青色日誌

還暦を超え、子育てもひと段落。さて!

訪問営業マン

2006年01月20日 | ビジネス
午前中、社長宛てに来た営業マンに代理応対をした。
なんでも、うちのお客様の部長の紹介とか言うことで、
そうそう無碍には扱えない。業者もあの手この手とセールスに躍起。

セールス商品は、「警備」、そう、ホームセキュリティー。
要するに、企業の社長の家くらいであれば、
ホームセキュリティーを導入してくれるであろうという発想。
まぁ、ターゲットとしては正しいかも。

ところが、そのセールス、どうも営業経験がとても浅いと見た。
不景気での転職か、配属転換を迫られたのか、理由までは分からないが、
きわめて気の毒なぐらい緊張のご様子。
年のころならば、40前か。声ばかりでなく、手まで振るっている。

一応セールスなので、話を聞きながら質問をしようとすると、
「お願いだから、自分のペースで話させて」といわんばかりに、
私のほうを向けたチラシで説明を続ける。
要するに、ロープレどうりにしか話が出来ないのが丸分かり。

企業の説明の際に、意地悪するつもりは無いんだけど
「ようは、Sコムさんみたいなものね」と言うと、
「そうです、まさしくそうです!!」
・・・そんなに喜ばなくとも・・・敵会社でしょ。

しかたが無く、一巡話を聞き終えると、
今度は、何か言ってくださいといわんばかりの表情。
多分マニュアルには、『ここで質問が来るであろう』という想定なのだろう。
しょうがないなぁ、一二質問をと

「ところで、こういった警備の人って、例えば火事があったらどれぐらいで来るんですか?」
自分でもなんとベーシックな質問かと思ったら、案の定待ってましたとばかり、
「はい、それは法律で定められている通り、当社は25分以内に駆けつけ・・・」
表情が一寸明るくなった。でも
「燃え尽きちゃうよねぇ」
「えっ、・・うっ・・そうですねぇ、燃えちゃいますねぇ」

だめじゃん。何か応対文句があろうに。
それでも一生懸命考えた挙句に発せられたのは
「不審者進入の際も25分以内で駆けつけます」
「?!」 更に続ける
「しかし今の泥棒は、プロですと25分以内に仕事を終えてしまいます」
「・・は・・??」
きみ、本気で言っているのか。もっとだめじゃん。

「しかし、警報装置がなりますから、プロの泥棒でも大丈夫なんです!!」
それに結び付けたかったのか?
まぁ、100歩譲って泥棒はよしとしても
最初の質問の「火事」はどうなるの??

質問の答えは聞かぬまま、彼は話を終えた安堵感で一杯の様子で帰っていった。

ああ、うちの会社の営業君は、こんな人いないだろうな。信じてるよ。みんな。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« よろしくお願いします。 | トップ | 新年会 »