南の国で、変わったコーヒーを飲んできた。
その名は、Alamid coffee,(Kape Musang, Civet coffee)である。
味は、アラビカ種のコーヒーでとてもマイルド、香りが特徴的でチョコレートの様とよく言われるが、ちょっと違うような…
豆は北部ルソンの高地で栽培される。
コーヒーの実をジャコウネコが食べ、果肉は消化されるが種にあたる部分は消化されずに排泄される。
これを集めたものがAlamid coffeeになる。
日本でも飲むことができるらしいがかなり高価。
現地でも普通のコーヒーが~80円なのに、700~800円と10倍以上する。
それでもわざわざ飲みに来る物好きが結構いるって…自分だってそうじゃないの!
ジャコウネコの分泌物か内蔵は、ヨーロッパの高級な香水の原料になるそうだが、
コーヒー豆がその腸内で醗酵し独特の香りとなるらしい。
“ウンチやん”と言われればばそれまでだが、きれいに洗って焙煎されるからまあ大丈夫だろう。
―――説明文の一部を訳すと―――
Kape Musang(civet coffee)は世界で最も珍しいコーヒーです。その豆は、ジャコウネコ、当地の呼び名で'Musang'のフンから集められます。そのフンはコーディレイラ高地のコーヒー農園で見つけられます。ジャコウネコは、極上のコーヒーの実しか食べません。
私たちは注意深くこの豆を洗浄し、手作業により厳しい品質基準に適合するよう加工しています。
Kape Musangを入れると、他に類を見ないチョコレートのような香りと滑らかな味があります。
日本で飲むとかなり高価になるようです。
昔、心理学の講義で聞いたのですが、香水を作るとき、花などの綺麗な香りだけで作ると最初は良い香りと感じるけれど、物足りないのだそうです。
そこで、その中に動物系つまりジャコウ鹿やネコの成分を加えると香りに深みが増すのだそうです。
さらにそこに汗や屎尿の成分を加えるとなんとも言えない香水が出来上がるそうな…
体臭や汗のニオイフェチの人がいますが、嫌いの裏返しが好きになっていてかなり微妙なところなのでしょう。
件のウンチコーヒーですがイヤな味や香りは全くありませんでした。
言われなければ“ただの極上のコーヒー”です。
今度彼の地に行く機会があれば買って来ますので、皆さんで味わってみましょう。
ジャコウネコのフンのキーワードでちょっと、印象的でしたので、頭の隅に残っています。
^^
残念ですが、ウンチ豆はもうありません。
同じ産地の通常の豆ならありますが…
ネットで検索すると、通販しているショップがありますよ。
“コピ・ルアック”か“シベット・コーヒー”で検索してみてください。
インドネシア、フィリピン、インドと産地がいくつかあリます。
基本的なものは同じですが、豆の種類が異なれば味も変わってくるかもしれません。
いつか喫茶店を開いたら、これを出そうかな…
興味津々ですなぁ。
日本では売ってないの?
是非飲んでみたいっす!!