<薄れ逝く君の面影>
「第一階層のボスに毒が効く」
その噂を耳にしたギルドマスター、リュシロイは早速、「病毒の呪言」が出来るカースメーカーをギルドに勧誘し始めた。
程無く年若いカースメーカーが募集に応じ、思いの他協力的な彼のお陰で第一階層のボスをレアアイテム込みで撃破出来たのだが、カースメーカーの出番はそれだけでは終わらなかった。
「レイ。また君の力が必要になる。ボス戦を何回かこなしてレベルを上げて貰いたい」
第四階層のボスも第一階層のボス同様、毒付加の状態で撃破するとレアアイテムが入手出来るという噂が流れた。
結局どのパーティも真偽を確かめる術が無い為、噂話だけを頼りに「ヴァランシェルド」のメンバーが第四階層のボスを倒すしか無いのだが、カースメーカーのレイヴァントは大きく溜息を吐いた。
毒付加のスキルである「病毒の呪言」だけしかレベルを上げていない自分は、通常の戦闘では余り役には立たない。
勿論敵に「病毒の呪言」は効き過ぎる程に効くのだが、呪文レベルが高過ぎて、すぐにTPが尽きてしまう為、連発出来ないのだ。
その為、第四階層以下のボスを倒して廻るにしても、自分は通常戦闘でただ見て居る事しか出来ない。
透き通る程に白い肌をしたレイヴァントが表情を曇らせているのに気付き、聖騎士パラディンであるリュシロイは微苦笑する。
呪術師であるカースメーカーを生業にしているのにも関わらず、レイヴァントは純粋で世間知らずな男だった。
呪術の際、繊細な動きをする腕は銀の鎖で拘束され今は見えない。
「レイ。余計な事は気にしなくていい。君に出来る事をしてくれればいいんだからな」
迷宮に探索に出る事がめっきり減ってしまったリュシロイは、それでも毎朝の鍛錬を怠った事はない。
少年から青年に成長期の移った彼は、筋肉もしっかり付いて来ていて、双子の弟であるアルケミスト、リュサイアとすっかり容姿が異なって来ている。
最近は双子と言ってもすぐに見分けが付く程二人は雰囲気が違っていた。
リュシロイは明るい太陽のような眩しさでレイヴァントに微笑み掛ける。
レイヴァントは照れたように頬を染めて視線を逸らした。
リュシロイの笑顔を見ただけで、心に掛かった雲が少しずつ晴れていく気がした。
今回の目的はレイヴァントと最近ではボス戦には必ず同行する事になっているダークハンター、ラザフォードのレベル上げと聴いて、シャスとリュサイアは顔を見合わせた。
ボス撃破の連戦は最近では珍しくない。
ハイ・ラガード公国の世界樹の迷宮では、レベル上げは各階層のボスを倒して行うようになっていたのだ。
コツさえ掴んでしまえば、レアアイテムも入手出来て、強力な武器やそれぞれの職業にしか装備出来ない防具を購入出来るという利点もある。
ボス戦でのレベル上げには必ずメディックであるシャスと強力なフォース技、「超核熱の術式」を唱えるアルケミストのリュサイアが同行する事になっているので、残るメンバーは後一人。
誰が来るのだろうと二人は首を傾げた。
入るなら前衛の戦士、ブシドーである雪之丞か、ソードマンであるアディールのどちらかだろう。
フロースの宿の一階、酒場で朝食を突きながら、エトリアからの仲間であるシャス・リュサイア・ラザフォードの三人は楽しく談笑していた。
少し離れた処に座り、レイヴァントはサラダと林檎酒を少しずつ口に運んでいる。
何度も探索に同行しているのに皆と慣れようとしないレイヴァントにラザフォードは小さく舌を鳴らした。
自分の分の食事を早々に終え、皿をカウンターに乗せると、レイヴァントの席までやって来た。
褐色の肌と銀髪に、猫のような金糸の目を持つラザフォードはレイヴァントの正面に回り込み青くさえ見えるその顔を覗き込んだ。
考え事をしていたのか、眼の焦点の合っていなかったレイヴァントは突如目の前に現れた大きな金の瞳に「ひっ」と悲鳴を上げた。
「呪術専門のカースメーカーであるあんたが何ビビってんだよ」
血のような真っ赤な瞳が忙しく宙を彷徨う。
パーティメンバーは勿論だが、ラザフォードに対してレイヴァントは特に余所余所しかった。
ボス戦でのレベル上げには多く同行している筈なのに、一向に馴染まない若きカースメーカーにラザフォードは何故か毎回突っ掛かった。
まともに応対出来ない事を分かっていながら毎回二人切りになろうとする。
それが嫌でレイヴァントはパーティから更に疎遠になっているのだが、ラザフォードは気にも止めていない。
呪術の対価として常に重い銀の鎖で身体中を拘束しているカースメーカーは戦闘以外の日常生活では俊敏とは程遠い。
今もラザフォードの前から姿を消したいと願いつつも席から立つ事も儘成らなかった。
淡い草色の長い前髪で青白い相貌を隠すように俯く事しか出来ないで居る。
「…なぁ、あんた。今、何考えてたんだ?」
触発されたように顔を上げてみれば、其処には気遣うような金糸の瞳。
ラザフォードはテーブルに突っ伏し見上げるようにレイヴァントを見詰めている。
かの人とは異なる金の月のような男。
レイヴァントは何故か頬が熱くなっていく事に戸惑い、更に顔を俯かせた。
耳まで染めている年上の呪術者にラザフォードは目を丸くする。
最初はただの興味本位だった筈なのだが、頬を染めるカースメーカーを見て気付いてしまった。
何故こうまでしてレイヴァントに拘るのか。自分を頑なに受け入れようとしない、この男に何故イラつくのか。
「ほら、最後のメンバーが降りて来るぜ?こっち来いよ!」
強引に自分の許へ引き寄せるラザフォードにレイヴァントは抗う事など出来ない。
ひ弱な身体。
そんな自分を必要だと言ってくれたギルドマスター、リュシロイ。
(マスターの為に闘う)レイヴァントはラザフォードの厚い胸に抱き抱えられながら想う。
それは恋なのか、主従の思いなのかレイヴァントには分からない。
自分はただ命じられるままに闘うのみなのだ。
自分に術を教えてくれた金の髪の男の事を一瞬思い出すが、幼い頃の記憶は日々色褪せて、もうその顔は思い出す事が出来なくなっていた。
「何だ。今回はロイなのか?ボス戦だぞ?火力不足なんじゃないか?」
「失礼な奴だな。火力はリュシィとレイで充分だろう。私も盾スキルを上げておきたいんだ」
レイヴァントを抱き抱えたまま、ラザフォードが降りて来たリュシロイに茶々を入れる。
確かに第四階層まで余裕で探索出来るパーティメンバーならば、第三階層や第ニ階層のボスは最悪リュサイアとラザフォードさえ居れば撃破出来る。
それに便乗してレベルを上げたいメンバーは少なくない。
第五階層や更にその上に階層があるとすれば、リュシロイのフルガードや三色ガードは是非上げておきたいスキルでもある。
今回リュシロイは火力に関して他の職業に任せ、パラディンにしか出来ない防御に重きを置いているようだった。
声を失い呆けたようにリュシロイを見詰めているレイヴァントにラザフォードが気付き、身体を放すと顔を覗き込んだ。
そして驚愕する。
頬を上気させ瞳を輝かせるその顔は恋する者のそれに他ならなかったのだ。
レイヴァントの想いとラザフォードの想いがそれぞれ交差する中、世界樹の迷宮でのレベル上げ探索は始まろうとしていた。
第ニ階層のボスを難無く撃破した一行は、第三階層のボスを撃破すべく第四階層の16階に来ていた。
15階の氷の湖の中央に鎮座しているボス、スキュレーを遠目で目視したパーティ一行は、16階に上がり、現在敵を倒しつつフォースポイントを上げている。
全員のフォースポイントを100まで上げ、樹海磁軸でセーブをしたパーティはボス戦を前に、一時休憩を取る事になった。
第三階層のボス、スキュレーは三ターン以内で撃破すればレアアイテムを入手する事が出来る。
ラザフォードとリュサイアさえ居れば第二階層のボス、炎の魔人同様に問題ない相手だ。
通常戦闘で死なないように気を付ける方が大変だったリュシロイとレイヴァントは樹海磁軸の前で寛ぎながら大仰に溜息を吐いた。
ポットからシャスが皆にお茶を注ぎ配っている。
既にレベルが55を超えているラザフォード・シャス・リュサイアの三人は随分余裕の表情だ。
それは、ラザフォードは全てのボス戦に参加、シャスとリュサイアは第三階層以降、探索の全てに同行している為だ。
ギルド運営に感け、随分刺激に対する免疫が衰えてしまったと、カップを握り締めながらリュシロイは苦笑を浮かべた。
目の前の植木に座り、それをレイヴァントはただじっと見詰めている。
ラザフォードは気に入らなかった。
徐に立ち上がるとツカツカとレイヴァントに近寄り声を上げる暇も無い程素早く彼をひょいと担ぎ上げると、抜け道から隣の通路に行ってしまった。
残された三人はぽかんとそれを見送るしか無かった。
「兄さん…。いいのか?あれ」
「何かラズさん、怒ってませんでした?」
我に返り心配する二人を他所に、リュシロイは悪戯っぽく微笑むと、シャスに「お代わり」とお茶のカップを差し出し、二人に聴こえないように「言いように転べばいいんだがな」と独り言を囁いた。
余りものショックに硬直状態のままのレイヴァントは、ラザフォードに担がれたまま抜け道を通り、隣の通路で下ろされた途端、その場にペタンと尻餅を付いた。
リュシロイの前でされた突拍子も無い行動に、怒っていいのか、恥かしさから泣いていいのか、それさえも分からなかった。
ただ声を失って、何かを言おうと口を開閉するが、何の言葉も出せないのだ。
元々幼い頃よりマスターである金の髪の男以外、口を利く事も無かったレイヴァントは、人と意志の疎通をする事が上手く出来ない。
こんな場合、何を言っていいのか分からないのだ。
座り込んだまま蒼くなったり紅くなってりしているレイヴァントの前に腰を下ろし、ラザフォードは突如切り出して来た。
その内容もレイヴァントを混乱させるものであったのだが、直球な彼は容赦ない。
「あんた。ロイが好きなのか?」
自分の心さえ分からない今のレイヴァントには、その問いに答える事など勿論出来ない。
好きという言葉は友人としての好意、同じ男性としての憧れ、全てが含まれている。
レイヴァントはラザフォードの問いを軽い冗談として逃げ道を探ろうとするが、頭の廻るダークハンターは、その退路さえ絶つ。
「恋愛対象として、ロイが好きかって事だかんな」
レイヴァントは絶句した。
何故自分が責められているのか分からない。
仮に自分がリュシロイを好きだったとしても、ギルドメンバーであり、パーティメンバーでしか無いラザフォードに詰問される言われは無い。
同じパーティメンバーに同性好きがいるのに嫌悪するから、排除するとでも言うのだろうか。
幾らダークハンターだとしても、共に冒険をして来てラザフォードが、面倒見のいい明るい青年である事は分かっている。
そんな彼が、幾ら自分がリュシロイを好きだと知ってもギルドから排除しようとするのは説明が付かなかった。
「…私が…仮にロイさんを好きだったとしても…君には関係無いだろう」
いつもは気弱なレイヴァントの意表をついた反撃に、今度はラザフォードが絶句する番だった。
関係無いと言った。
こんなに気にしているのに、関係ないと言うレイヴァントの無神経さに腹が立った。
言葉で分からないのならば、身体に教えてやるしかない。
ラザフォードは腰に巻きつけてある鞭に手を伸ばすと一息で手元に抜き放つ。
「しゅる」と言う鞭が撓る音がしたと思った一瞬の出来事だった。
レイヴァントが瞬きをしたその次の瞬間には、身体中を鞭で縛られ拘束されていた。
元々、呪術の対価で普段は銀の鎖で腕ごと身体を拘束しているのだ。
すっかり身動き出来なくなってしまったレイヴァントは倒れ込み、恐怖でパニックに陥る。
「何す…。ラザフォードさん…!放し…っ…!」
桜の花弁で明るい日差しを背にして座り込むラザフォードの金糸の瞳がレイヴァントの身体を凝視していた。
その暗く怪しい輝きにレイヴァントは目を逸らす事が出来ない。
まるで衣服を着たまま身体中を愛撫されているかのような錯覚さえしてくる。
淫欲に濡れた瞳。
幾ら奥手なレイヴァントも次第にラザフォードの想いを理解していった。
倒れ込むように煉瓦の敷き詰められた第四階層の床に四肢を投げ出しているレイヴァントの露になった脹脛に、ラザフォードの熱い掌が触れた。
しっとりと汗ばんだ肌は、肌理細かく滑らかで、ラザフォードはその感触を確かめるかのように、鎖が拘束している足首から膝まで何度も往復させた。
レイヴァントは目を瞑ったまま、じっとそれに耐えている。
唇を噛み締め、意地でも声を出すまいとしているのだ。
「感じているのか?ロイじゃない俺に触られても気持ちいいのか」
真紅の瞳が僅かに見開かれる。
必死に快感に抵抗しようとする無垢なる魂。
呪術に身を落としたカースメーカーという職業の癖に、真っ白な雪のような純粋さを持つレイヴァント。
ラザフォードはその心の奥底まで暴きたくて拘束した身体を起こし、自由なままの両脚を開き、その身体の中心を曝け出そうとした。
両膝を掴むラザフォードの真意を悟り、レイヴァントは恐怖した。
このままでは暴力によって導き出された快感に反応した証を見られてしまう。
ラザフォードは笑うだろう。
「無理矢理身体を開かれても反応するなど、淫乱だな」と罵るだろう。
レイヴァントは絶望し、涙を零し叫んだ。
「嫌だ!嫌だマスター!助けて…!!」
鞭の拘束から解放されたレイヴァントは横抱きにされた状態でラザフォードの膝の上に乗っている。
抗った時に出来た鞭の後は、ラザフォードが控えで持っていたメディカⅢで全回復してある。
ぐったりと脱力した状態でラザフォードの腕の中、甘えるように肩に頭を乗せ身を預けている。
「それで、そのマスターってのがあんたにとっちゃ、唯一の家族だったんだな」
レイヴァントは無言のまま頷いた。ラザフォードはレイヴァントの叫びに手を止めた。
彼が本当に救いを求めたのがリュシロイでない事に気付いたからだ。それはレイヴァントとて同じだった。
リュシロイに対する想いは、今は思い出す事も出来ないカースメーカーのマスターへの思慕によるものだったのだ。
ラザフォードは拘束を解き、無礼を詫びると照れ臭そうに笑い、素直に告白して来た。
「あんたが好き」だと。
レイヴァントの呼んだマスターの事を知りたいというラザフォードの言葉に、レイヴァントは少しずつ話を始めた。
レイヴァントは捨て子だった。
施設に入れられたレイヴァントは幼い頃から不思議な力があった。
その力を恐れ、施設の同じ子供ばかりか世話をする保母達さえレイヴァントを忌み嫌い、敬遠した。
やがて彼を気に掛ける者は居なくなった。
そこへレイヴァントの話を聞き付けたカースメーカーの男がやって来たのだ。
無表情のまま自分を見上げて来る幼い子供と同じ目線まで跪くと、金の髪のその男は言ったのだ。
「俺がお前を一人前のカースメーカーにしてやる。だからもう泣かなくていい」
人前で泣いた事など無かった。
寂しいとさえ思った事が無かった。
でも、生まれ落ちて、人と共に育った子供が何も感じない筈など無かった。
レイヴァントは金の髪の男の手を取る。その日、レイヴァントは唯一の家族を得たのだ。
男は幼いレイヴァントの修行に容赦はしなかった。
いつ自分が死ぬか分からない旅なのである。いつでも一人で生きていけるように、あらゆる知識を幼いレイヴァントに叩き込んだ。
厳しくともレイヴァントは男が大好きだったし、男もレイヴァントを我が子のように大事にした。
そして別れの日。
「今から俺とお前で互いに忘却の呪言を唱える。カースメーカーは呪術を生業にする職業だ。今度逢った際には敵になるやもしれん。その運命を断ち切る為にも、互いの思い出は消し去る必要があるのだ」
男の言葉にレイヴァントは首を振って抗議した。
忘れたくない。
楽しい思い出、苦しい思い出、そして何より唯一の家族だった男の事を忘れたくはない。
泣きじゃくるレイヴァントに男は頭を振るだけで時間だけが過ぎていった。
漸くレイヴァントが重い腰を上げ、銀の鎖を解き放ち「忘却の呪言」を唱え始めてすぐに辺りは全て闇になり、そしてレイヴァントは何も分からなくなった。
「んで、記憶の中のマスターの顔だけが綺麗すっぱり無くなってるって事か。随分凄い呪術者だな」
意識を取り戻したレイヴァントは、呪術に関してどころか、師匠の言った言葉も場所も知識も全て覚えている事に気付いた。
そして驚愕する。
唯一、男の顔と声だけがはっきりしないのだ。
思い出す度に声は異なり、男の顔はぼんやりと暗くはっきりしない。
ただ、目の醒めるような金の髪だけが陽光に光って輝いていた。
金の髪の男。マスターと呼んで慕っていた男を知る唯一の糸口が金の髪だったのだ。
「でもよ。金髪で男なんて何人も居るのに何でロイなんだ?」
不貞腐れて口を尖らせるラザフォードにレイヴァントが目を細め薄っすらと微笑んだ。
その可憐さに目を奪われラザフォードは声を失う。
理由は分からない。
自分に道を示してくれたマスターと宛も無く彷徨っていた自分を引き入れ、世界樹の迷宮探索という存在理由を与えてくれたリュシロイ。
呪術者という存在意義を問われる職業を生業にしているレイヴァントとしては、「必要」としてくれるだけで死ぬ程嬉しいのだ。
しかしリュシロイへの想いはマスターの面影を追った恋とは異なる想いである事はこれで明確になった。
「じゃあ、あんたが可愛くて構い捲くりたい俺の事はもっと好きだろ?」
手足を拘束する銀の鎖を鳴らしレイヴァントがラザフォードの腕の中、恥かしそうに頷いた。
真紅の瞳が水面のように揺らめいて透き通った肌が薄っすらと朱を帯びる姿は、ラザフォードを充分に興奮させる。
程無くして迎えに行こうかと樹海磁軸の間で心配していたリュシロイ達の前に二人が姿を現した。
姿を消した際とは打って変わって、上機嫌なラザフォードと怯えに似た緊張感を常に纏っていたレイヴァントの気がすっかり解れている事に気付き、三人が目を丸くする。
目配せをし合う三人はやがて微笑み合い、一気団結した五人は意気揚々と15階のボスの待つ氷の湖へ降りて行った。
<了>
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実際には「忘却の呪言」というスキルはありません。捏造です。