青色日誌

還暦を超え、子育てもひと段落。さて!

心配

2023年10月30日 | 本番記録
何かと主に健康に対して心配事が
本当に多かった、私が代表をさせて頂いている
レアサウンズジャズオーケストラの秋のコンサート。

終わってみれば
満席大盛況で幕を閉じる事が出来ました。

 まずはご来場いただきましたお客様に
 心から感謝を致します。

そんな記録を今回も綴ってみます。




それは一週間前から始まっていた。

先週の日曜日二人のメンバーからのメール。
インフルエンザに罹患してしまった人と、
感染症ではないが大きく体調を崩したという人。

インフルエンザの彼は、
何とか待期期間が本番の日までにはかからず、
無事出演が可能であったのだが、
もう一人は本番が出られそうにない。と。

そしてこの窮地を救ってくれたのが、
当地で活躍するTB奏者ドナルドギブソンさん。
レアサウンズでご一緒するのは初めてとなるが、
この人とは3つほどのビッグバンドで、
ご一緒した経緯があるのでよく存じ上げる仲。

リハーサル一回で本番に臨んでいただきました。

 そんな一週間前から心配は続いていたのです。

勿論自らが体調を崩したのでは始まらないので、
正にコロナ爆発時の時のような感染対策を実行し、
体を守る日々が続いたのだ。


そし前日にもメンバーにメール。
体調が悪い人はいないか念には念を入れチェック。

 仕事であれば、
 欠勤者のリカバリーをする人は
 必ず作る必要があるのが世のルールだが、
 我々のバンドの場合は代替要員などいない。

幸い危惧する様な知らせもなく当日朝を迎える。

コンサートなどの演奏回数は、
コロナ禍の前に戻りつつあるが、
こう言った心配事はコロナ前にはなかった事。
コロナの前には戻らないと分かりつつ、
何とももどかしい思いで迎えた朝だったのです。



見事な快晴!



ここの所、このビルに入るホールを
利用させて頂いているが間違いなく快晴率が高い。

そんな快晴を喜んでいる合間にメンバーから、

 メール一件
 Line一件
 電話一件。

ドキドキドキで寿命が3日程縮まる思い。

まさか体調崩して出演不能だったらどうしょうかと
びくびくしながらそれぞれ対応すると。

 寝坊
 出がけに鍵なくす
 年配の親御さんのお世話。

との遅刻の連絡。

まぁ親御さんの話は仕方がないにしても、
寝坊はどう!

加えてその寝坊君は

 ドラムセット
 リズムのアンプの類
 パーカッション一式
 譜面台
 受付セット

を車に積んで持ってくる役割。
まあ、体調崩すよりは良いけどさあ…

従って搬入を開始しても、



ひな壇は組みあがるが、
リズム楽器はもとより譜面台もセッティング出来ず、



パンフレットもアンケート記入用の
鉛筆が届いていないので中途半端状態。

で、何とか30分程遅れて寝坊君到着。



無事鉛筆を挟み込む作業が開始出来、
舞台も急ピッチで出来上がっていったのでありました。


 ところがここで問題勃発。

確か9時30分には来てくださる予定の
調律師の方が到着されないのだ!

この辺りの手配は全て私がしているのだが、
どうやら手配を忘れた?様な...そうでない様な.....。

そもそもこのホールのピアノは、
指定業者じゃないとやってダメという事で、
毎回ピアノメーカーさんにお願いしていたのだが。。

会館の方に聞いてみたら、
本来ならば申し込んだ資料の控えが
メーカーさんから届いているはずだがそれも無い。と。

 えーーどうしようかと一人寿命が更に2日程縮まる。

仕方なく最終手段を会館の人に掛け合う。

それはその日もビデオを撮影して下さる予定の
調律師の資格を持っているビデオ屋さん^ ^に
特別にやってもらってよいか尋ねてみると、
有難いことに条件付きで快諾!



ビデオのセッティング後回しで、
急遽やってもらうことに。。


ところが数分後、メーカーの調律師の方到着。
やっぱりちゃんと頼んであったのかと少々安堵。
ビデオ屋さんには大変ご面倒をおかけました。。


と、こんな事を繰り返していると当然疲労。
それでもとりあえず無事昼食タイムに突入したのです。



私がヒレカツ3枚のヒレカツセットを頼むと、
しょうが焼き丼セットを頼んでいたデビル氏、
ヒレカツが美味しそうだからと変な対抗意識で、
ヒレカツ4枚セットに変更する。。。



こんなどうでも良い事も、
そのうち思い出になるんだろうなと思い記録^^


さてリハーサルが始まります。

本日の私のセッティング。



そしてこの客席が満席に埋まるかと思うと、
やはり武者震いの様な感覚が走る。



我々だけのリハーサルは、順調に進すみ、
いよいよゲスト、エリック・マリエンサルさん到着。

エリックさんは前日日本に到着したばかり。
そんな疲れも全く見せることなく笑顔で挨拶。

そして、つい先日お孫さんが生まれたとは、
先日の記事でお話ししたとおりだが、
その話に触れると、自慢げに孫の写真を見せてくれる(^^



あんなに素晴らしい音を出す人も、
孫の自慢はするんだと(^^♪実に微笑ましい。


そしてゲストを招いてのリハが開始される。



この方がゲストの時は毎回書いているが、
この方のリハーサルは全てが全力。

ラッパ吹きの私は当然真似できないし考えられないが、
それに乗せられるようについ吹いてしまう自分に
毎度の事反省なのだ。。



選曲については当然しっかり、
リードラッパとしての意見を通させてもらったが、
重量級のラインナップはお客様には好評だった様子。

そのひとつひとつを確認するように進みます。



そして無事リハーサルも終了。
エリックさんと、ドナルドさんが当り前だが、
「英語」で会話するその姿につい私微笑む。



そして同時にめちゃくちゃ心強い通訳が
本日は居て下さる事が何より嬉しかったのも確か^^


 そして恒例の記念写真。



いつもいつもこの時のメンバーの笑顔は最高であります。



リハ後は開場まで思い思いに過ごします。

で、男性用控え室の光景がこれ。



なんとなく息子の部屋を覗いたら、
友達が来ていて皆んなゲームに興じるの図。みたい。
ついつい笑ってしまいましたよ。


 また日を改めて記載したいが
 チケットに纏わるまたまた大きな心配事を
 私抱えながら、

10分前倒しで開場。

 メンバー皆さん心配かけました…


今回もまた開場前から随分の方に並んで頂き、
みるみる客席が埋まって行くのは本当に有難い限り。


さて開演です!



一曲目、今年はなぜか多く取り上げたラテン。
お客様にインパクトを与えるにはもってこいと思い
採用したのはどうやら成功だった様子は、
後に頂いたアンケートの答えで知る。

その後も大きな事故もなく^ ^順調に進む。



今回の曲構成、
一部が5曲二部が7曲プラス1曲。
やはりエリックさんを沢山聞いてもらいたく、
こんな構成にしました。

そんな第一部が無事終了。

15分の休憩後第二部に臨むのですが、
開始直前の舞台袖のメンバーのリラックス振りには
ちょっと驚くほど。。

緊張感がまるで無いのはまあ良い事捉えるかな。
皆んな度胸が座ってきましたね。

さて二部開演。


エリック招き入れは大曲中の大曲。
まあ自分でこれにしよって言った手前、
みっともない演奏はできません^ ^

でも私も結構リラックスして、
気持ちよく吹きながらいよいよエリック登場!!



会場がエリックの音に包まれ、
見えるお客様の顔は皆見事に穏やかな微笑み。
きっと感動をした時の表情って、
これなんだろうな。と。



ところがスローナンバーで事故る。

曲をご存知でない方には
分からなかったと願いたいが…結構な事故。

私せっかくリラックスして吹いていたのに、
自分がミスった訳ではないが緊張が走る。

 そう、好投していたのに仲間のエラーで
 制球が狂いそうなそんな感じだ。

その後も記録に残らないエラーみたいな
ちょっとしたチグハグがおきる。

これらはお客様には分からなかったとは思うけど、
やはりこういうところまでしっかり詰めないと、
いくらお客様から良かったよ良かったと言われても、
目指す上手いバンドにはなりきれませんね。反省。

でもエリックワールドは全開で、
帰り際に頂いたお客様の直接の声は、
今までの中で一番良かったよ。と。

お世辞でも嬉しいです。

 ラスト曲前に、
 恒例の代表者の挨拶させていただき、
 ラストナンバーへと。

このラスト曲、本来はアルトサックスで
メロを吹く物ではない編曲をあえてエリックにお願い。

リハで初めて聴いて感動したそれは、
まさに私が紹介したその言葉通り、
見事なフレーズで駆け抜けて下さいました。


 アンコール!

ありがたく頂いたアンコールに応えて、
イントロが始まって仰け反るお客様多数目撃😍

描いた通りの盛り上がりについ嬉しく!
怒涛の勢いで終演したのでありました。




終演後のロビーサイン会会場。
毎回このゲストの時のサイン会は長蛇の列。

ひとりひとりに名前を書いて、
そして記念写真を撮ってくださる丁寧さ。
ステージの片付けが終わっても、
まだサイン会は続いていたのは人気の印でしたよ。



 かんぱーい



メンバー全員参加の打ち上げ宴会は4年振り。
いやー楽しかったですね!

私は毎回この時にサインを色紙に書いて頂きます。
演奏の前では無く後に書いて頂くのは、
私なりにある一つの考え方^ ^



こんなに丁寧に書いて下さいました。感激!!

そしてこの方にもサインを頂く^ ^



 これ。



これも思い出として取っておきますよ。勿論。

宴席の最後はエリックさんからのお言葉。



勿論ドナルドギブソンさんが通訳をして下さり、
いつも本当に音楽を続けてきて良かった!と
思わせてくださるお話に感動。



みんなもしっかり耳を傾けて正に「拝聴」。
これも恒例なる贅沢なひとときなんです。

そして最後、
締めの後はこうして送り出したのでありました。





レアサウンズジャズオーケストラ結成49年。
海外からゲスト招き開催するコンサート39回目。
私トランペット吹き初めて50周年。
私このバンドに在籍して40周年。

充実の時間を過ごす事ができました。

 積み重ねることの大切さ、
 まさに継続は力を実施している訳だが、

ただこれは一人で出来るものでは決してない。

だからこそ改めて周りの方への感謝する、
そんな1日にもなったのは言うまでもない。

ご来場頂きました皆様、有難うございました!


2023年レアサウンズジャズオーケストラ
オータムコンサートの記録 完。



ゲストとプロモーター氏がホテルへ帰る図。
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