役所

私、三十代半ばの
営業が面白くて仕方がなかった頃、
役所の営業担当者として毎日を過ごした
そんな時期が5年ほどあったと記憶する。



特に官庁街でも大きな取引を頂いていた
名古屋市役所さんは思い出も多い場所。

上の写真は歴史ある「本庁舎」であるが、
私が主に接していたお客様はその西にある
西庁舎と言う建物の中にいらっしゃった。



私が担当した頃は、
本庁舎と比較すると近代的な印象だったが、
流石にあれから30年も経過すると、
随分古びた感じがしたのもある種の発見。



当時この建物の主として
3階6階8階9階のお客様とお取引を頂いていたが、
若干その階の配置が当時と変わった所もあったが、
基本的には余り変わっていない位置関係には、
やたら懐かしさを感じてしまった。

私の担当させて頂いていた時若者だった方が、
課長職・部長職になっておられたのは時代の流れ。

失礼ながら挨拶だけだったのでアポイント取らず、
受付で名刺を差し出し部長が居られるか聞くと、
部長宛ての突然の来訪は少ないからかも知れぬが、
やや怪訝な表情をされ「部長室」に行く受付の方。

ただ、受付の方の反応とは真逆に
驚くべき歓待を受けたのは当時の深い付き合いの証。

　勿論、業者と役人なので節度ある範囲。
　...ただ当時と今では随分その節度も違ったね。

しきりに懐かしく当時はお世話になったと
感謝の言葉を述べてくれるのは営業冥利に尽きる。

　こちらの方こそお世話になりました。です！

あっという間に軽く10分15分が過ぎていく。
突然伺ったのに、忙しいであろうもかかわらず、
皆さん本当に親切に対応下さり感謝の一日となった。

　これも私の一つの歴史。

ただ後ろばかり振り向いていたら
歴史のページが途絶えてしまうかと思うと、
これからも新たな歴史を作って行かなくてはとも思った
30年前の役所営業の思い出訪問の日。