとだけ触れるようになったボスキジですが
去勢手術の時は保護器を何回仕掛けてもダメだった。
結果↓
毎日ここでご飯を食べるようになってからの捕獲でした。
あの頃と違うのは発情がなくなった事。
保護器に入るだろうか。
そしてもう1頭。
シャム系♂
この子も去勢手術で1度保護器に掛かった子。
全く近づいて来ない、触ったこともない子。
とりあえず保護器を仕掛けます。
ご飯を減らしているのでお腹は空いています。
保護器の中からいい匂いがしているのはわかっています。
ボスキジは1度保護器に匂いを嗅ぎに行っただけで
何かわかっているかのように去って行きました。
思った通りの反応。
シャムはこれまた保護器のシステムがわかっているかのように
手前のご飯だけを食べて保護器から出て来ます。
厳しいなぁ。。
とりあえず私は家族の夕食を作りに帰らなくてはいけません。
何か方法を考えよう。。
一旦おばあさんのうちを出て自宅へ戻りました。
そして夕食後、おばあさんのおうちへ行く。
玄関から入ると猫の気配がありません。
何?この感じ。。。。。
まさかとは思いましたが2個仕掛けてあった保護器に
2頭共掛かっていたんです!!
この短時間でミラクル起こる!!
強制退去を知った日
私はおばあさんのおうちに飾ってある数枚の写真
おばあさんのご先祖さまに手を合わせました。
「この子達を助けて下さい。
罪のないこの子達をどうか助けて下さい。」
おばあさんのご先祖様に深く頭を下げます。
「ありがとうございました。」
難しい子は預かりさんにお願いできないので
メンバーと私が見ます。
⑮シャム系♂
メンバーIの元へ。
私の家へ。
全くご飯食べず。
威嚇と共に唸り声をあげていますが
攻撃性はありません。
お世話になったご近所さんに
すべて終わったことを報告しお礼を言います。
そして、リリースした2頭を宜しくお願いしますと・・・
お隣の方が写メを送ってくれました。
何年か前おばあさんのおうちにいる子達の写真。
お部屋の中も綺麗でした。
頭数が増え、高齢のおばあさんは
どんどんお世話できなくなっていったんだろうな。。
その時
隣の方が、外にリリースしたうちの
⑬シャムぐーちゃん1頭は毎日ご飯を食べにきますが
⑭愛夢の母猫だけは1度も姿を見ていません。
ご飯食べれているか心配です・・・と。
子猫の時に風邪で目がやられてしまったんです。
片目は見えていません。
子猫の時の写真です。」
今のこの子達を知っていて
過去を知る。。
⑭愛夢の母猫はおばあさんに助けて貰った子なんだ。
目が白濁しているこの子
片目が見えてない。。
普段ならわかることなのに
私はそこが全く見えてなかった。。
おばあさんが赤い首輪をつけ
避妊手術に連れて行けたこの子。
馴れていたからできること。
馴れないと思って
リリースしたことを後悔しました。
悲しい気持ちが残る中
3月4日(月)
荷物を取りにおばあさんのおうちへ。
すると、誰もいないはずの家の中に
猫が1頭ポツンといるではないですか!
空にしたはずの家の中にいた子。
⑬愛夢の母猫でした。
どうしたの?
何故ここにいるの?
日曜日に病院の方に付き添われ
おばあさんが荷物を取りに戻ったそうです。
どうやら
その時に一緒に家の中に入ったようでした。
そのまま家の中に閉じ込められ2日・・・
この子が初めて鳴いて私に訴えてきました。
お腹空いてるよね。
ごめんね。。
あんなにも私から逃げ
近づいても来なかった子。
みんないなくなって心細くなったのかな。。
もしかしたらこの子は
おばあさんがもうここに戻らないということを
悟ったのかも知れません。
やっぱりこの子はココに置いていけない。
準備を始めます。
安全だとわかったら
何のためらいもなく中へ入ってご飯を食べる。
いつでも保護できます。
3月10日(日)
いつものように保護器の中にご飯を入れ
閉まらないよう縛ってあった紐を切ります。
一発勝負です!!
⑬愛夢ママ捕獲!!
我が家へ連れて帰ります。
やっぱり愛夢に似てる。
暴れることなく落ち着いていました。