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ぶらり大鰐ちょっといただきまちあるき -其の2-

2011-04-14 17:24:39 | 体験

大鰐の街をぶらり散歩したときの続きです・・・

※『ぶらり大鰐ちょっといただきまちあるき -其の1-』は、こちら

 

 

【ゆけむり通り】を大鰐温泉駅に背を向けて歩いていくと、道の途中で羽黒神社の鳥居が姿を現します。


この日ガイドを務めてくれた田中さん曰く、鳥居にもいろいろと種類があるそうで、大きく分けると神明鳥居と明神鳥居に分かれるとのこと。
ちなみに、この羽黒神社の鳥居は“明神鳥居”になるようです。


神明鳥居は、地面に対して垂直の足に平行の笠木(上部の棒)と貫(下部の棒)を持つ直線的でシンプルな鳥居。
一方の明神鳥居は、反るようなカーブを描いた笠木やハの字になった柱など、装飾的な特徴を持った鳥居なんですね。
そんな明神鳥居の中には、笠木の下にもう一本の木(島木)がついているものもあるのだそうですよ・・・φ(.. )

 

 

 

さて、そんな羽黒神社をぐるっとまわると、薄曇りの日でもハッキリと目立つ朱塗りの橋が見えてきました。


この中の橋に設置されたガス灯のような街灯からは、古き良き時代の情緒を感じます。

 

 

 

 

話は前後しますが、中の橋を渡る手前には大町桂月の文学碑があって、このような歌が記されています。

「雨かとてさむれば川の音にして尾上にすめる有明の月」


桂月は、1922(大正11)年10月18日、平川の岸辺にあった今は存在しない加賀助旅館へ泊まった際にこの歌を詠んだのだそう。

ちなみに、この加賀助旅館の先祖が北陸は加賀国の出身と云われており、戦国時代まで遡る古い歴史を持っていたのだとか。
藩政時代には温泉熱を利用した菜園の主を任じられたり、代々津軽藩にある温泉を管理し発展させてきた功労の家柄で、当時の大鰐温泉を代表する老舗旅館だったそうな。

 

 

 


そんな中の橋を渡りきると、目の前に朱塗りの立派な仁王門を構えた大円寺が姿を現します。

 
大円寺は未と申の一代様なのですが、境内にはその姿が見当たらないようで・・・
その代わりに、2頭の牛が仁王門に。


ここ大鰐町では、毎年土用の丑の日に丑湯まつりが行われます。
大円寺前から牛の背中に神子が乗って松明行列に守られた御神体が町中を練り歩き・・・
最後には、霊湯大湯会館にて牛の像の上に仏像をのせて湯に浮かべるという、ちょっと不思議なまつりなんですね


なんとなく、大円寺と牛の繋がりが見えてきました。

 

 

 

さて、正面扉に凝った模様の装飾金具が施されたこちらの観音堂もまた然り。

 
狛犬の代わりに・・・
 

 

 

 

狛牛がいらっしゃいました w(゜o゜)w

 
なぜ狛牛なのかというと・・・
これには、修復を終えた阿弥陀如来像をはるばる京都から運んできた牛に対しての労いと感謝の意が込められているそうな。

 

 

ところで、この大円寺は“大鰐の大日様”として津軽の人々から信仰を集めていて、御本尊は国指定重要文化財の大日様となっています。
しかし、実際には大日如来坐像ではなく、藤原様式の阿弥陀如来坐像が鎮座しているんですね・・・ナゼ??
これには諸説あるようですが、未だ謎は解明されていないようです・・・

 


【大鰐】という地名の由来は、この大きな阿弥陀如来(大阿弥)が変化したというのが有力な説なのだそうですよ。


また、聖武天皇が国分寺を建立する際に、本尊大日如来を阿闍羅山の『大安国寺』に安置したことが始まりという大円寺。
この大安国寺は後に荒廃して円智上人が建立した「高伯寺」に移奉したそうで・・・
その後
、津軽家代々の崇敬を受けて江戸時代末期まで“大日様”として信仰を集めてきたのですが、1871(明治4)年の神仏分離令が発令された際に大円寺が弘前へ移り、高伯寺の名が姿を消すという紆余曲折を経た歴史があります。

その大安国寺を『オオアネ』と読んだそうで
、これもまた【大鰐】という地名の由来のひとつでもあるそうです。

 

 

 

 
これは、お寺でよく見かける鐘のような梵音具(楽器)で、鰐口”といいます。


これもまた、【大鰐】という地名に何か関係しているのではないか?ということです。

 

 

 


さてと、またまた小腹がすいてきたので立ち寄りスポットへ

ガラス張りの店内にせんべい焼き器がずらりと並ぶこちらのお店は『まみや煎餅店』

 
(※画像クリック

この看板に書いてある通り、お店は大鰐温泉駅から目と鼻の先にあります。



 

 

店内は、大鰐煎餅一色。
箱の中には、一枚一枚まごころをこめて丁寧に焼かれた煎餅がぎっしり詰まっています(^^)d


大鰐煎餅は、いわゆる南部せんべいのような軽い感じではなく、ずっしりと重みのあるクッキーに近い煎餅なんですね。
「胡麻」・「落花生」・「バターピーナッツ」の3種類の味があるのですが、中でも豆煎餅には水をいっさい使っていないそうで、濃厚な味が楽しめます♪

 

 

 


そんな大鰐煎餅一筋のまみや煎餅店ですが、近頃テレビで取りあげられたことがきっかけでお客様が急激に増えたそうで、嬉しい悲鳴を上げていると話す3代目御主人の間宮稔さん。


(※画像クリック

「間宮林蔵とつながりがあるのですか?」という質問にも熱心に答えてくれた御主人でしたが、真相はいかに・・・!?


代々受け継がれて、創業100年以上になるというまみや煎餅店
これからもずっと、美味しい煎餅を焼き続けていってほしいものです

 

 

§まみや煎餅店§
■住所 青森県南津軽郡大鰐町大字大鰐字前田37-5
■TEL 0172-48-2422
■営業時間 7:00~18:30
■定休日 第1・3日曜日
■最寄駅 JR大鰐温泉駅(奥羽本線)/ 駅から徒歩約2分


by ヴァ♪ 


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