静かにしてください。

昨日、校長先生との話の中で出てきた話。
子供たちの会、生徒会の総会の時のことだ。

以前の日誌で書いたが、ＰＴＡ総会は、
実に事細かなシナリオに基づいて行われる。
そしてその生徒会の総会も、細やかなシナリオに則っている
大人の会にシナリオがあるわけだから、
ある意味では、子供の会ならば当然なのかも・・。
ただ、わたしは、一語一句記されたシナリオには抵抗がある。

話を戻すと、その校長先生の話とはこうだ。
生徒会総会の司会のシナリオの冒頭部分。
「皆さん静かにしてください」と書いてある。
頭のよろしい皆様なら既に結末はお分かりかもしれないが、
ご想像どおり、その言葉を発した時は、
既に会場は「しーん」と静まりかえっていたという、
ちょっとした笑い話。

ただ、これは笑い話ではないんですよ。と校長は続ける。
確かにここぞ「マニュアル人間」発祥の地。
ところが現代社会のマニュアルは、ともするとこうだ。

『周りがざわついていたならば「静かにしてください」という』

これではダメでしょう。
全て、ガイドラインに基づかなければ事が進まないなんて、
ナンセンス極まりない。それこそ、
言われなければ動かない出来の悪いサラリーマンの如し。だ。

「しーん」としているのにその言葉を吐き、
返って笑いを誘い、騒がしくしてしまったその子は、
それでも勉強になったに違いない。
マニュアルの弊害。いろいろなところで感じるものであります。


ついでながら教頭先生から聞いたこちらは本当の笑い話。
私がそもそも、「総会時に質問をされる方などおられるのですか？」
と質問をしたことから始まった談笑。
仮にも18年度審議の議長を務めるわけなので、
そのあたりの様子を聞いておかなければ。と。

「あの方のお子さん卒業されたから、質問する人はもう居ませんね」
なになに、「あの人」とは！
お聞きするにその方、当該市以外の役所の職員。男性。
総会時には、最前列に陣取り、手帳にボールペン。
そして、質問の際に真っ先に手が上がるというのだ。

時々いそうだが、正直歓迎したくない方。
ところがそれらの行為、教頭先生にとって、
返ってほほえましいというのだ。なんで？？

答えはこうだ、
なぜお父さんが出てきているか？
　お父さんのほうが、お母さんよりひまだから。
なぜ最前列に陣取るのか？
　おかあさんたる奥様に報告する義務があるから。
なぜ質問をするのか？
　奥様からの質問に答えられないと、大変なことになるから！！

なんだそうだ。
まあ、確かにほほえましいかもしれないけど、
どちらかというと、笑い話の部類ですね！