女性がピアノを弾いていました。とても美しい曲です。
私はピアノへと近づきながら、その曲の作曲者名を当てずっぽうに言っていました。
たぶん違うだろうと思いながら……。
だってそれは、今まで聞いたことのないメロディーでしたから。
するとピアノを弾いていた女性は「アイリーン」と言いました。
作曲者名?
自然を思わせる、とても美しい曲。
演奏が終わると私は彼女に言いました。
「こういう感じの曲は大好きです」と……。
いつかコンサートで聴いてみたいなと考えていました。
目が覚めてみると、確かに美しい曲を聴いたという記憶はあるのですが、複雑なそのメロディーは思い出せません。
音楽家であれば、その曲の断片なり記憶できるのでしょうが、私が保持できたのは曲の持つ印象でした。
なんで夢の話など書いたのかといえば、今まで夢の中で“曲を聴いた”ことなどはなく、かなり不思議な感じがしたからです。
それはまるで、見えない世界の住人(私のガイドさん?)が私の心を癒そうと演奏してくれたかのように感じました。
ところで4月15日のことです。こちらは現実のお話です。
夕方のニュースを見ていたら、ニューヨーク在住で、被災地である気仙沼出身のジャズピアニスト岡本優子さんが作曲したPrayer(祈り)という曲が流れました。
それを聴いてハッとしました。その旋律は、私が夢の中で聴いた曲に近い感じがしたのです。
とても美しいメロディー。私が夢の中で聴いたのはジャズピアノだったのか……。
たまたま(?)見たニュースで、たまたま(?)聴いた曲、それが夢で聴いた曲を思い起こさせるものだったとは、ふしぎなシンクロを感じました。
まさか、現実の世界でも同じように素晴らしいと感じる曲に出会えるなんて……。
それにしても、夢の中のピアノ曲は、私にとって癒しのメロディーでした。
地震などのせいで不安定な気分の流れがあるとしたら、その音楽は全く違った空間を創ってくれました。
そこだけは調和した美しい世界でしたから……。
Photo by ミントBlue
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