青色日誌

還暦を超え、子育てもひと段落。さて!

術後

2018年02月25日 | 思うこといろいろ
金曜日の待ちに待った朝が訪れる。
こんなに待ち遠しい朝が今まであったろうか。
改めて日常の有難さ健康の重要性を思い知る。

朝日の当たるナースステーション横の部屋は
その光だけでも健康を取り戻しそうな、
本当にありがたい朝の光に感じた。

ただ、朝食など当然食べられる訳はなく、
午前の回診を、これ又身動き一つできず
ただただ待つことになる。

その待ちに待った執刀医の回診。
術後の経過上々との診断を得、
巻き付けられていたあらゆる医療器具は外され、
唯一左手首に刺さる点滴のみの体となる。

不思議なもので一般的に体調不良で点滴をする際、
これに繋がれているだけで鬱陶しい気分を味わうが、
この時の私は、その点滴が刺さっていても、
本当に解き放たれた気分。

人というのは誠に勝手であり
もっと悪い状態を思えば何事だって耐えられると、
思わず宗教めいた考えを悟るほどでもあった(やや笑)

そして昼食。
丸々二十四時間食事から遠のいていた為、
とても空腹を感じていたのも経過良好の証。

食前に飲んだ水が、
どんなに旨いお酒より美味しかったかは言うまでもなく、
そして出されたお粥も又どんな旨い寿司にもかなわぬ味。
これもしばらくすると忘れてしまうのであろうか?
(これまた宗教じみている…だいぶ笑)


その後、術後良好であれば後はゆっくり出来ると思いきや、
何と歩く事ができるなら出来るだけ歩いて下さいとの指示。

経験された方もいらしゃるかと思うが、
手術で体内で流血した血液が滞留し血栓状態となり、
エコノミー症候群の様に心肺停止を防ぐ為に、
動く、運動をする事が必要なのだ。とか。

まさか手術翌日に歩行するとは思わず、
そしてこれが自分の歩みとは思いたくもない
ヨボヨボとした足取りで病室前を歩いたのでありました。
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