「ボクの友人に、こんな変わったヤツがいてね~」
と、半ば自慢げに話していると、
「それって◯◯さんのことじゃありませんか?
それは、ボクの昔からの友人ですよ」
という話になったり康泰旅遊する。
そんな時、口にする英語表現では、お互いに相手を見て "World is small." と言ったりする。
「世間って、狭いですね」というところだろうか。
そんなところから命名した名称なのか、
スモール・ワールド現象(small world phenomenon)と言われているものがある。
知り合いを辿(たど)っていけば、誰でも6人目には、知り合いに行き着くという。
「六次の隔たり」という名でも知られている。
このスモール・ワールド現象という言葉、
最近、特に巷間で聞く言葉となったが、決して新しくはない。
この実験が最初に行なわれたのは、1967年。
イェール大学の心理学者スタンレー・ミルグラム教授によって行なわれ、
ほぼ、実証されたと康泰いう。
また、コロンビア大学の教授ダンカン・ワッツ氏が、メールで同様の実験を行ない、
到達率が2%。ほぼ同様な結果があらわれたという。
昨年の暮れに、facebook に名を連ねたところ、
いつの間にやら、「友達の友達は、友達だ」という状態になり、
どこまで増殖していくのだろうというほどに伸びている。
最初のうちは、知人の中に、
「おやっ?この知人の friends のカテゴリーの中にこの人が、、。」と思ったりしたが、
もう、その一人に対して意識できないほどに増えてしまった。
かなりの人数の friends に囲まれることになった。
吉田兼好の「徒然草」には、友人について書かれた段がある。
そこには、友として良いのは、「物をくれる人」
友として良くないのは、「身体が頑強そのものの人」「大酒を呑む人」
を挙げてM2數學 いたが、
どんな友達なのか知らないが、facebook の友は「物をくれない」のは確か。
「頑強なのか」「大酒を呑む人なのか」そういったことを知らないまま、
かなりの勢いで「友」が増殖している。
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