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発掘された日本列島2010

2010-08-17 11:30:02 | イベント・祭り

『発掘された日本列島2010』ってなに??? そう思った方、いますよね?えっ!いないって!?

『発掘された日本列島2010』は、“青森県立郷土館”が関係しているということなので、行ってきましたよ

 

青森県立郷土館は、あおもりシャトルdeルートバス『ねぶたん号』の停留所でもあります

 

おっと~、なにやら向こうに『発掘された日本列島2010』の看板が見えますよ

 
さて、中に入ってみることにしましょう

 

エントランスを抜けるとこのような光景が・・・ 

 
左から、史跡赤土山古墳 埴輪出土状況レプリカ/朝顔埴輪/円筒埴輪/冠帽形埴輪というプレートがついています。



そうなんです、実は『発掘された日本列島2010』とは日本各地で発掘された重要な遺跡・遺物の発掘速報展なのです
今回は、近年特に注目される20の遺跡、約450点の出土品を展示しているとのことですよ

ちなみに、ここ青森を始め、東京・宮城・大分・香川・大阪の全国6都道府県でしか開催されない貴重な展示でもあります

 

反対側には、兵庫県朝来市にある池田古墳から出土した“鳥形埴輪”が展示されていました。


こちらは、これまでに見つかった鳥形埴輪と違い、数羽の子鳥を伴っていたようです レアものです!

 


さて、いよいよ展示室内に足を踏み入れます

 


いきなりショッキングなヴィジュアルですが、こちらは奈良県橿原市の観音寺本馬遺跡(約3000年前)から出土した“土器棺墓”のレプリカです。 


この骨は幼児のもで、珍しい状態の発掘例なのだそうです

 


こちらも奈良県橿原市の観音寺本馬遺跡(約3000年前)から出土した土偶で、この写真では分かりづらいのですが、足のふくらはぎがふっくらしているのが特徴です


ほとんどの土偶は女性型のようですが、時折男性型の土偶も出土しているようなので、逞しい足から想像するにこちらの土偶も男性型の土偶なのでしょうか?

 


「おっこれ見たことあるぞ~」という人、いませんか?
こちらは復元したものですが“銅鐸”です カメラのレンズが写ってますね・・・(汗 

 


同時に、奈良県田原本町の唐古・鍵遺跡(約2500~1800年前)から出土した、“実験用の鋳型(写真左)と通常の“銅鐸鋳型(右)”も展示されていました

 
銅鐸の鋳型製作復元方法の説明もあるので、私のように銅鐸好きな方はハッピーになれる場所です




さて、お次は福岡県糸島市の三雲・井原遺跡(約1900年前)から出土した“内行花文鏡”です。
三雲・井原遺跡は「魏志倭人伝 “伊都国”」の中心地だそうで、中国との交流を示す青銅鏡やガラス玉などが多数出土した遺跡なのだそうです


なんと、この鏡の裏には人の骨がついているらしく・・・ 下に設置されている鏡で確認できます

 

じーーーーーっ
こっちを見つめているようだったので、目線をそらし少し斜めから撮影してみました


こちらは、奈良県桜井市の纏向遺跡(約1800~1700年前)から発掘された“木製仮面”です。
アカガシというブナ科の木からできていて、古代の木製仮面としては国内最古だそうですよ

 


さてさて、金銀財宝にめっぽう弱い私は、次のコーナーにいる滞在時間が少々長くなってしまいました・・・


左の写真は、福島県南相馬市の泉官衙[いずみかんが]遺跡(1300~1100年前)から出土したもので、中学校の教科書にも載っているあの有名な“和同開珎”です
確か、日本で最初の流通貨幣でしたよね?

 
時代は江戸に変わり、右の写真は東京都港区の愛宕下遺跡(約400~200年前)から出土した、“分銅(左)“金延板(右)です。

分銅は理科の実験などで天秤にのせるおもり、その江戸バージョンといったところですかね?
そして、江戸というと小判などのというイメージが強いのは私だけでしょうか?
なんだか、この金延板を見ているとウキウキワクワクしてきます

 


この杯のような形をしたものは“鼓胴”といって、文字通り「楽器の鼓の胴の部分」をいうのだそうです
ちなみに、木製のものが一般的だそうで、これまで陶製のものは【正倉院宝物三彩磁鼓】が日本唯一だったそうですよ
ということで、こちらもかなりレアな掘り出し物なんですね~


福島県南相馬市の泉官衙[いずみかんが]遺跡(1300~1100年前)から出土しました。

 


そして、こちらのコーナーでも長く滞在です

第一次世界大戦後にドイツ人俘虜(捕虜)を収容した徳島県鳴門市の「板東俘虜収容所」の写真が数点飾られていました。


しかし俘虜収容所といえども、同じ人間として人道的かつ友好的な扱いがなされたことで有名な収容所だったようです
 


そんなドイツ人俘虜が窯元に出かけていって作った“大谷焼ビールジョッキ”や“大谷焼火鉢”なども展示されており、当時の情景を思い浮かべてみたりなんかしていました

 
そして、日本で初めてベートーヴェン「第九」が演奏されたことでも有名ですよね
2006年に公開された映画『バルトの楽園(主演:松平健)』が記憶に新しいところです。

 


最後は、奈良県高市郡明日香村にある「特別史跡キトラ古墳」からです

写真上は“金銅製鐶座金具”のレプリカで、修復処理がなされる前と後の様子が覗えます

 

そしてこちらが、キトラ古墳壁画のレプリカです

 


左は南壁に描かれている“朱雀”、右は北壁に描かれている“玄武”です

 

こちらのスペースでは同時に、「特別史跡高松塚古墳」の整備状況も展示されています

両古墳とも、日本では他に例のない大陸風極彩色の壁画が描かれているとのことで、このような貴重な展示を見られることに感謝です・・・m(_ _)m


ちなみにここでは紹介していませんが、弘前市の大森勝山遺跡も今回の展示の中に入っているんですよ

ということで、ぜひともこの機会に『発掘された日本列島2010』をご覧になってみてはいかがでしょうか?

 

§発掘された日本列島2010§
■会期 2010年8月3日(火)~9月5日(日) ※8月16日は休館です
■会場 青森県立郷土館
■料金 一般¥310 / 高校・大学生¥150 / 小・中学生 無料
■住所 青森県青森市本町2-8-14
■問合せ TEL 017-777-1585 / FAX 017-777-1588
■開館時間 9:00~18:00
■休館日 12月29日~1月3日(※毎月不定休日があるので、直接お問合わせください)
■最寄駅 JR青森駅(東北本線/奥羽本線/津軽線/津軽海峡線)
  (駅から車で約5分、徒歩約20分 駅からあおもりシャトルdeルートバス『ねぶたん号』〈右回り〉で約7分)
■HP http://www.pref.aomori.lg.jp/bunka/culture/kyodokan.html


by ヴァ♪ 


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