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小泉進次郎さんへ一言。

2024-09-16 09:10:00 | 日記

見出し写真が欲しくて選んだお気に入りの1枚です。石垣島でパラセール体験したときのもので、にっこりスマイルマークがかわいいですよね。また遊びに行きたいです。

最近話題の自民党総裁選で、話題の小泉進次郎さんが解雇規制に触れ雇用の流動性を上げたいとおっしゃっていました。日本の雇用についてはいわゆる年功序列、終身雇用、転職回数などから問題視されることも多々ありますが、私は雇用の根本である新卒一括採用にも問題があるのではと思っています。
 
思い返しても、新卒一括採用は学生に対して過度なプレッシャーを与えています。「新卒カード」という言葉があるように卒業時の一度のチャンスで成功させなければ、いわゆる「勝ち組」「負け組」に人生が振り分けられてしまう恐怖があります。このプレッシャーは自分の適性や興味を無視してでも「とりあえず内定を取る」という短期的な視点となり、企業とのミスマッチの大きな原因となるでしょう。
 
新卒採用では大量の応募者をふるいにかけるため、学歴がその重要な指標となりがちです。以前、学校名に応じて内容が異なるメールが流出して話題になっているのを見かけました。個々の能力やポテンシャルよりも学歴が過度に評価される傾向をおおいに表しているのではないでしょうか。こういったことは教育にも多大な影響を及ぼし、一流企業への就職をゴールに逆算していった結果、厳しい競争が低年齢化していく様相もあるように感じます。
 
多くの企業が「長期的な人材育成が会社に貢献する」ということを期待し新卒を優先的に採用するため、中途採用は控えめで転職やキャリアチェンジの選択肢が少ないのが現状です。メンバーシップ型とも呼ばれる新卒からの長期雇用が通年採用・中途採用の枠を狭め、雇用を硬直化させている強い要因に思います。
 
新卒カードを使った一発勝負がなく通年採用・中途採用の門が開かれているならば、学生は「とりあえず内定」を目指すことなく個々に合わせた就職を叶えやすくなるでしょうし、人材の流動化が大きくなることは賃金の上昇にも繋がるはずです。「一度採用してしまえば転職は難しいだろう」という状況では企業に足元を見られてしまうのではないでしょうか。また、企業側の長期的な育成が良いという風潮が「転職する奴は堪え性のないダメなやつ」という空気感を作ってしまい、ますます動きにくい状況さえ作り出してはいないでしょうか。
 
失われた30年、イノベーションが生まれない、等々経済的な伸びの悪さは企業の伸びの悪さ、企業の根本たる人材、雇用環境の悪さです。雇用の流動化を促進したい、大変結構でその通りなのですがアプローチの仕方が解雇規制の緩和というのは反発を招きやすく実際批判の声もあります。雇用を考えるなら採用、長年の慣行である新卒採用の周辺環境から見直し、変えてあげてほしいと思います。青田買いを防ぐ就職協定も形骸化し結局は廃止され、企業も学生もますます早期に活動が必要となり情報収集が生命線となっているようです。
 
諸外国では通年採用が一般的で進級や卒業のタイミングも4月始まりの日本とは異なります。グローバルな人材確保を求める点からも通年採用をベースとしたほうが対応しやすく計画も立てやすいでしょう。コスト面で企業側が避けるのであればサポートするような施策をとるなど、解雇という面でなく採用面からの流動化を促進するほうが反発も少なく受け入れられやすいのではと思います。


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