この方はサイコセラピストで、「リフレーム」というのはカウンセリングの現場で使う技術のことです。
(本より)
リフレームの定義をある辞書で探してみると「絵や写真を、今までとは違った新しいフレームで囲むこと」となっています。私が提唱するリフレームとは、ネガティブな考え方を、今まで気がつかなかった新しい見方で、ポジティブに解釈することと言えばいいでしょうか。見方や解釈が違えば、同じ出来事に対しても違った対応ができます。
英語の言いまわしに、“ブレッシング・イン・ディスガイズ”(blessing in disguise)というのがあります。これは、直訳では“変装して隠れている祝福”(一見不幸と見えた幸運)といったような意味で、悪いことが起こったとき、一見するとわからないが、変装をとると、中から祝福や恵み、幸福が出てくるということを表わす言葉です。
日本にも、「災いを転じて福となす」といったことわざもあります。このように、ネガティブなことの裏には、ポジティブなことが隠されているという考えは、古今東西知られています。
著者自身もアメリカで学校心理士として働いていたとき、契約が切れたので再契約を結んでもらおうとしてダメだったことがあったそうです。最初はネガティブな面ばかりにとらわれて、自分や周りを責めてばかりいたのですが、フトもっと勉強できる時間ができたというポジティブな面に気がついて、さらに勉強することにしたそうです。
その結果、カウンセリングのスキルが飛躍的に向上しました。後に振り返ってみると、そのときこそが、人生を大きく発展させる転機となったのだとわかったそうです。
また、自分が狭い考えにとらわれて同じ考えを繰り返してしまう場合は、本来、自分は何を得たいのかを常に思い出して、その目的に近づく方向に動くようにすることが大切なのだそうです。
その他にも、呼び方を変えて価値を変えるリフレームもあるそうです。
古着をビンテージと呼んだり、「きかん気でわがままな子」を「スピリットがある元気な子」と呼んだり、それを耳にするたびポジティブな気持ちになり良い影響を与えてくれるものがそうです。
同じものでも見方によって、自分に与える影響は大きく変わるのですね~!
埋もれた宝を発掘するように、自分の人生にかかわっていきたくなるような内容の本だと思いました。
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