いつも通りネタバレがありますので、まだ御覧になっていない方は、自己回避をお願いします。
閲覧しても大丈夫という方はお手数ですが、下へスクロールして↓↓↓↓御覧下さい。
<MEGザ・モンスター>
観ての通り昨年2018年公開の鮫パニック映画です。・・・が!!!
鮫なんて大きさのもんじゃない!通称メグ(MEG)と呼ばれる正式名カルカロクレス・メガロドンは何と通常体長15mにも及ぶといいます。
しかし、この映画のメグは15mなんてもんじゃないです。どのくらい大きいかはポスターからご推測。
何でこのメグが今迄発見されずにいたのに、急に海面近くに来たかが今回の騒動の原因です。
カルカロクレス・メガロドンことメグは古代の鮫。
メガロドンの名前は、結構聴いた事がある方もいるかもしれませんね。
「メガロドンは、約1,800万年前から約150万年前(新生代第三紀中新世半ばから鮮新世)にかけての、
海が比較的暖かった時代に生息していたサメの一種である。
正式には カルカロクレス・メガロドン(Carcharocles megalodon)という。
なお、カルカロドン・メガロドン(Carcharodon megalodon)の方は、
本種を現生のホホジロザメ(Carchrodon carcharias)の同属とする説に基づく学名である。
標準和名ではムカシオオホホジロザメ(昔大頬白鮫)と呼ばれる。」(wikipediaより抜粋)
ホホジロザメを大きくして更に恐竜のような古代っぽいイメージでしょうか。
私はイメージ的に鮫のように頭を使って獰猛に獲物として人間を追い詰めていくモンスターパニック映画と思ってました。
・・・が!!
蓋を開けてみると折角の初ステイサム様の映画だと言うのに、何となく鮫映画としては拍子抜けな感じでした。
そう、私はアクション映画では有名なジェイソン・ステイサムが主演の映画を観るのは大変恐縮ですがお初でした。
それなのに、このメグはもっと貪欲に主人公やヒロインや仲間達や人間達を恐怖に陥れてくれれば良いのに、
大きいだけでただの鮫。
とってもいい子ちゃんでした。
物語は中国、上海沖の「マナ・ワン」という海洋研究所では、探査艇でマリアナ海溝の海底調査を行っていたのです。
やがて探査艇は通常では海底と呼ばれた深さに辿り着くのだけれど、海底はふわふわしていて探査艇は更に沈み始め、未知の領域に踏み込んでいく。
其処はまるで他の星のように不思議な光景が広がっていて、三人の研究員は心躍らせます。
しかし、深海の為、沢山の灯りを底に落として明るくした為、巨大な謎の生物を呼び起こしてしまう事になってしまう・・・。
それを以前、原子力潜水艦救助の際に謎の生物に襲われた経験のある元レスキューの主人公、テイラーがタイで呑んだくれていた処をスカウトされ、救助に行くのです。
何故なら襲われた探査艇の乗組員三人の内の一人がテイラーの元妻だというのです。
その頃、チームリーダーのジャン博士の娘スーインが、独断で簡素な潜水艇で救助に向かってしまうのです。
テイラーは到着と同時に深海へ救助に向かうが、其処には鮫などと到底呼べない巨大な鮫が虎視眈々と二人を待っていたのです。
そして未知の領域に到着したステイサム様演じるテイラーが神業のような手際の良さで探査艇から調査員を助け出すのですが、
一端獲物と思った探査艇を再び狙い、マシ・オカ演じるトシ(日本人の役なのかな?)の犠牲によりギリギリ脱出します。
しかし、この救助艇の浮上した海流に乗って、巨大なメガロドンは大きな獲物を求めて浮上してくる原因になってしまう。
・・・そんな内容なのです。
この映画で結局、ホラー映画やパニック映画にありがちの主人公とヒロイン以外は皆死ぬ、そういった事はありません。
人が一杯死ぬ映画はイヤだなぁと思う人は安心して下さい。
結構仲間を救う為に自分を犠牲にする人が二人も居て、何か皆、聖人みたいだなと遠い目になりましたがお国柄でしょうか。
どろどろした物ばかり観て来たつもりはありませんが、ちょっといい人ばかりだなと思ってしまいました。
私の心が病んでるのでしょうか。もっと自分だけ助かりたいって人居るかと思いきや仏教か此処はという感じ。
中国とアメリカの合作だからでしょうか。無駄な殺生しないのは何か関係あるのでしょうか。ええええ。←驚いている。
スーインの父、ジャン博士やヘラー医師など数人の尊い犠牲もあり、海洋研究所は一端閉鎖される事になります。
しかし、メガロドンは中国の観光ビーチ、三亜湾へ向かっており、各国に通報したといった責任者モリスの嘘が判明します。
テイラー達は仲間達だけで巨大鮫、メガロドンを倒す事を決意するのです。
しかし、本当にステイサム様はお強いですし、絶対死なないし、負けない、生き残れるという不思議な安心感がありますね。
メガロドンに襲われ危機一髪!というシーンは何回もあったのに、
「ふ~あっぶね!」
みたいな淡々とした顔でいるものですから、何かサノスとか普通に渡り合えるんじゃないかと思ってしまう程でした。
そして今回のヒロイン、スーインことリー・ビンビン嬢。いや~お綺麗でいらっしゃいます。
今回のこの「MEGザ・モンスター」は中・米合作映画という事で、ヒロインが中国籍の女優さんにしたのでしょうか。
綺麗なだけじゃなく、可愛い娘がいるバツイチママで、父であるジャン博士を目標とする才女で、勇気と優しさを持つ女性です。
他の映画で観た記憶がある気が・・・と思っていたら、
『トランスフォーマー/ロストエイジ』で蘇月明(スー・ユエミン)という「KSI」の一人で北京にある人造トランスフォーマー製造工場の責任者の役をされてたのを思い出しました。
あの時もアジア人なのに綺麗な人だなぁと思っていたので、またご活躍されていて嬉しいです。
アジア人の美しさを世界にもっと知らしめてあげて欲しいです。
テイラーの元妻ローリーは死んじゃうかなと思いきや、ただの女友達と化していて、三角関係はありませんでした。
スーインの娘、ソフィア・ツァイちゃん演じるメイインがまた可愛いし、おしゃま。
無骨で無機質な感じのステイサム様演じるテイラーとメイインの遣り取りがおじさんと幼女でまたいい!
二人の遣り取りだけでキュンキュン来てました。
そんな二人の会話を聴いて、ローリーとスーインが「ほわ~」と頬を緩めていたら可愛いです。
元妻のローリーはメイインの義理の叔母さんとかになりそう。
ちゃんと最後はハッピーエンドでトドメを刺すのですが、ステイサム様が強過ぎてメガロドンがただの鮫扱いでした。
もうちょっと足掻いてくれてよいのよ?という感じがしたのは私だけでしょうか。
ポスターのような感じは無く、三亜湾について芋洗いのようになっている観光ビーチを鯨の鰯喰いのように食べちゃうかと思いきや。
浮きの錨を引き擦って数人丸のみにしちゃったくらいで、「え~何か地味だな~」と思っちゃいました。
余り食べられ無い内に鯨の泣き声を餌におびき寄せられる阿呆なメガロドンちゃん。所詮は魚頭です。
最後の最後テイラーは絶体絶命な感じになるのですが、何かこの辺りから「絶対この人死なない」と絶対の信頼があったので、
刃でぎりぃして、ぶすっ!て刺したトコを観ても「え?これでいいの?これで死んじゃうの?」と思いました。
最後はいつもは一匹観ただけでも怖い鮫達が恐ろしい数やって来てメガロドンに食らい付くトコなんかは、
ちょっと安心してしまいました。もう、生き返らないよね?もう動かないよね?という感じです。良かったです。
しかし、それが逆に「え?これで大丈夫なの?何か拍子抜け。呆気なくない?メガロドンなんだけど!」と思ったのです。
まぁ、人間の知能並に賢い訳じゃないし、能力敵には鮫と格差は無いだろうから、モンスターなのは大きさだけですものね。
仕方有りません。ゴジラにも炎掛けられて終わりでしょうしね。
ラストは花嫁さんのわんちゃんが生きてて良かったです。
あれだけが心残りで花嫁さんが可哀想だったので、生きてて戻ってくれて「良かったねえ」と安堵しました。
やっぱり犬を映画でさえも殺すのは駄目。モンスターなら別だけど、わんわんは駄目です。
と言う訳で私の初ステイサム様映画鑑賞は終わったのです。
『トランスポーター』や『ワイルドスピード』シリーズは鑑賞した事が無く、お目に掛かった事が無かったので、
トム・クルーズのように役柄では絶対死なない役者さんだなという印象でした。
・・・おトム様は撮影中に事故りそうで怖いけどね。あ。ステイサム様もスタント使わないという噂なので、
お二人とも身体は充分気を付けて沢山いい映画で私達を楽しませて欲しいです。
余り評価の良くないこの『MEGザ・モンスター』ですが、私的には観て良かったので、★★★★☆です。
☆一個はもうちょっとメガロドンを暴れさせてあげたかったなと思った事です。
冷たい深海から温かい海面近くに来て、長くは生きられなかったでしょうが、せめて好きな事一杯させてあげたかった。
・・・人間踊り喰いとか(コラコラ
此処まで読んで下さって有難うございます。
次はまたNetflixかAmazonプライムで観た映画か、録画したままの映画、若しくは積みソフトになっている映画から
感想をちょこちょこ上げたいと思います。
お時間のある時にお越し頂ければ幸いです。