これは、大嶋信頼著の「支配されちゃう人たち」という本を読んでの感想です。
カウンセラーである著者は、催眠療法を使ってクライアントの心の傷を探ろうと、その人の無意識に問いかける方法を用いました。
すると、意外なことがわかったのです。
人は生まれたときから、3つの違ったタイプに分かれているということが判明しました。
光の人:唯一の神の愛だけが真実であるというタイプ。
支配者:自分が神で人を支配しようとするタイプ。
虚無:愛も何も存在しないというタイプ。
(ここでは、どれが正しいかということではなく、どのタイプであるかが問題だそうです)
ところで、本の帯にこうありました。
自分であって自分じゃない感覚に苦しんでいるあなた!
それはミラーニューロンを通じて、脳の中で知らないうちに支配されているからです。
著者の考えるミラーニューロンは相手の動作を見て同じ動作を脳の中で真似するだけでなく、たとえ相手が遠く離れていても、相手を意識しただけで相手の脳の状態につながり、それを真似てしまうという考えです。
そして、ミラーニューロンのネットワークは光より速いかもしれないそうです。
もしそうであれば時空を超える可能性があるということで、過去でも未来でも相手を意識すればつながるということになります。
たとえば(これは私の考えですが)過去において、ある相手の仕打ちに怒りを持っていたとしましょう。
そのことを人に相談すると、もう過ぎたことなのだから忘れたらと言われることが多いと思います。
ところが、怒りを持った当人は相手に対する怒りを思いだすたび相手とつながり、現時点でまた苦しむことになるのです。相手が亡くなっていてもです!(ゾ~っ!)
こうなってくると、いくら普通のカウンセリングを受けても良くならないのでしょうね!?
むしろ昔のことを思いだす度、腹が立って、平穏な気分でいられなくなるのではと思いました。
人間は自分の考えだと思っていることも、実は脳のネットワークでつながっている人の考えであったりするそうです。
「頭に浮かんだことはすべて私の思考」と思い込んでいるだけ、だそうですよ!
この文章を見て思い出したことがあります。
昔、朝起きたときに訳もなく気分が落ち込んだ感じがしたことがあって、原因は何だろう?何だろう?と考えたことがありました。
でもそれは、もしかすると家族の誰かが思い悩んでいたということなのかもしれませんね。
私は原因を追究するうちに気分が低下して……。
今なら笑えますが、そのときは大変でした。
この本では本来の自分につながってハッピーになろうということが書かれてあるのですね。
「心よ!」と自分に問いかける方法を使って、著者自身は解放された、自由で楽しい気分になれたそうです。
なかなか考えさせられる内容でした。
今まで疑問に思っていたことが氷解した感じです。
私も「心よ!」と呼びかけて、本来の自分とつながりたいものです。
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