一般社団法人アンチスリップ・ラボの会員が施工を行うASL工法は、
今張ってあるタイルや石の表面を特殊加工して濡れても滑りにくくするという工法です。
張ったばかりのタイルも何年も経過したタイルも同じように施工できます。
施工と言っても洗浄しているような作業風景です。
ただ、この工法の弱点は見た目で違いが良く判らないことです。
体感すれば、誰でも判る違いが出ます。私たちも小さな穴を床面に形成するんですよと説明しますが肉眼で誰も見えないです。
ということで、2000倍の写真を掲載します。左が施工前、右が施工後です。
黒く見える部分が、私たちが穴と説明している部分です。微細なへこみが形成されます。
ここに水が薄ーく入って人が歩く際(動物も同じです)に足裏の水の移動を抑える(水が床の上をすーっと動きにくくする)ので滑りにくいのです。
さて、時々施工した何年か後にまた滑るよというお声をかけられることがありますが、
ほとんどの場合は、表面に油膜状の汚れが堆積していて一時的に穴をふさいでいることが原因です。
ですから、その汚れに応じた適切な洗剤で洗浄を行うと効果が戻ることがほとんどです。
(長年の汚れは何度か洗浄を繰り返さないとそう簡単に落ちませんが)逆に言うと、定期的に徹底洗浄を行えば長期間効果が持続するのです。
また、セラミックタイルに施工ができる工法は非常に少ないです。そこもASL工法のメリットです。