K.M. Rodsmiths

自分で作ってしまえ (バンブーロッド、ランディングネットetc.)、ネコ、

竿作り再開

2011年08月07日 | ロッドビルディング
ふとカレンダーを見ると、もう8月も第一週が終わろうとしている。
禁漁までゴギは一ヶ月を、九州も二ヶ月を切った。
折れたロッドの修理、テストロッドの製作を急いで進めないと、禁漁まで間に合わない。

先日折ったバンブーフェルールは、ティップのスペア・ブランクを作ってあったので、フェルールの擦り合わせをすれば完成。
コンポジットは削りが終了し、ホロー加工のあと接着、他新規が2セット。
今回は複数同時進行で製作している。

ティップを数セットを少し太めのテーパーで一気に削り、そのあとで個別のテーパーにあわせて仕上げ削りをするというやり方。
残りミッド1本とバット2本を削れば、ホロー行程に入れる。

昨シーズンは、コンポジットがなんとかフィールドデストに間に合った。
ロッドテストは来期まで持ち越さずに、今シーズン中にやっておきたい。
テンカラロッド“改”も仕上げなければいけなかった。
これは、この辺の自然河川では使う所がないので、管釣りでのテストになるな。
ま、シーズンオフにでもやろう。

接着剤について

今、一部でユーロイド(ユリア)系接着剤の強度について問題となっている。
経年変化で強度が落ち、白粉化して剥離するのだ。
実は私も数年前まで、この接着剤を使っていた。
手持ちの接着剤が古くなり劣化し強度が落ち、内部が剥離するといういトラブルが出た。

ユリア系接着剤を使ったブランクを強引に捻ると、ピキッと剥離した。
外側は接着層が極めて薄いので接着剤ではなく竹が裂けた。
接着層が厚い中心部が白粉化し剥離。
当時フォームを自作し62度くらいでブランクを作ったので、中心部の接着層がほんの少し厚くなったのだ。

このことで愕然とし、同種接着剤を使用したロッド10本くらいをたたき折って廃棄。
ですから、私が販売したロッドでこの接着剤を使ったものはありません。
件の接着剤を使ったロッドは3本手元にありますが、これは私にとって記念すべきもので、販売することはありません。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
剥離ですか (EJ)
2011-08-08 19:30:50
ユリアって尿素ですよね?
何かの本で尿素系接着剤がバンブーロッドでは
主流って読んだ気がしたのですが、ダメなんで
すか?驚きです。
この接着剤で作られた竹竿って実はかなり出回
っているのでは?
返信する
EJさん (K.M.R.)
2011-08-08 21:04:18
あくまで私の経験による判断であることをお断りしておきます。
すべて剥離するというわけではなく、接着時に接着剤が古かったり、接着層が厚かったりした場合、危険があると思います。
通常の使用ではそれ程心配されることはないと思いますが、捻ることは避けた方が良いと思います。
返信する
なるほど (EJ)
2011-08-09 09:42:29
接着時に古いとダメということなんですね。

エポキシ系レジンのHPを見ていて、やはり古く
なると硬化剤がやられると書いてありました。
これは接着剤ではないですが、似たような現象
なのかなと。

お店で買った時点ですでに古いとアウトですね。
返信する
EJさん (K.M.R.)
2011-08-09 09:59:35
冷蔵庫で保管するのが基本ですが、古くなるとまず主剤の粘度が高くなります。
そして、硬化剤が固まってしまいます。
接着剤は可能な限り薄くがキモです。
接着層が厚くなると接着強度がかなり落ちますね。

接着剤は、市販の密閉された状態で販売されているものは、大丈夫だと思います。
バンブーロッドで使うもののほとんどは、プロショップで小分けにされたものがほとんどなので、外気、特に水分の影響を受けやすいと思います。
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