先月(11月)のお話になりますが…
お誘いをいただきまして、「梅花流檀信徒地域講習会」に参加してきました。
梅花講は、「梅花流詠讃歌」というご詠歌やご和讃(仏教のお歌)を曹洞宗の作法でお唱えする会。
地域によってはご葬儀の際に講中の皆様がいらっしゃりお唱えすることもあります。
お声をかけてくださったのは、胎内市黒川の長谷寺様。
「初心者クラスなので気軽な感じで大丈夫ですよ」とお誘いいただきました。
ご葬儀のときに何度か立ち会わせていただき、ご和讃やご詠歌が素敵だなと思っていたので
気軽な感じなら…とお申込み。座談のような感じなのかな?
…と思っていました。
ご住職も当日まで知らなかったそうですが、
実はお道具(法具)も使って本格的な講習会だったそうで。
勿論、法具は持っておらず。
しかし、わざわざ私のために他のお寺様から法具をお借りしてご用意してくださりました!
法具に触ったこともない超初心者なのに申し訳ない…
そんな超初心者に対して、先生が分かりやすくご指導くださったのも助かりました。
法具を広げた様子がこちらです ↓
法具に触れる機会が初めてだったので勿論今回初めて知ったのですが、
法具の開き方や持ち方、閉じ方すべてに細やかな作法や順番があったことに驚き。
梅花流検定試験があるのですが、そこでも大変重要になってくるそうな。
そして左の楽譜は「梅花流詠讃歌」を勉強するときに一番最初に習うと聞いた「三宝御和讃」
そもそも楽譜が大変特徴的で、どう読むのか今回初めて知りました。
楽譜の読み方はこちら ↓
ぱっと見たとき「名探偵コナンに出てくる暗号かな?」と思ってしまった。
「梅花流詠讃歌」は『ファ』と『シ』はあまり使わないんだそうです。
なので音階練習のときは『ドレミソラドレミ』で行っていました。
確かに詠讃歌の厳かでしっとりとした曲調にぴったりな音階。
……久しく楽器にも触れていなかった私は忘れていました。
そもそも五線譜も読むのが苦手だったんだった……
演奏するのも歌うのも比較的好きなほうで
五線譜は読めなくはないのですが、読むのに時間がかかってしまうので
学生時代は音程を暗記して演奏するという荒業で乗り越えていた思い出が蘇りました。
幸い「三宝御和讃」はご葬儀で何度か耳にしており知っていたので
楽譜は参考程度に少し見て、初めての法具を使う方に集中。
何度か演奏風景は見ていたし、今回使い方の詳細を習いましたが
実際に手にして演奏するのはやはり難しいですね。
普段の講中の皆様がいかに練習されてきたのかが伺い知れます。
沢山数をこなせば出来るようになるのかしら…
今回初見の詠讃歌もありましたが、
先生や周りの皆様にフォローしていただいて何とか参加。
最後はリクエストありますか?とのことで
思い切って大好きな「まごころに生きる」をお願いしました。
実は結構 拍が早いお歌だったのですね…
難しいのに、ご一緒してくださった皆様に本当に感謝です。
「梅花流詠讃歌」には、道元禅師様や瑩山禅師様からの み教えだけでなく
お釈迦様がお生まれになってから仏道を歩まれ、涅槃に入るまでの
そのご生涯が全て入っていると言われているそうです。
なのでお歌を歌うことは、読経するのと同じ。
その教えに触れることが出来ただけでも、素晴らしい学びでした。
現在本業をしながら法具を揃えて毎度講習会を受けて…となると
結構ハードルが高いので今は難しいですが
また機会があれば参加してみたいです。
お誘いいただいたご縁にも感謝。ありがとうございました!